さてT-90のモデリングですが、夜の空いた時間を使ってちまちま進めています。
このキット、東欧系メーカーにありがちな「ヒケ」「バリ」「反り」などがあり、組み立てにやや面倒な面があるとはいえ、完成を期して作っています。
まず、パーツ数が多い上に、ランナーにA~Dとか、アルファベットを示すモノが何もなく、どのランナーかを探すには、インストを見て調べなければなりません。
これは、イタレリの悪い部分を継承しちゃっている部分ですね。
パーツが細かいとか、パーツを点付けするところ等、イタレリの影響が見て取れます。
今回も転輪はロコ方式で行います。まず、転輪を仮付けし、地面との隙間が無いかチェックします。
分割式履帯は、ピタッと合いそうで合わなくなったりします。
私は、履帯の取り付けをスムースに実施出来るよう、誘導輪の取り付け穴を大きくし、緩かったら誘導輪を前に出す、きつかったら後ろに引く、などで履帯の張り調整を行いました。
また、左右どちらか忘れましたが、起動輪か誘導輪に巻きつく部分がうまく組めないところがありますので、手で少し曲げてフィットさせました。
次は、転輪と履帯を接着します。完全にくっつくまでテープで固定。
片方、完了です。もう片方も同じ要領で作ります。
接着の面積が小さいので、瞬間接着剤を流し込んでダメ押しします。
これで塗装の際、車体から取り外しが出来るようになりました。
サイドスカートは、車体の上下を接着したあとに取り付けする事になっていますが、塗装の順番の都合上、すでに接着まで済ませています。
車体下部のパーツには、かなり目立つ押し出しピン跡があるのですが、ご覧のとおり転輪とスカートで見えなくなりますので、神経質にならなくても良いでしょう。
T-90溶接砲塔の側面には、かなり太い溶接跡があり、これがこのタイプのひとつのアイコンとなっています。今回は瞬間接着剤を使っての「盛り上げ方」により、溶接部ディティールを再現しました。
瞬間接着剤を真鍮線の先端に少しつけ、根気よく数回に分けて溶接跡を作ります。
シュトーラのレンズ部分には、あらかじめパーツの裏から色を塗っておきます。
砲塔には、ERAやシュトーラなどがあり、かなりごちゃごちゃ。
ERAには鬼のようなヒケがありますので、パテで修正。
小さいERAは点付けとなっており、ウォッシングの際に外れる恐れがありますので、瞬間接着剤で補強します。
ERAを取り付けると、また印象が変わりますね。
かなり作業が進んでいるように見えますが、ドラム缶や砲身のパテ埋め・ペーパー掛け、スカートに取り付ける複合装甲板、その他もろもろ残っており、組み立てはもうしばらくかかりそうです。