北海道函館市の建築設計事務所 小山設計所

建築の設計のことやあれこれ

Nyboder   (ニィボーダー)  その6

2016-10-22 15:18:28 | 日記



Nyboder(ニィボーダー)の平・立・断面図です。













修復中のNyboder(ニィボーダー)です。日本の文化財建築の修復の時のように「素屋根」

(すやね)がかかっています。日本建築の場合は、雨に降られると木材から「灰汁(あく)

」が流れ出るのを防ぐためもあると思うのですが、デンマークの場合は、冬期間工事は寒

いでしょうし、既存の床・壁・1階の天井を雨に濡らすわけにはいきませんし、作業性や

安全性のためもあると思います。テント地で明るいのは、とても良いです。





煙突が曲がって見えます、、、棟木はないのでしょうか?








デンマークの大工さん。










ドアの角は斜めにカット。










30分近くあって長いのですが、おそらく地元の修復を担当している建築家の方が、一般の

方々を対象に、Nyboder(ニィボーダー)の歴史と修復作業の内容を説明している動画と

思います。デンマーク語で判らないのですが、Nyboderを「ニィボーダー」と発音してい

るように聞こえるので、カタカナ表記を「ニィボーダー」にしたのですが、、、。








外壁の改修は「外断熱」にしているように見えますが、窓や屋根の先端の納まりはどう

しているのでしょうか?












コペンハーゲンの冬、北海道と同じで、厳しそう、、、。




                                   おしまい





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Nyboder   (ニィボーダー)  その5

2016-10-22 15:16:51 | 日記



さて、『Nyboder(ニィボーダー)の遠く向うに、学校のような建物』、なのですが、










Nyboder Skole と検索すると画像が出てきます。Skoleは、おそらく学校で間違いな

いと思います。






この写真で





右下は、Nyboder(ニィボーダー)で、後ろはもとの保塁の堀が埋め立てられて線路敷きに

なっているようです。






この学校?の配置図がありまして、、、






真中が学校?はよいのですが、左右の黒く塗りつぶされている部分が、最初はよく判りま

せんでした、、、。


ですが、こんな図を見つけまして、、、








壁は極端に厚く、窓も何もありません。どうやら防空壕のようで、プランをよく見ると、

「作戦司令室」か何かのようです、、、。





1945年の終戦の時の、裏の線路敷きに直接出られる地下通路の出口が見えます。







学校?が接収されて、ドイツ軍が1940年頃に地下防空壕の「作戦司令室」を造ったのか?

それとも、学校?は元々デンマーク軍の施設で、地下防空壕は最初からあったのか?

(日本海軍で言えば「江田島」のようなものだったのか、、、? 職住近接、、、? でも

日本では家族同伴って、あんまりなかったし、ないような、、、。)





10年位前に工事が入って、撤去されたのかも知れません、、、。(でも70年後。)














クリスチャン4世、北向いて立っています。






                  Nyboder(ニィボーダー) その6 につづきます





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Nyboder   (ニィボーダー)  その4

2016-10-22 15:16:51 | 日記


Nyboder(ニィボーダー)の英文による説明文の一部


Nyboder (English: New [small] Houses) is a historic row house

district of former Naval barracks in Copenhagen, Denmark. It was

planned and first built by Christian IV to accommodate a need for

housing for the personnel of the rapidly growing Royal Danish Navy

and their families during that time.



和訳してみます。


ニィボーダー(英語:「新しい(小さな)団地」の意。)は、デンマークのコペンハーゲンに

ある、元はデンマーク海軍の兵舎の、歴史的な並列集合住宅地区である。当初、ニィボー

ダーは、当時急速に増強されつつあったデンマーク王国の海軍の兵員及びその家族が居住

するための住宅として、(デンマーク王)クリスチャン4世によって計画・建設された。




row は「並列」、「低層」ならば low 。

barrack は「バラック建築」の「バラック」ではなく「兵舎」のこと。

accommodate は「住まわせる」くらいの意。




Nyboder(ニィボーダー)は、日本語にすると「海員住宅」でしょうか、、、?





 
この白黒写真は、探した中では Nyboder(ニィボーダー)の全景がいちばん写っていると

思われる写真なのですが、おそらく1931年頃のものと思います。南から北を見てます。










Nyboder(ニィボーダー)の変遷の図。(上が北)



 1800年頃?                       1930年頃?


                                

デンマーク語なので、何が書いてあるのか良く判りません、、、。 (19世紀に入って、

Nyboder(ニィボーダー)のかなりの部分が、民間に売却されたり払い下げられたりして

他の住宅が建ったり、教会が建ったりして、現在の姿になったようなのです。)







南から北を見た写真なのですが、1931年頃のものと思います。




デンマークは、1940年にドイツ軍から宣戦布告されて即日降伏して、ドイツ軍の占領下

に入るのですが、この写真のNyboder(ニィボーダー)の建物の一部解体は、ドイツ軍に

よるものではなく、それよりは10年近く前のデンマーク自身によるものと思います。

Nyboder(ニィボーダー)の建物が、あまりにも長くて道路は通らないし不便だったから

でしょうか、、、? (東京の下町で戦時中に行われた、木造の建物を「間引いて」造った

「防火帯」とは違うと思います、、、。)






一度解体して、さらにそれを修復し始めている写真でしょうか?








現在のNyboder(ニィボーダー)を、南から北に見た写真です。






Nyboder(ニィボーダー)の遠く向うに、学校のような建物が見えるのですが、、、。

(小学校とか中学校にしては、ずいぶんと大きくて立派、、、。)



                 

                  Nyboder(ニィボーダー) その5 につづきます







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