朴正煕は師範学校を卒業して3年ほど、大邱近郊の国民学校（小学校）の教員をした。現在でもそうだが、小学校の教員とは田舎の女学生の就職口としてはまあまあだ。貧乏でもなれるように返還不要の奨学金があったりした。そのぶん大学教員と比べると6分の一から7分の一の給料だ。戦前でいえば旧制中学の先生の給料がいかほどであったか。門構えのない家に住む旧制中学の教員がいたか。女中のいない中学の教員はいたか。それにひきかえどうでもいい人間に一応の教育らしきものを授ける国民学校は、今と同様、授業はいい加減で教員は貧困の中にいた。
朴正煕はこの三年間で劣等感というものを体の髄にまでしみ込ませた。彼はいう。日鮮間の差別はなかったと。嘘だ。あったといったら帝国の陸軍士官学校に行く自分を否定することになる、だからあったと言えなかっただけだ。その上、抜け出せない貧乏という『ガラスの天井』を実感しつづけた。
朝鮮戦争後、南朝鮮労働党に入党し逮捕された彼は釈放後今度は韓国軍のため狂ったように反共にまい進する。
1951、まだ激戦が続く中、アメリカは順調に戦後回復を続けるソビエト連邦をうらやましがり戦争の現地化を進める。これはアメリカの常とう手段で、ある程度紛争地域に憎しみの連鎖が大きくなれば、殺し合いは双方に分かれた現地軍同士で自動的に行われ、何も米軍は血を流すことはない、という考え方だ。ベトナム戦争しかり、湾岸戦争しかり、イラク戦争しかり、アフガニスタン戦争しかり。
覚えめでたき朴正煕はなんと大統領に就任した。もちろん不当に。彼は日本からカネをとることをその使命の第一だと考えた。さいわい休戦協定が成立し一応の金日成の南下の危険性は去った。交渉は難航した。当時の日本は貧乏国だったのだ。最貧国と貧乏国がカネをめぐって争っている。この哀れな姿も日本の大盤振る舞いで妥結する。
幾重にも幾重にも後から因縁のつかないよう入念に条文を工夫した日韓基本条約であった。ところが破廉恥にもおねだりは続いた。
韓国には１０億ドルでは足りなかった。このカネで浦項製鉄所、高速道路、ソウル地下鉄をつくったと言われる。日本はこのとき戦後賠償の意味が強いので日本国政府の責任において個人賠償をすると言った。韓国政府はこれを内政干渉だとして断り日本から渡ったカネは、韓国政府の手によりほとんどインフラ建設に回った。
だから戦後賠償をしなかったのは韓国である。韓国民のカネを韓国政府が泥棒し大統領の一族の会社経営のために使った。
韓国はそれでも足りないと見るや、あふれる失業者をベトナムに送り解放戦線と戦わせその給料は強制預金させ結局政府が使った。このカネはその後の韓国の経済発展の土台となった。
そしておねだりは続いている。こんな失敗国家のバカ宣伝に乗り、歌に焼き肉に浮かれる低能達よ。日本人のくせに低質な欲望のままに反日行為をするのはやめろ。
Posted at 2012/08/22 11:17:50
