三井住友銀行(SMBC)の関連会社にPIMCOという債券専門運用会社がある。100兆円の運用資金を持っているそうだ。今回はそこから人が来て話してくれたが僕にはよくわからなかった。
話し合いののち申し訳なかったがいろいろ質問させていただいた。自分の専門はまあいいけどPIMCOの人は何を聞かれても即答した。
僕はいつも情にほだされて損ばかりしているが、やはり日本の柱となる銀行は冷徹だなあと思った。SMBCは東京電力に対して最大に近い出資をしている。大株主だ。しかしアメリカのパクリのような沸騰水型の原子炉についてはもうとっくに愛想を尽かしている。
あとは雑魚がエネルギーが足りなくなるよーっと泣きまねをするだけだ。とっくに愛想を尽かされているのにすがりつく姿は、振られた女にまとわりつくストーカーのようだ。
このPIMCOという会社は韓国の成長率を3~6%日本を0~3%と見ている。ずいぶん幅が広いがIMF予測に依っているからこんなもんですと答えた。少なくとも日本が韓国を抜くことはない。新興国の高い成長率は疑いようもない。
意外と危機なのはアメリカだ。2000年以降の成長エンジンは個人消費であった。ところがサブプライム問題発生以降、個人の債務を削減しようとする政策は景気を押し下げた。ここまではみなさんご存じのことですが、このとき政府の莫大な財政支出が景気を下支えしてきた。ところがその支出は債務の拡大をのこした。
アメリカの家計支出はもはや前年度比マイナスです。アメリカの住宅価格は低落を続けていますが、それは所得分の債務に比例しています。
では、アメリカにものを売ることは期待できないのでしょうか。僕はそうだと思います。戦後は売るべきものがなくて国際収支の赤字が日本経済の天井になっていました。もはや対米貿易収支は0になっています。日本はモノづくり国家をやめたのです。
旋盤工や溶接工は何のためらいもなく中国や韓国に再就職しています。銃を持って敵に寝返るわけです。このとき日本に何が残るでしょう。1500兆円もの個人資産です。あとには青色吐息の大田区の工場が残りました。
1500兆円は海外投資されます。本人がしなくても預金されたお金はそう動くのです。現にその利子や送金によって経常収支は黒字になっています。
一部のサラ金を批判する人がいますが、今や日本全国がサラ金国家になりました。
こういう奇形児国家になるのを放置したのも政治ですが改善できるのも政治だと思います。