↑カセトカ(カセット)自動装填装置のCG
これの模型を製作していて感じるのは、99式戦車は、各国の最新MBTに比べると砲塔の前後長が短く、モデルにしたロシア系の戦車同様、内側に向かって対弾複合装甲を封入している関係上、相変わらず乗員のための空間が狭く、また車体下部に悪名高い「カセトカ」と呼ばれている、ロシアの自動装填装置のコピーを搭載しているので、敵弾が貫通すれば大爆発、乗員は即時昇天となるのが容易に想像出来ます。
(円形の弾庫の真上に乗員席があり、また、この装置で腕をもぎ取られた兵士もいると聞く)
一見、兵器の近代化が進んでいるように見える中国ですが、実質その性能の何割かはハッタリなのかもしれません。
さてモデリングの方ですが、ウォッシング~墨入れ~デカール貼り~パステル、というところまできています。
アクリルの塗膜はウォッシングに弱いので、今回はいつも行うラッカー系のトップコートを少し厚めに吹き付けます。
前回のBMP-3の際は、トップコートが薄かったので、ウォッシングの後に塗膜が少し剥がれるという事態がありましたので。
また、窪んだ部分にやや濃い目の色をのせ、陰影を強調します。
その作業を行いつつ、シンナーを含ませた綿棒などでハミ出しを拭き取るなどして、意図的にメリハリをつけます。
更に、パネルの境界線の色調に変化を持たせる事で、単調にならないようにします。
ちょっと判りづらいと思いますが、影になる部分(地面に対して垂直になる箇所)には薄目にしたブラックを描きこみ、立体感を強調。
そして、独特の人民解放軍の★マークを貼ります。
「八一」というのは、建軍が8/1だったから、とかだった気がしましたが。
車輛ナンバーはスペースがギリギリ。「2」じゃなくて「3」とかだったら、側面からはみ出します。
デカールは、貼り付けの前と後にマークソフターを塗付し、馴染ませます。
また、同時並行でパステルでのシャドウ付けも開始しています。
本格的な汚し塗装は後日。
パステルは、失敗したら水を含ませた綿棒で拭き取りが可能なので、その仕上がり具合については、かなり細かく調整が効きます。
塗料同士の相性もあるため、汚し~トップコート~汚し~トップコートと続きます。
このままだとオモチャっぽく、「兵器感」がありません。次回はそのあたりをレポートできるかと。