Light in June

文学やアニメ、毎日の生活についての日記。

震災・体制転換

2013-03-13 02:37:37 | Weblog
夕べ、つまり3月11日の夜、夢を見ました。震災の夢。ぼくは依然ロシアにいるのだけれど、そこはどこかの小学校で、体育館にぼくらは集まって何かしていました。すると大きな揺れが起きて、次第にそれは強まってきて、誰かが叫び出して、ぼくは大丈夫だよと呑気に言いながら体育館の外に出てみると、向かいの校舎が崩れ出したのでした。2年前にテレビで見たような、上階が下階を押し潰す光景を目の当たりにして、ぼくは絶句しました。あの中にはまだ小学生たちがいる。そう思っても何もできないのでした。

よりによって3月11日の夜にこんな夢を見るなんて、どうしたことだろう。ぼくは霊魂とか別に信じているわけじゃないけど、何者かがぼくにこの夢を見させたのではないか、なんてことをふと考えてしまう。でももしそうだとすれば、ぼくがここにその夢の記録を残すことには意味があるような気がする。

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洗濯に行ったら、いつもは口を利かないおばさんが話しかけてきて、「日本人かい?」「飛行機でどのくらい時間がかかるんだい?」「値段はいくらくらいなんだ?」と質問してくるのでした。相変わらずぼくはどぎまぎしながら受け答えして、さよならを言って別れましたが、なんで今日に限ってこんなに機嫌がよかったんだろう。来週はたぶんまた無口に戻るんだろうなあ・・・。

さて、寮の食堂の体制が変わりました。先日の金曜・土曜は夕方から食堂が閉まっていたのですが、今日(火曜)から営業時間が大幅に延長されることになりました。これまでは、夜の19時までしか営業してなかったのに、これからは22時までやってくれることになったのです。これはうれしい。ちょっと遅く帰宅するときなど、食堂が開いていないと困ることがあったので、助かります。その上、食堂内の売店が毎日営業されることになったようです。今まではほぼ毎日閉まっていたのですが、これからはずっと開いていることに。これもうれしい。水やジュースはここで購入できるようになります。しかも、食堂のメニューがちょっとバージョンアップしたようなのです。というのも、紅茶にレモンが入っている!これは昼間のみの特権かと思っていたのですが、まさか夕食でもレモンティーが飲めるとは。1ルーブル高くなるのですが、まあそれくらいはね。レジのおばさんもどういうわけか交代していて、今まで見たことのない人が座っています。何があったのかは分かりませんが、改善すべきところは改善してほしいものです。

天気予報がコロコロ変わります。一時は+9度の予想も出いていた4月初め、今日確認したら低い気温に訂正されていました。いつになったらニット帽を脱いで外出できるようになるだろう。昨年のデータでは、4月14日から急激に気温が上昇(+14度)していますが、今年はいかに。早く暖かくなってほしい。

情熱

2013-03-11 03:21:18 | Weblog
どうも最近、勉強が行き詰まっているような。

今日は昼と夜を食堂で食べる。

昨夜もお腹が痛くて目が覚める。冷えてるのかなあ。日中は特に問題ないんだけど。

震災から2年経ってロシアにいる不思議を考える。

さて、高校時代の同級生と連絡を取り合ったという話はこの間書いたばかりですが、その彼から、メールでこんなことを言われました。「高校生のときみたいに、(いま研究しているものについて)情熱的に語ってほしい」と。高校生のときみたいに?ぼくは高校時代そんな情熱的だったかな。思い出されるのは、登校中に自殺のことばかり考えて電車の窓から外の壁を眺めていたこと。高校生のときみたいに情熱的に?そうか、仲のよかった彼に対しては、ぼくは饒舌だったのかもしれないな。

ぼくはパワフルなときもあれば、死んだようなときもあって、二面的です。自分の中ではいつも鬱々としているような気がしてしまうのですが、でも他人から見れば必ずしもそうは映らないようです。そうか、情熱的か。そうだったのか。

今もっと熱を放散してもいいのかもしれないな。

食べたくても食べれない

2013-03-10 04:35:12 | Weblog
もちろん空腹の経験はこれまでにもありますが、しかし「食べたくても食べれない空腹」という経験は、ほとんど記憶にありません。食べられないことがこんなに辛いことだとは知らなかった・・・いや知識としては知っていたけど、身を持っては知らなかった。

昨日・今日と、食堂に行ったら閉まっていたんですよね。だから昨日から碌なものを食べてません。なんで当日にいきなり閉まるのか、理解できないですよ。理由も書いてないし。まあ昨日は祝日だったみたいだから、それが理由かもしれないけど、今日は何なのだろう。この分だと明日も閉まってそうだ。

だから隣室の中国人を食事に誘ってみたのです。すると、「今日は集会があるから駄目なんだ」と言うのです。集会。彼は確かにそう言いました。何かの単語と間違えたんだろうと思っていたのですが、今どうやら彼の部屋で中国人が集まっているみたいです。なるほどこれか。

ああ、カツが食べたいよう。

闇の中の・・・

2013-03-09 18:03:32 | Weblog
高校時代は暗黒時代だと言って憚らないぼくですが、そんなぼくにも仲の良い友達がいました。きのう、なんとなく彼のことが気になってネットで検索してみたら、医学系(?)の研究者になっていることが分かりました。彼は極めて優秀な生徒だったので(彼ほど優秀な生徒は滅多にいない)、そんなに驚きはありませんが、うれしい発見です。そこで、早速連絡を取ってみました。

彼から返事が来て、帰国したら会いましょう、という話に。よかった。これで帰国したときの楽しみが増えましたよ。400~500人ほどいた学年の中で、彼は理系として1・2番を争う成績で、ぼくは文系として1・2番の成績でした。クラスは3年間ずっと一緒で、自然に仲良くなり、ほとんど毎日一緒に下校していました。当然東大に行くだろうと思われていた二人は、皆の期待通りには進まず、彼は海外へ、ぼくは一旦別の大学に入りました。その後色々あってぼくもこうして海外に来ましたが、就職先は依然として決まっていません。一方で彼の方は着々と実績を重ね、今や研究者として実験で徹夜の日々のようです。お互い、普通に大学を卒業して一般企業に就職して、という多くの人たちが歩む道を歩いてこなかったのですね。まあ、ぼくの方は単なる落後者のような気がしないでもないですが・・・!(だって来年からどうすりゃあいいんだ?)

そんなわけで再会が楽しみです。

上昇

2013-03-07 19:48:13 | Weblog
体調が快方に向かってきました。昨日あたりから熱っぽさもなくなり、味覚も次第に回復。やはりなるべく外に出ないでとにかく暖まっていたのが奏功したかな。

でも、学校を休んでいたら、先生から電話がかかってきてしまった。木曜日の授業を休んだのはまだ一回目なのに、電話をくれるなんていい先生だよね(今週は他の曜日も休んだのをその曜日の先生から聞いていたのかな?)。
「風邪を引いてしまいまして」
「ごにゃごにゃ(聞き取れず)」
「え、なんですか?」
「次の授業では待ってるわ」
「はい」
「ではさようなら」
「さようなら」

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最近、『耳をすませば』のサントラをよく聞いています。それにしても感慨深いのは、まさか本当に自分が外国で雫の歌う「カントリーロード」を聞くようになるとは思いもよらなかったってこと。人生というのはどう転ぶか分からないですね。しみじみ。

冒頭の「丘の町」はいいなあ。タイトルもいいし、メロディもいい。引き込まれる。・・・やばい、聞き入ってしまっていた。

ロシアの学位論文

2013-03-07 02:46:04 | 文学
少し時間の空いたときに、この前入手したロシアの学位論文を読んでみました。が・・・ひどい。最初の3ページほどの間に、事実関係の誤りを二つ見つけました。一つはただの調査不足とみなせるもので、まあ許せますが、もう一つは滅茶苦茶と言っていいほど見当違いなミス。この論文を入手した当初、ざっと目を通した段階では、多くの参考文献を調査していてすごいなあとすっかり気落ちしてしまったのですが、改めて最初から読んでみると、かなりレベルの低い論文であることが分かりました・・・と言ってもまだ10ページ強しか読んでいないのですが・・・でもこういうミスを連発しているようでは、たとえこの先どんなことを提唱しようとも、それは事実に基づいていないのではないか、という懸念を払拭しきれません。論文の書き方にも問題があります。あるところではAという文献を引用元にしているのにもかかわらず、別のところでは、同じテキストからの引用であるにもかかわらず、Bという文献を引用元にしていたりするのです(つまり、例えば『坊っちゃん』から引用するときに、あるところでは新潮文庫から、別のところでは岩波文庫から引用している、ということです)。ありえない。ロシアの学位論文ってこんなにレベル低いの?よくこんな論文が審査通ったな。というか、なんで通したんだ。この人の論文がたまたま大外れだったのかもしれませんが、ロシアの学位論文のレベルを疑ってしまう。

「学位論文」という書き方をしてきましたが、たぶん日本でいう「博士論文」に相当するものだと思うのです(そうでなければ電子図書館に保管してネットで販売しないだろうし)。ロシアの大学のシステムがどうなっているのかいまいちよく知らないのですが(と無知を告白)、「アスピラント」と呼ばれる人たちが書くのがこの「学位論文」で、そしてその「アスピラント」は日本における博士課程の学生に大体のところ相当するようです。でもあれかな、修士課程と博士課程の中間点くらいの位置づけなのかな。

ちょっとねえ、ぼくの読んだ学位論文のレベルが低過ぎて、ロシアの大学システムについて関心が出てきてしまったよ。

ぼくのやっている研究は、日本では今のところ東大生か有名大学の教授しか学術論文を書いていないので(卒論やレポートは除外)、その質だけで言えば、ロシアよりもレベルが高いのかもしれないなあ、なんて思ったり。もちろんロシアには大変立派な論文があるわけですが、実はそうでないのもある、というのは当たり前のことかも。要は個人差か。

下降

2013-03-05 03:14:45 | Weblog
今日になったらまた体調が悪くなっていました。昼食を摂ったら味覚がなくなっていることに気付き、「おや」と思う。熱が出ているわけではないし、鼻もそんなに詰まっているわけでもないのに、まず味覚がやられるというのは珍しいパターンだな。夕飯、食堂では珍しくボルシチが出たけど、味が分からなくて悔しかったです。

しかしこんな体調にもかかわらず、今日は一日パソコンに向かって作業をする(学校は結局休んでしまった)。ただこう具合が悪いと文章を書くのも大変だなあ。書くのはあまり苦にならないタイプなんですけどね。

日本から持参した風邪薬があるので飲みました。総合感冒薬PL顆粒です。でも効き目が現れないなあ。しかももう残り少ないのです。去年一時帰国した際に改めてもらってくりゃあよかったよ。失敗したな。ただ、そもそも一週間分しかよこさなかった医者もいけないよな(留学用って言ったのに)。

寮の洗面所の電球が切れてしばらく経ちます。ここの住人はどういうわけか洗面所の電気を消さないので、24時間つけっぱなしです。最初ぼくはマメに消そうと思いましたが、自分一人がそうしても意味ないので(だって他に5人もいるんだから!)、ぼくも消しません。したがって、電球は2~3か月しかもたないのです。そしてまた切れました。いつもはすぐに誰かが付け変えるのですが、今回はまだ誰も行動を起こしていない様子。ロシア人は3人で住んでいるのだから、相談して買ってきてくれればいいのに、と他力本願なぼく。6人で同じ所に住んでいると、責任の所在が曖昧になって「どうせ誰かやるだろ」的な感じになりますからね。

ふう。だるいな。

発汗作戦

2013-03-04 03:07:04 | Weblog
熱っぽくて体がだるかった昨夜は、ストーブを点けっぱなしのまま布団をかぶって寝ました。そうすれば汗をかいて熱も下がるだろうと考えたのです。実際、汗をかきました。そして朝起きたときには、昨夜までのような体のだるさはほとんど消えているようでした。でも、ほとんど一睡もできていないのですよ。おまけに乾燥しているせいもあって目がしょぼしょぼする。それに鼻水は止まらないなあ。明日は授業が午前中から5時間もある日なのですが、大事を取って休もうかな。バイトだったら普通に行けるほどには体調は回復しているのですが、なにぶんロシアで一人暮らしだしな・・・悪化すると嫌なので。それに、明日は最低気温がマイナス24度という予報が出ていて、当たるかどうか知りませんが、風邪気味の体で歩ける外気温じゃないだろう、と。来週は演劇も観に行く予定だし、それまでには治しときたい。

それにしても、隣のロシア人たちが相変わらずうるさくて癇に障る。毎日3人(以上)で集まって話すのはまだ大目にみるとしても、なんでドアを開けっ放しにして話さないといけないのか、理解できない。声が丸聞こえで、やかましい。ドアを閉めてくれ。おまけに音楽も大音量だし。ああ癪に障る。一人部屋なんだから一人で静かに暮らしてくれ。

さて。30ページあった論文も残り4ページ。頑張れば今日中に読み終えられるけど、目がしょぼしょぼするので明日に回そうかな。

なんかおもしろいことないかなー。

前兆?

2013-03-03 02:29:33 | Weblog
朝起きたときからどうも体調がおかしいです。喉が痛いような痛くないような・・・。ともかく喉がカラカラ。そして体がだるくて、節々が痛い・・・気がする。いや痛いかな。鼻水も出る。これは発熱の前兆ではなかろうか。しかも今日はやけに冷え込んでいます(雪)。こんなときはとにかく暖まろうと思ってストーブを久々につけました。ガンガン焚いてます。今日は早く寝よう。明日どうなっているか・・・悪化してたら嫌だなあ。

寝る前に日本から持ってきたお茶でも飲もうかな。

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今日から新しい論文を読み始めました。体調が悪い割には10ページほど読み進む。さすがに今から寝るのは早すぎるので(21時半)、もう少し読み進めようかな。だるいけど。

博士論文の電子図書館

2013-03-01 04:39:15 | 文学
ロシアで書かれた博士論文の電子図書館のサイトを偶然見つけました。

disserCat — электронная библиотека диссертаций
http://www.dissercat.com/

ここで博士論文を購入することができます。だいたい500ルーブル程みたいです(1500円くらい)。

で、早速購入してみましたが、苦戦しました、案の定。
だからそのやり方をここに書いておきます。第一に自分の備忘録的な意味で、第二にこのサイトを利用しようとする誰かのために。

まず、上記のサイトに行きます。
検索して読みたい論文を探します。
その論文をクリックして別ウィンドウを開いたら、そこに論文の目次が表示されます。そのウィンドウの上あるいは下に、「в корзину」(カゴの中へ)という表示があるので、それをクリックします。
すると、自分のカゴの中にその論文が入れられます。
そのカゴの中に論文が入っていることとその値段を確認したら、「Оформить заказ」(注文)をクリックします。
すると画面が注文画面に切り替わります。そこに自分のメールアドレスを入力して、送信します。
ここまでは簡単。問題はここから。

「Оплатить」(支払い)の画面になるはずなので、「Оплатить」をクリック。すると、多くの支払い方法が表示されます。ここではロシアの携帯電話による支払方法について説明。自分の携帯会社を選んだら、改めて「Оплатить」をクリックします。すると、新しい画面が現れるので、そこで「携帯電話」→「自分の携帯会社」の順番にクリック。そうして自分の電話番号を入力します。それから「続行」をクリック。その直後に、自分の携帯電話にメールが届きます。そこには12ケタの数字が書かれているはずです。その番号を、送り主に返信します。携帯電話会社が「ビーライン」であれば、たぶん「8464」という番号からメールが届くはずなので、宛先を「8464」、本文に「12ケタの数字」を入れて、送信します。これで完了です。

ただし、携帯にお金が入っていなければいけません。事前にお金を入れておいてください。論文が500ルーブルであれば、530ルーブル程が必要な金額になります(余剰の30ルーブルが何のお金かはよく知りません)。事後払いは不可です。事前にお金を入れておかなければ、携帯電話会社から12ケタの数字は送られてきません。

以上で説明終わり。
しかし実は最初ぼくはクレジットカードで支払おうとしたのです。でも、どういうわけかできなかったのです。VISAカードなら支払えると書いてあったのに、本当にどうしてでしょうか。仮にカードで支払えないのだとしたら、日本でこのサイトを利用するのはちょっと手間になります(日本にも店舗のあるWestern Unionという銀行(?)も支払いに利用できるので、不可能ではないけれど)。
そもそも、このサイトは日本人研究者にどのくらい知られているのでしょうか。皆知っているのだとしたら、どうやって支払っているのでしょう。それが分からないと困りますねえ。

そうだ、お金を払った後、論文はワードファイルとPDFの両方で開くことができるようになります。ただし、リンクの有効期限は数日間らしいので、ワードにしろPDFにしろ、保存しなければなりません。保存が済んだら、本当に全て終了です。

ちなみに、この作業の間に電子図書館のサイトから何通かメールが送られてきます。大事なのは、自分のログイン情報に関してのメールです。まずメールに書かれたパスワードでログインし、その直後にパスワードを変更しなければなりません(最初のパスワードは一度しか使えない)。

こんなところでしょうか。ああ、日本でもこのサイトを使用したいのだけどな・・・。
それにしても、早速論文をちらっと見てみたけど、さらっと読めないのが情けない。あと参考文献の豊富さに落ち込む。どうやってそんなに手に入れたんだよ。なんとなくがっくりな日。