あるカップルがディズニーランドに行ったときの話だ。彼女がトイレに行ったので彼は付近のベンチにこしかけて待っていた。
その姿がよっぽどうなだれて見えたのだろうか。なんとそこにミッキーがやってきた。
事情を知らないミッキーは、なんとか彼を元気づけようとあの手この手のジェスチャーでもりあげてくれたそうだ。
ミッキーはなにも言わないけれど、『元気だしなよ。またいいこともあるんだぜ。ほらこんなに楽しいことがいっぱいあるじゃないか。俺が力になるからさ。』と、まるで多くのことを語るかのようにジェスチャーで示してくれたそうだ。
ミッキーはいつもやっていることかもしれない。彼女がトイレにいった男性を狙っているのかもしれない。
しかし、ここは素直に喜ぼうじゃないか。
現実には、元気をなくしたと思って近づいてきてくれる友人は、この時代、よほど親しくないとありえない。
『どうしたんだい？』と近づくミッキーは夢だったのだろうか。
ところが声をかけられた彼の方は確実に元気になったに違いない。
韓国や香港にもぶざまにまねたディズニーランドまがいの施設はある。しかしここまでいくにはあと100年はかかるな。
