《河童》の旅メモ

富雄川流域探索

今昔奈良名所「鯛(海の幸)や鯉(里の幸)を封じ込めた大型氷柱等が…」

2018年12月20日 | Weblog

国立博物館前にある氷室神社。仁徳天皇、額田大中彦皇子、闘鶏稲置を祀る。
建保5(1217)年に水谷川上(みづたにかわかみ)より遷ったと言う。
水谷川上じゃ月日磐の付近とされ、月日磐付近には氷池があったと伝える。
また、氷室神社楼門東下が氷室の古跡とも伝える。
拝殿は舞楽の舞台になっており、舞光社は南都の楽人たちの氏神とされあた。
境内には44基の石燈籠があり、雅楽の楽器や玩具を彫った石灯篭がある。
44基の内15基には南都石工の嗽楽、權兵衛、嘉助、源助、佐次兵衛、喜三郎の名がある。
画像左側の石燈籠の後ろにある六角燈籠の基礎には春日大社剣先にあるのと同じ、
雌雄の「寝鹿」が彫られている。
5月の献氷祭りの際には、鯛(海の幸の代表)や鯉(里の幸の代表)を封じ込めた
二基の大型氷柱や花氷が供えられる。

今日の暦:大正3(1914)年、東京駅が開業し、東海道本線の起点が新橋から東京に移る。