うさぎとかえるの里

鳥獣戯画をこよなく愛する自分の日本文化や日常に関する想いをつづります。

演歌鑑賞

2009-11-18 07:47:27 | つれづれ
お客様が貸してくれた、
香西かおりさんの「華の雫~古都に咲いた女たち~」のCD…(^ω^;)

このお客様は私が理想とするような文化人でいらっしゃり、

よくお店で、歴史とか文学とか旅とかクラッシック音楽とか芝居とか映画とか…

…そんな話で一緒に盛り上がるお客様です。
(以前、還暦記念の自作エッセイのDVDを下さった方^^;)

自分をさらけ出すと、結構同好の志はいるものだ、と面白い(^^;)

私が「源氏物語好き」とか、「京都好き」と知っているので、
ぜひ聞かせたいと持ってきてくれたのです…。

普段ほとんど聴かないジャンルだ…(^^;)

でもすごいです、コレ。

京都を主に舞台とし、歴史上の人物、架空の人物(源氏物語の登場人物など)の
心情を歌うというもの。

演歌なのでもちろん女ゴコロを歌ってます。

そして、その歌ごとに、イメージキャラ(…という表現でいいのな?)の
解説コメントもついていて、歌詞の情景が分かりやすくなっています。

私はこの二つが気に入りました。曲もきれいです。

「静の舞」→静御前
「宇治川哀歌」→源氏物語の浮舟

静御前の義経と別れる時、別れた後の悲しさが伝わってきます~(i_i)
なんだか、等身大の男女としての静と義経が目に見えるようでした。

やっぱり、歴史小説として読んでしまうと、どこか物語として認識してしまうのだけど、まぎれもなく現実で、生きて帰って来ないだろう人を送り出すのは、どんなに悲しいだろうかと…(泣)

あ、夏に毎年太平洋戦争の映画を見に行くけど、あれも同じだね…。
時代が近いから、こちらのほうがリアリティーを感じていたけど、おんなじことだ!

宇治川…のほうは、夕霧と薫の間で、どちらにも後ろめたさを感じている浮舟の
気持ちがよくわかります…。
あの山の谷間から、結構な急流で流れてくる宇治川を思い浮かべながら聴くと
気分が高まります(^^;)

他には、祇王、紫式部、和泉式部、日野富子、北条政子、小野小町、横笛、清少納言をモティーフにした歌があります。

思いがけず思いがけないものに触れることができて、面白かったです(^^;)

コメント
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