4月は、転勤、転属、移動、昇進の季節です。
その季節に、農業関係の専門職として一目置かれていたU君が、彼にとっては必然、私たちには突然、退職してしまいました。
驚きが、さざなみのように広がった4月。
昇進の転属・・・でも、それは今、激変する農産品の流通の現場で、高知の産品が産地としての地位を確立できるかどうか、という将来を決定付ける、最も大切な時期でもありました。
月末までは、自分の役割を果たして、無事(?)4月末付けで退職したので、私とTさん夫婦で、退職祝いというか、退職の顛末聞きだし、これからどうするつもりなのかを聞きだそうという、「ごくろうさん食事会」とでもいえばいいでしょうか。
場所は、T妻の希望で、つい金OPENしたばかりの「デザイナーズキッチンひづき」という店。デザイナーズ・・・というだけに、店は黒を基調にした和洋折衷のレストラン風居酒屋、とでも言う感じ。
メニューも凝っていて、なかなか頑張ってます。
画像は、まず仁井田米を目の前で炊く白米、店のオリジナルサラダ、刺身の盛り合わせ、焼物、揚げ物、すし・・・・・と、お酒よりも食い気のほうを重視したオーダーで、なんと、4時間半も居座ってしまいました。
ここからは、食い気とは違って、真面目な仕事の話。
全国規模の激戦が繰り広げられている農産品のブランド化は、海外からの流入も巻き込んで、今や育生技術や環境だけでなく、品質管理、品種改良といった総合力が求められるようになっています。
つまり、偶然を積み重ねて確立する技術開発だけでなく、必然を開拓して理想を現実にする能力。これなしには、今やあらゆる産業が生き残れなくなってきているのです。
農業も、決して例外ではありません。
農業の今ほど、専門的な技術職員が求められているときは無いのではないかと、私は思うのです。だからこそ、組織力が重要になっています。地域での競争といった、小さなエリアでの戦いではなく、全国一になるために一丸となって、より高い品質をクリアすること・・・・・
でも残念ながら、長い間国の政策に守られてきた農業は、時代が、市場が、顧客が激変していることに、組織も生産者も気づけないでいます。
組織は、過去のシステムの保持継続しか考えられず、生産者は目先の利潤を追いかけ、組織をあてにしながら、一方では組織を裏切ることも珍しくないように思います。
これは、農産物の価格が市場(いちば)で決定付けられること。いまだに生産が天候や自然環境、地理的条件に左右されること、見た目で差別化ができにくいことなどがあります。だから同じ産物が、場所、年々で異なる価格で販売されるわけです。
激変の最も重要なポイントは、大型量販店の出現です。そしてその発展とともに八百屋、果物屋など、専門の販売先が激減していることです。
話せば山ほどある課題。そして不安と不確実性に満ちている農業なのに、それに気づいていない関係者の多さ。
そんな歯がゆさを、私たちはこの数年ともに高知発のブランド作りの先端を走ってきて幾度も感じてきました。
一流になるということは、そう簡単ではありません。
トップを走り続けるためには、それに相応しい体力とプライド、そして強い精神力と規範が求められます。
U君の退職は、そんな農業の「今」、産地にとっては大きな損失になるでしょう。
でもそのことを、組織も、生産者の中でも一部の人しか、気づいていないように思えるのです。
それが、残念でなりません。
ともかく、新しいスタートを切ることになったU君のこれからが、よりよい日々になることを祈ります。
このことについては、また機会を見つけて書きたいと思います。
店名■デザイナーズキッチンひづき
場所■高知市はりまや町3-1-4ヴァインビル1F
※風土の西隣りのビル
連絡先■088-825-4554
営業■午後5時~午前0時
ホームページも今のところ情報がみあたりません。
※上記、店長さんからの書き込みで、訂正させていただきました。
その季節に、農業関係の専門職として一目置かれていたU君が、彼にとっては必然、私たちには突然、退職してしまいました。
驚きが、さざなみのように広がった4月。
昇進の転属・・・でも、それは今、激変する農産品の流通の現場で、高知の産品が産地としての地位を確立できるかどうか、という将来を決定付ける、最も大切な時期でもありました。
月末までは、自分の役割を果たして、無事(?)4月末付けで退職したので、私とTさん夫婦で、退職祝いというか、退職の顛末聞きだし、これからどうするつもりなのかを聞きだそうという、「ごくろうさん食事会」とでもいえばいいでしょうか。
場所は、T妻の希望で、つい金OPENしたばかりの「デザイナーズキッチンひづき」という店。デザイナーズ・・・というだけに、店は黒を基調にした和洋折衷のレストラン風居酒屋、とでも言う感じ。
メニューも凝っていて、なかなか頑張ってます。
画像は、まず仁井田米を目の前で炊く白米、店のオリジナルサラダ、刺身の盛り合わせ、焼物、揚げ物、すし・・・・・と、お酒よりも食い気のほうを重視したオーダーで、なんと、4時間半も居座ってしまいました。
ここからは、食い気とは違って、真面目な仕事の話。
全国規模の激戦が繰り広げられている農産品のブランド化は、海外からの流入も巻き込んで、今や育生技術や環境だけでなく、品質管理、品種改良といった総合力が求められるようになっています。
つまり、偶然を積み重ねて確立する技術開発だけでなく、必然を開拓して理想を現実にする能力。これなしには、今やあらゆる産業が生き残れなくなってきているのです。
農業も、決して例外ではありません。
農業の今ほど、専門的な技術職員が求められているときは無いのではないかと、私は思うのです。だからこそ、組織力が重要になっています。地域での競争といった、小さなエリアでの戦いではなく、全国一になるために一丸となって、より高い品質をクリアすること・・・・・
でも残念ながら、長い間国の政策に守られてきた農業は、時代が、市場が、顧客が激変していることに、組織も生産者も気づけないでいます。
組織は、過去のシステムの保持継続しか考えられず、生産者は目先の利潤を追いかけ、組織をあてにしながら、一方では組織を裏切ることも珍しくないように思います。
これは、農産物の価格が市場(いちば)で決定付けられること。いまだに生産が天候や自然環境、地理的条件に左右されること、見た目で差別化ができにくいことなどがあります。だから同じ産物が、場所、年々で異なる価格で販売されるわけです。
激変の最も重要なポイントは、大型量販店の出現です。そしてその発展とともに八百屋、果物屋など、専門の販売先が激減していることです。
話せば山ほどある課題。そして不安と不確実性に満ちている農業なのに、それに気づいていない関係者の多さ。
そんな歯がゆさを、私たちはこの数年ともに高知発のブランド作りの先端を走ってきて幾度も感じてきました。
一流になるということは、そう簡単ではありません。
トップを走り続けるためには、それに相応しい体力とプライド、そして強い精神力と規範が求められます。
U君の退職は、そんな農業の「今」、産地にとっては大きな損失になるでしょう。
でもそのことを、組織も、生産者の中でも一部の人しか、気づいていないように思えるのです。
それが、残念でなりません。
ともかく、新しいスタートを切ることになったU君のこれからが、よりよい日々になることを祈ります。
このことについては、また機会を見つけて書きたいと思います。
店名■デザイナーズキッチンひづき
場所■高知市はりまや町3-1-4ヴァインビル1F
※風土の西隣りのビル
連絡先■088-825-4554
営業■午後5時~午前0時
ホームページも今のところ情報がみあたりません。
※上記、店長さんからの書き込みで、訂正させていただきました。
“ひづき”の店長です。ブログを見させて頂き
営業時間・電話番号が間違っておりましたので
訂正させて頂きます。
TEL:088-825-4554
営業時間:午後5時~午前0時となっております。
又、当店も7月度より[夏メニュー]を開始致しましたので、是非又一度ご来店下さいね!!