ひょこり大きな建物が立っているので何かの倉庫かと思った。なんと大学だそうだ。さぞや学生はアホだろうと思ったら、豈図らんやみんな優秀だ。
さすが大学で、腐っても鯛なわけだ。だが、なんちゃって高校になるとそうはいかない。土地の安い地方、限界を超えた破壊集落に勉強のない学校がある。全寮制スポーツで人気取りをしている。親もよくその方針に賛同する。勉強をしたことがなく教養に敬意を払わない。
できてまだ日も浅いアホ高校のくせに、こんな学校にかぎって「先輩たちが築いた歴史と伝統に…」とのたまう。福岡県立高校の最高峰、修猷館ではこんな訓示は決してない。200年の歴史があるが。
しかもアホ校の歴史とは勉強しなかった歴史であり、伝統とは運動におぼれ馬鹿であり続けた伝統である。
学校としての本質がないくせ、学校を騙(かた)るのは犯罪である。
往々にして、本物は語らないものだ。
綾部神社はひっそりとある。たまに。参道のぼた餅が売れる。バス停の切符売りのように狭い売店で、神主がお札を売っていた。巫女がいないのには落胆したが、澄んだ空気が正月を上手に演出した。
宝暦の狛犬。いいものを持っていた。
こんな済んだ小川があるのか。絶滅危惧種のメダカがいた。殺しておいて助けようというのは人類のエゴだ。が、目の前の小魚を見るとどうしても生き延びてほしいと願う。
境内には保存樹木が多い。風が吹くとぼたぼた銀杏が落ちてきた。
屋久島では98%を伐採しながら今更のように縄文杉だ、水の島、自然に帰ろうとは図々しい。狂った人が言うことだ。なぜナウル島のような乱獲を行政は放置したのか。馬鹿が多いなあ。