2月1日(水)18時半、新橋駅前汽車ポッポで待ち合わせ。
久しぶりに会う二人。
一人は以前取引していたお客さん
もう一人は学生時代からの知り合いで先輩。
新橋ガード下の居酒屋で新年会。
先輩は中央線の山梨四方津に住んでいて5年前会社定年になった。
6年前 新宿駅中央線ホームで午後8時半頃
見知らぬ人に突き飛ばされてホーム下に転落した。

その時丁度快速電車が入ってきた。
轢かれて引きずられた。
しかし右足ダタイ部複雑骨折だけで奇跡的に助かった。
新聞テレビ報道され6万人の足に影響がでた。
今も足には金属が固定されている。
ぶつかった相手は逃げたが目撃者がいたため
自殺でも酔っ払いでもないことが証明された。
死亡して証言者もいないと、JRから損害賠償請求があるそうだ。
その事実を知ってから混雑する駅ホームの端は歩かない。
予測しえない真坂の事故。
山岳部同期の転落も掴んだ石が緩んだための転落死。
60秒先は予測できない。
だが、世の中怖くても引きこもりは出来ない。
20時、居酒屋を出て虎ノ門へ歩くと中国料理店新橋亭が見えた。
ここで坦坦麺を食べる。
この店の対面にあるビルの一階の軽食喫茶に
サラリーマン時代25歳の時嫌がらせ人事でいたのだ。
店は既になかったが旅行部門はまだあった。
失意で暗い日々だった。
当時、近くに勤めていた山岳部先輩が会社の女性を連れてきた。
それが現在の妻になるのだが、今日の四方津の先輩も
当時の状況を知っていて「俺がお前の店に夕方行くと彼女がいて
これからデートだと言って銀座へ、俺を置いて行ってしまった」
すっかり忘れていたことを話した。」
四方津の先輩は人生の大恩人なのだ。
会社を首になり殆どの人が寄り付かなかった時
助けていただきその後の仕事も紹介していただいた。
この方の援助がなかったら私たち家族は生きていけなかった。
生涯私は忠実なる子分であり、犬のように裏切ることはない。
長男はアメリカ、次男は九州で研究者
娘さんはイタリア人と結婚してローマにいる。
息子がイタリアでの展示会では通訳としてお世話になった。
サラリーマンで尊敬に値する人は少ないが
この方はサラリーマンとしての立ち位置と処し方がすごい。
決して人の悪口を言わず、与えられた仕事を黙々とこなす。
嫌がらせも黙って耐え、地方支部の事務所長に赴任したが
部下の不祥事を庇い責任を取ったあげく
平社員になったが愚痴も言わず勤め上げた。
どんな人も受け入れ排除することはなかった。
他人を蹴落とすこともなかった。
定年後も社の内外の方々から親しまれ
お誘いの飲み会が多い。
22時新橋駅でお別れ。
久しぶりの清清しい飲み会だった。
