けいた と おちぇの親方日記

わんこと暮らす、のんびり日記

小説「虹の岬の喫茶店」(森沢明夫著)

2014-03-06 18:00:00 | 書籍(コミック)
週末、森沢明夫さん著の「虹の岬の喫茶店」を読んだ。
森沢さんの作品は、高倉健さんが主演で映画化された「あなたへ」に続いて2作目である。

小さな岬の先端にある喫茶店で、美味しいコーヒーと、
お客さんの人生に寄り添う音楽を選曲してくれる年配女性・柏木悦子さんと
その店に引き寄せられるように集まる人々との話。



とても感動的というわけではないが、心温まる作品である。
仕事が忙しいときなどに読むといいかもしれない。

この作品も今秋、「ふしぎな岬の物語」というタイトルで映画化されるらしい。

出演は、主役の悦子役に吉永小百合さん(悦子さんのイメージに合います)。
浩司役に阿部寛さん、タニさん役に笑福亭鶴瓶さん、竜崎みどり役に竹内結子さん。
映画館へは足を運べないと思うが、DVD化されたら、観ようと思う。

最近、本を読むと、いい言葉が胸に残る。

この作品では、ガンディーの言葉として、次の言葉が出てくる。
「間違えを犯す自由が含まれていないのであれば、自由は持つに値しない。」

また、悦子さんの言葉で、次の言葉がある。
「過去を懐かしむことが出来るということは、あなたたち二人はきっと、
 今の自分自身をちゃんと大事に思えるということだと思うわ。
 過去を懐かしむということって、自分の生きてきた道を受け入れられている証拠でしょ。
 辛かったことも含めて、これまでの人生の積み重ねをまるごと肯定できているから、
 あたなたちは『懐かしい』っていう気持ちで当時を思い出せるのよ。もっといえば、
 積み重ねそのものが、いまのあたたちなんだから、自分を肯定して、受け入れて、
 大事に出来ているっていうことになるでしょ。」

年をとれば分かるのであろうが、
この年でもこういうことを知ることが出来るのは、読書の素晴らしいところである。

おまけ、「蟋蟀」は何と読むのだろうか?








正解は「こうろぎ」。なかなか読めませんね。
コメント
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