知立市八橋(やつはし)にある無量寿寺のカキツバタを見に行きました。
この八橋のかきつばたは、平安の歌人 在原業平が、「からころも きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞおもふ」と、句頭に「かきつばた」の5文字をいれて詠んだことでも知られています。
寺の庭園には3万本のカキツバタが植えられ、知立市の市の花でもあり愛知県の県花にもなっています。
昨年も訪れましたが見頃は過ぎていて、今年はその轍を踏まぬように早目にでかけました。ところが、今回は逆に時期が早すぎて、殆どが、まだ蕾でした。花の時期は4月末から5月末までということですがタイミングを合わせるのは容易ではありません。
「美しいものを見ることは簡単ではありませんよ。私達は生きているのです。一刻一刻変わります。美しい時期はほんの一瞬です。今日のこの姿を見るのがあなたの運命なのです」とカキツバタに聡されました。