知ったかぶりの考古学「瓦13」 2010年12月20日 | Weblog 和紙に水が十分しみこませた後、ガーゼなどで和紙を凹部分にめり込むように押さえて紋様を浮き立たせる。白くなっている所は空気が残っていて十分に押し込まれていない。最初に観察をした特徴である細かな部分も凹凸が見えるよう丁寧に押し込む。 (今日の歴史=699年朝廷に鋳銭司をおく)
知ったかぶりの考古学「瓦12」 2010年12月15日 | Weblog 瓦には規則的に紋様があるが、和紙を被せると細かな紋様が見えなくなるので事前の観察が重要。和紙を被せて十分水打ちをして和紙が伸びるのを待つ。使用する和紙は中国製の和紙の方が繊維が長いので日本の和紙より拓本を摂るには適しているらしい。 (今日の歴史=628年曽我蝦夷が法隆寺の金銅釈迦三尊像をつくる)
知ったかぶりの考古学「瓦11」 2010年12月14日 | Weblog 拓本を摂る手順としては、すぐに摂りたい気持ちを押さえて、先ず表面の観察から始まる。大きな凹凸はすぐに分るが、小さなところに見逃してはならないこの瓦の特徴が隠されていることが多い。それを先ず頭の中で絵を描く「観察」から始まる。 (今日の歴史=1702年赤穂浪士が吉良家に討ち入る)
知ったかぶりの考古学「瓦10」 2010年12月13日 | Weblog 瓦はよく見て観察することも必要だが、世界最古の複写方法である「拓本」を摂ることが重要とのこと。推理ドラマで電話機の側のメモ帳を鉛筆で軽くこすって、その内容を知るシーンがある。凹凸の差が大きい瓦などはさすがに鉛筆では無理なので「墨」を使う。鉛筆や拓本墨などで擦って摂る拓本のことを「乾拓」という。これに対して紙に水打ちをして「タンポ」に含ませた墨で「凸」部分を黒くするのを「湿拓」という。いま、 《河童》はこの湿拓の特訓を受けている。簡単なようであるがこれがなかなか難しい。 (今日の歴史=1937年日本軍が南京を占領)
知ったかぶりの考古学「瓦9」 2010年12月08日 | Weblog 画像は法華寺町から出土した8世紀の釉薬を施した瓦で、一般には使われない豪華な瓦(パンフレットより)。東院園跡からも多くのこのような三彩瓦が出土していることから、東院園は京内の離宮だったと考えられる基にもなっている。「瓦は歴史のメモリーでもある」ことから瓦展示の見方も歴史を追うと面白い。また工人が一枚一枚手作りした瓦は、その人との手のふれあいがある。 (今日の歴史=798年寺院、王臣に百姓の山野薮沢[そうたく]の私有を禁止する)