<前回のつづき>韓国人が韓国人に向けて書いた日本像です。毎月20日発行。
日本から被害を受けたという従軍慰安婦とか徴用被害者たちの主張を聞いてみると、彼らはあたかもそれまでは素晴らしい先進国にいて人間的な生活をしていたのにある日突然日本によって人権を蹂躙されたかのような語調で述べているのだが、当時の現実を無視した不当な主張である。彼らが経験した苦痛と非人間的なあつかいは十分に悲劇であったといえるが当時はすべての人がそれなりに悲劇的な時代を生きていたのであり、そのうえ人の命がハエの命ほどもない戦時であった。そんな時期に前線に引っ張り出されて生き残ることはそれだけでも幸せなことだった。
すなはち、被害というのは相対的な概念であり人権とか戦争被害賠償とか言う言葉は本質的に人権が保障され人間らしい社会に生きている人たちには該当することであるかもしれないが未開の社会に住む住民はふさわしくない概念だといえる。毎年やってくる端境期の飢えによって餓死し伝染病がひとたびくれば多くの人がゴロゴロ死んでしまう時代に戦争に引っ張られるとか何か月か望まない慰安婦生活をしたとか言ってそういった人権侵害を今日の基準で判断して日本を非難するのは不自然なことだろう。
端的な例として21世紀の文明の世である今日に至っても貧しい後進国に住む住民の生活水準はフランスやアメリカの犬にもはるかに及ばないものであり、したがって彼らの人権というものはフランスの犬に保証される犬権にも劣るものだ。フランスでは犬を殴ると動物虐待罪で刑務所に行かなければならないが未開社会の女子供は強者によって殺されても何も訴えることができないことも多い。
大東亜戦争当時日本兵の残虐行為については否定の余地がない。しかし韓国と中国がそんな日本の行為を機会をとらえては戦争犯罪だと非難するのはばかげた話だ。これはそれが犯罪なのかそうではないのかという問題なのではないのだ。クソがついた犬が灰のついた犬を非難できるかという言い古された問題だ。
韓国の場合、アメリカがいくばくかの金をよこすからというので何の関係もないベトナムに軍隊を送り無辜の領民をためらいもなく虐殺したのはわずか30年前のことだ。当時の韓国軍がいかに残虐であったか。ベトナム人はタイハンが来るといえば赤子も泣き止み恐怖に震えたという。また、韓国軍人はおさない子供にアメをやるといって集めておいて面白半分に撃ち殺したという。
このような韓国人の残虐な様子は記録されただけでも数えきれないほどある。ベトナム人は韓国軍によって皆殺しにされた村ごとに記念碑を立てタイハンの残虐行為を忘れまいと碑に刻んでいる。アメリカ軍はベトコンがいそうな村に入り人々を殺す必要があるときには韓国人を利用した。当時5年余りベトナム戦争に参戦していた韓国軍が虐殺したベトナム住民の数は30万名を超えると推定される。
「遠くからタイハン(韓国軍)は私たちを手招きして呼んだ。彼らは手に飴を一握り持っていたため私たちは我先にもらおうと走って行った。しかし私たちが近づくと手に雨を持っていたタイハンは笑いながら銃を持って一番前に走ってきた子供の頭を撃った。そうやって先頭を走ってきた子供たち3,4名が死んだ。私は必死で逃げた。あいつらは果たして人間なのかと震えながら走った。のちに大きくなって必ず韓国から来た悪魔たちに復讐してやると強く誓った。」
「知り合いの後輩が軍隊に行き除隊した。自分の部隊長がよく自慢気に行っていた言葉。ベトナム戦争当時自分の部隊がある村全体をがれきの山にし住民全員を一人残さず殺したというのだ。ひどいことに修道女まで殺したと。」
こういう類の話はベトナムでも韓国ででも誰かをつかまえて聞いてみるとたやすく聞くことのできる話だ。多分軍隊生活の経験のある韓国の男子なら参戦軍人たちからいやというほど聞いた話であり今日では別に驚くほどでもない内容だ。
ほかの国において虐殺したことは一旦置く。韓国動乱(朝鮮戦争)のとき韓国軍と人民軍もまたいかに多く無辜の良民を虐殺したことか。ベトナムに行きしたことはすべて韓国動乱のときの経験があったからできたことだ。当時はパルチザンが多くいて山深い地方では、「昼は韓国、夜は人民共和国」になった。住民にとっては誰に対しても協力するということが唯一の生き残る方法だった。韓国軍は仁川上陸作戦以後人民軍占領地を回復しながらこのような住民たちを皆「アカ」の協力者だとして虐殺していったのだ。虐殺は全国で数えきれないほどのところで行われていたし韓国軍によって殺された人は数十万名におよぶ。
そうみるとじつに韓国人を理解できないことがある。自分たちはそのように自国民数十万を虐殺しておき、ちょっと前にはアメリカ軍が避難民を何名か殺したとホワイトハウスの前でデモをしアメリカ政府の正式謝罪を要求する運動をくりひろげている。いわゆる「ノグンリ米軍虐殺事件」というのだがはたしてそんな「小さな」虐殺事件にそれほど多くの関心を持ってアメリカ政府の謝罪を引き出そうという人たちがいる一方で、韓国人がしでかした虐殺事件にはなぜさほどの関心もないのかわからない。韓国動乱前にもアメリカ軍と韓国軍は済州島で全住民の3分の1以上を虐殺したことがありヨースン反乱事件を鎮圧する過程で多くの全羅道地域の良民を虐殺したこともある。しかし、今日韓国人は自らが起こした虐殺事件に対してはさほど関心を持っていない。
<つづく>