いつになったらこんなにK君のことばかり考えなくなるんだろう
今日も区役所行ったり
K君の使っていた医療用麻薬の残りを帰しに薬局にいったり
やっぱりK君から離れられない
薬局は浅草橋だったから隅田川を歩いて渡る
K君と何度も一緒に渡って
秋葉原行ったり
人形町行ったり
日本橋行ったり。
K君が秋葉原で働いていた時は毎日迎えに行ってふたりで寄り道しながら歩いて帰ってきた道
K君が使っていたお薬
お世話になりました
こんな薬局から届けてもらっていたんだね
返却した医療用麻薬は、ちゃんと破棄して保健所に届出が出されるんだって
そんな仕組みなんだね
知らなかったね
そんな会話、きっとK君がいたらしてただろうな
本当に本当にずっと一緒にいたから
ひとりでいることがこんなに味気ないものだったなんて
いつになったら慣れるのかな
最近ようやくK君とわたしの結婚生活がどんなに病気に支配されていたか気づいたよ
3年目くらいからはK君はお仕事もできなくなって
だからこそずっと一緒にいられたのだけど
あまりの心配と度重なる手術に
一緒にいられることだけがただ嬉しかった単純なわたし
やっぱりK君が大好きだからこそ
すごく深刻な状態でもずっと一緒にいられたんだ
K君がいてくれることだけが支えだったのに
いつかこうなることはそれなりに分かっていたはずなのに
このぽっかり空いた心の空洞が寂しくて苦しいよ
もう2週間たったけど
まだまだだな