《河童》の旅メモ

富雄川流域探索

今昔奈良名所「奈良時代の屋根と鎌倉時代の屋根が…」

2018年10月04日 | Weblog

前奈良市埋蔵文化調査センター所長・森下惠介著「今昔・奈良名所」に戻る。
二月堂の南にある「法華堂」は東大寺一の古建築。
東大寺の前身、金鐘寺(きんじょうじ)の本堂と伝えられたが、
現在では恭仁宮時代の大和の金光明寺本堂などの諸説がある。
法華会が旧三月に行われるため「三月堂」という通称名で親しまれる。
木造地蔵菩薩像、不動明王像が有名で、光明皇后の作とされた。
不動明王は良弁の故郷とされる、相模大山の不動尊と同木一作と伝えていた。
西側(画像左)から屋根を見ると北側が奈良時代、
南側が鎌倉時代の屋根が合わさっているのが分かり、
屋根と屋根の間に必要のない雨樋が入っている。

今日の暦:昭和32(1957)年、ソ連が最初の人工衛星スプートニク1号の打ち上げに成功。