一瞬、浄土の静寂

灼熱のアスファルト・ロードを、しかめっ面で駆け抜ける。
暑い夏には、歩くよりは自転車で移動するほうが熱効率がよいようです。
買い換えたばかりのホワイトベージュの自転車も、なんとなく夏仕様ですが・・・・それにしても、暑い。

こんな日は、ついついピリ辛系の料理にひかれたり、しません？
それとも、汗封じの冷たい麺系？
お昼ごはんも、ついつい近場で・・・なんて。
行動半径も、ちぢこまりがちになってしまいます。

そんな陽ざしの中でも、元気に咲いている夏の花は、どこか清々しくて、ほんの少しだけ暑さを忘れる気がします。
とはいえ、盛夏の頃ともなると、見かける花も日輪草とか、カンナとか、サルビアとか、なんだか限られてきますね。

そんな中で、発見！
自転車で一度通りすぎて、わざわざ引き返してしまいました。
真っ白な蓮の花です。

それもプラスチックの箱の中で、ころころと水滴をはじくあの丸い葉の間から、すぅーっと伸びた細い茎の上に、手のひらを広げたほどの大きさの、白い蓮の花です。
その先に、まだ青々としたジョーロの先のような蓮の実も見えます。

一瞬、周りの空気や雑音が、しーんと静まって・・・・・
しばし、暑さを忘れていました。