《河童》の旅メモ

富雄川流域探索

今昔奈良名所「夜泣きの地蔵」

2018年10月26日 | Weblog

念仏堂は鎌倉時代の建立で、伝説では摂津の遊女屋藤本権守の建立と言う。
本尊は重源(ちょうげん)上人あるいは宋人陳和卿(ちんなけい)の作と伝えられた
地蔵菩薩(鎌倉時代・重文)で地蔵堂と呼ばれた。
重源上人が藤本権守宅にあった香木製の「夜泣き地蔵」を胎内に納めたと言う。
江戸時代初期に兵火で失われた浄土堂にあった聖武天皇の護持という冠(こうぶり)の舎利や
重源上人の遺品など等が移され、念仏堂と呼ばれるようになった。
香木でつくられた地蔵で、遊女が身につけるために繰り返し小片を切り取るので泣いた
「夜泣き地蔵」といった伝説がある。

今日の暦:昭和38(1963)年、東海研究所で日本初の原子力発電に成功。