今回で3年目となるおやじの会コヘレトの横浜ドラゴンボートレースへの参加当日の6月4日は真夏のような日差しの中で開催されました。取りまとめ役だったコヘレトの小松部長は参加告知や取りまとめや様々な事務連絡もこなしたうえに、当日も早朝5時過ぎには山下公園に到着し、日陰に陣地を取ってくれていました。
集合時間となり、参加する児童・コヘレトのお父さん達・お母さん達はボートでの座り順や乗船の仕方をチェックしながら、レースに向けて次第に気持ちが高揚してくるのがひしひしと伝わってきます。全2レースのうち1レース目は9時30分点呼で10時のスタート。今回はキッズは後ろに乗り込み、パパ達が前でガンガン漕ぐ作戦です。
スタート位置までは児童達も比較的のんびりと漕いでいましたが、いざスタート地点に付いてレース開始合図のホーンが鳴ると、太鼓の音に合わせて一斉にゴールに向かって力一杯漕ぎ始めました。さすがに3年目ともなりますと少しずつ要領を身につけてきているようで、ボートはグングンとゴールへと向けて進んで行きます。消防士さんや海上保安庁の職員の方々を中心にしたメンバーで年間を通して練習しているチームには到底かないませんが、それでもタイムは1分57秒!初参戦した時の第1レースのタイムが4分を超えていた事を思うと、な、なんと半分以下の2分を切る好タイムでした。
1レース終了後、陸に上がりますとどこか安堵感と高揚感に包まれ「2レース目はもっとイケるかもしれない!」と気持ちが高まっている中、とある百戦錬磨のボート戦士から「子供達は前の方がいいよ」というアドバイスを賜り、急遽布陣を変更しての練習をし、2レース目では紅一点でご参加のお母様に漕ぎ手の指揮を司る太鼓役をお願いし、児童もお父さん達も1レース目以上に気合いを高めて2レース目に備えました。
スタートからお父さん達はお腹の底からの気合の入った声で「そぉーれぇ!そぉーれぇ!」とオールのタイミングも合わせて前に進んでいきます。児童達もスタート直後はそんなお父さん達の気合に押されていましたが、すぐに呼応し精一杯の気合で漕ぎ、今回もボートはゴールまで一直線!タイムは・・・1分52秒!!5秒も縮めました!
筋骨隆々とした成人男性ばかりで構成された百戦錬磨の強豪チームも多い中、コヘレトチームは半分が児童、半分が保護者という臨時チームでありながらも全体の中位くらいのタイムが出せたのです。自分達で言うのもなんではありますが、全くの素人チームにしては立派なモノです。
2レースを終え、氷川丸の横辺りで旋回して戻っていると、大きなお声で岸壁から声援を送って下さっているのは・・・なんと名取校長先生ではありませんか!!!当日近隣で開催されていたキリスト教学校展の合間を縫って、子供達の応援にと駆けつけて下さったそうで、岸壁から一際大きな声援を掛けて下さっていたのがよく聞こえました。ボートクルーも皆で岸に向かって「オー!」と応えておりましたが、聞こえましたでしょうか???校長先生?
岸に戻った時に校長先生が子供達1人1人に労いのお声を掛けながら迎えて下さると、子供達は目を輝かせて喜んでいました。お忙しい中にも関わらず本当に有難うございました。
無事にレースを終え、運動不足なお父さん達にはきっと翌日以降の筋肉痛と1分52秒という結果だけが残りましたが・・・、それ以上にこのドラゴンボートレースに子供達と参加して、何より『良かったなぁ・・・』と思ったのは、海の上では子供も親も1クルーとしてオールを漕ぎ一生懸命に同じゴールを目指す事を通して、互いの繋がりや絆を家庭や学校を離れたところでもしっかりと再確認できた事です。子供達にも思い出と共にきっと何かが伝わっているはずです。
壮大な事を言ってしまえば、子供達への熱い思いや愛が『なんとなーくちょっとでも伝わるきっかけになれたらいいな』なんて思っていますが、今回のドラゴンボートレース参加もそうですが、おやじの会コヘレトの集まりは基本的に楽しい集まりです。レクリエーションだけでなく、清掃奉仕(コヘレトSG)や、運動会・オリブ祭の設営・運営・片付けでも頑張っています。
ご都合が許す限り、お父さん達全員でそういった奉仕をサラっと出来てしまうような温かい学校。私はすごくイイなぁと思ってやみません。だから1人でも多くのお父さん達におやじの会コヘレトに参加して頂けたら本当に感謝の極みです。100の言葉を投げかけるより、一生懸命奉仕しているオヤジの背中を見せる方が子供達にとっては心に響くのかも知れません。
清掃奉仕やレクリエーション行事ではお母様方のご参加も大歓迎のようです!
それにしてもドラゴンボートレースは今回も楽しかったです。
ある6年生の父親のドラゴンボートレース2011レポートでした。
【番外編】満面の笑顔で恒例のレース後のチーズバーガーを2個重ねで食べようとされている、とある4年生のお父様