端午の節句が近づいてきました。
46,7年前に母が用意してくれた鎧兜飾りの古い写真が残っています。
子供が小さい頃は毎年この季節になると飾っていましたが、子供の成長と共にいつからか出すこともだんだん無くなり、今から13年ほど前に兜と馬だけを残し、他は処分してしまいました。
収納のスペースを要すること、たくさんのパーツを一つ一つ運びだし飾る労力が大変なこと、息子たちもそれぞれ家庭を持ち、自分の息子達の兜飾りもあって、処分を決断したものです。
提灯には嫁ぎ先の家紋を入れる風習で、紋帳から紋を探しますが、紋帳に該当の紋が無い、と言って母が興奮していた様子を今だにはっきり覚えています。その他にもいろんな思い出が詰まった鎧兜飾りです。
今から思えば、「収納場所がない、出すのが大変」などと言って処分したことが悔やまれます。
”一つ一つ箱から出し、世話の掛かる作業をゆっくり楽しみながら当時を思いだす”
安易に処分をしたことで、もう二度とそう言う体験が出来なくなりました。
現在は兜をケースに入れ、こじんまりと飾っていますが、やはり淋しい。
”あえて世話の掛かる作業をしてみたい”・・・・・この年になってそんな気持ちになりました。
鎧兜の説明札に”金小札緋縅大鎧”と書かれています・・・「きんこざねひおどしおおよろい」と読むようです。
こちらについても今頃になってやっと意味が理解出来た次第です。(^o^)