北海道函館市の建築設計事務所 小山設計所

建築の設計のことやあれこれ

認知科学と民俗学 その2

2015-04-17 13:24:41 | 日記
林達夫さんの、柳田国男の『妹の力』について書かれた文章の、最初の部分です。

(昭和15年、戦前というか、真珠湾攻撃の1年くらい前に書かれた文章です、、、。)

  
   民俗学は譬えてみれば時偶の巣作りの季節を外にしては、いつも身を

   翼に託して定めなくあちこち飛び廻っている鳥のようなものである。

   そしてまた、この学問はその訪問者にも幾分この身軽な翼を賦与して

   くれるから、いま私が『妹の力』を読んでひどく見当違いに見える方角

   へ、すっとんで行ったとしても、それは民俗学の罪でも私の罪でもない。


いつ読んでも、この方の文章は凄いなぁー、、、。難しい日本語でもないのに、、、。

(この文章のような設計が出来たらなぁー、、、。出来そうもないけど、、、。)


林達夫さんです。






「無題」の記事の中で、


   平易な文章なのに、大事な事がちゃんと書かれいて、相手に伝わり易い

   文章、、。吉村先生の設計と同じだ、、、。同じ明治生まれの、林達夫

   さんや渡辺一夫さんの文章と似ている、、。敗戦前も敗戦後も、何も変

   わらなかった人の、だからこそ書ける、文章、、、。


と書かせていただいた文章の、ひとつの例です、、、。



認知科学も民俗学も、「翼を賦与された学問」と言う意味では、お互い似ているのかも

知れません、、、。(「イカロスの翼」になってしまってはマズイんですけど、、、。)

でも、こんな風に考えたらばどうでしょうか?残り99パーセントの蓋然性の分野の成否の

鍵を握る、1パーセントの重要な学問分野だと、、、、。



追記  よけいなお世話ですけど、認知科学を学ばれた学生さん達は、日本の大企業

    などの、研究所の研究員になるケースなども多いと思うんですけど、その企業

    などの期待する?部分と上手に噛み合うのかなぁー?日本の大企業は、そんな

    に大人だろうか、、?まだ始まったばかりなんでしょうけれど、チョッと心配

    、、、、。(本当に大きなお世話です、、、。スイマセン、、、。)


追記の追記   ところで、受験する高校生の皆さんは、はこだて未来大学などのIT系

        の大学に入ると、認知科学なる学問分野を学ぶ事になるって、判って

        いて受験するんだろうか?(始めてみたら面白いんだからいいんだろう

        けど、、、。)


追記の追記の追記  認知心理学を認知科学と書き換えました、、、。






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認知科学と民俗学 その1

2015-04-17 11:20:07 | 日記
またまた難しそうなタイトルで申し訳ない、、、。(門外漢がやめればいいのに、、、。

「○○○○と○○○○」のシリーズって事で、、、。でも、前の記事の「認識と蓋然」は

珍しく二項対立みたいな組み合わせのタイトルだけど、これはいつものトンチンカン?な

組み合わせ、、、。)


認知科学は英語ではcognitive scienceらしい、、、。(このcognitiveの名詞形の

cognitionと、「認識」のrecognitionはどう違うんだろう?接頭辞?のre-が付いている

か付いていないかの違いみたいだけれど、日本語だとどちらも「認識」???じゃぁ、

どうしてrecognitive science って言わないんだろう、、、?英語難しい、、、。)


ご当地、函館市のはこだて未来大学で、何年か前に「日本認知科学会」の総会?なる

ものが開かれまして、私は山本理顕さんの運転手で潜入したのであります、、。(日本中

の大学から研究者の方が来られていて、甲南大学の熱心な先生や学生さん達、中部大学の

ご夫妻、中にはアメリカのプリンストン大学から来られた、なかなかチャーミングな女性

研究者の方もおられました。〔日本人の女性研究者の方です。念の為。〕会の終了後、

大学の前庭?で会食があったのですが、私は運転手なのでアルコールは飲めません。)


無償で配布された結構な厚手の会報?に目を通しましたら、この認知科学と言う新しい

学問分野(もうそんなには新しくもないのかな?)は、とても間口の広い学問なんですね。

(もしかしたら「なんでもありなの?」ってくらい間口が広いんです、、、。)

「幼児教育」から「料理のレシピ」、「音の伝達」から「タッチパネルの使い勝手」、

「市バスの運行システム」から「人間の体と運動機能」、とにかく何でもありなんです。

(あっちこっちで、「発話」?と言う聞き慣れない日本語が出てきたので???でしたけ

ど、、、。英語で言うとutterance? なんだろうutteranceって、、、?)

これだけ間口が広いと、学生さんの指導をする教官の方も大変ではないでしょうか?

(学生さん達がどんな研究を始めて、どんな論文を提出するか想像もつかない、、。教官

の方が、子供好きで料理は大得意、運動は万能で音楽は何でもござれ、とは限らないは

ずなのであって、、、。)


追記  この認知科学ではコンピューターが大車輪の大活躍をするのです、、、。




      またまた長くなりましたので、認知科学と民俗学 その2 に続きます。




 



    



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