独立行政法人 住宅金融支援機構 収賄事件発覚
情報を室長が業者に漏洩したとして逮捕された。
新聞報道を読み、かなり前にあったことを思い出した。
数年前、住宅金融支援機構から突然、電話があり入札参加要請があった。
内容は広告用ボールペンを配布するので是非入札資格を申請して
見積り書を提出してほしいとのことだった。
弊社は公的機関と取引したことがなく、突然のことで戸惑った
担当者が懇切丁寧に指導してくれた。
国内では製作できない特殊なボールペンなので
弊社に依頼が来たのかと思い懸命な工程作業をした。
担当者もボールペンの仕様が理解出来ないので丁寧に
納期、不良管理も教えた。
見積価格も「○○円位になりますか」?
「○○円以下にはなりますか」?
「いいえ、そんなに安くはなりません」
電話でのやりとりは詳細具体的だった。
入札参加業者は10社以上あった。
国内筆記具メーカー、大手文具卸、百貨店、企画会社等だが
特殊ボールペンを直接海外から取引できる会社は殆ど無いし
そのノウハウも他社は持っていないだろうと思った。
入札結果は!
弊社は2番目の安さで落選。
3番目以下は弊社の2倍近い見積価格が殆どだった。
落札した会社とは僅差で負けた。
落札した業者は地元の小売店だった。
当時海外筆記具は不良率が2割に達するので
かなり注文数量より多めに製作、そして国内で検品作業しなければ
納品できない。
結果は釈然としなかった。ダシに使われた?
弊社が情報を反対に洩らした結果のような気がしたからだ。
まあ!大した事ではない。民間企業同士だったら
弊社にサンプルだけ製作させ、そのサンプルを他社に見積もらせ
巡り廻って弊社に戻るという節操のない会社がかなりある。