京都・㐂むら(きむら)呉服店公式blog〜受け継ぐ着物

創業87年。2013年に家業を継ぐため異業種から転身。2021年に主人も加わりました。お得な商品の紹介や日常を綴ります。

竺仙ゆかたのクリーニングについて

2015-07-03 11:01:11 | ゆかた


大雨からはじまった7月
問屋さんが並ぶ京都の中心街は
いよいよ祇園祭という事でお忙しいでしょうね

中心街から離れている当店は
全く影響がないものの
先週ぐらいから祇園祭用の浴衣を求める方たちがちらほら

しかも今年は古典柄が流行っているらしく
竺仙を求める10代から20代の若者がタテ続けに来られました

若いうちからいい物を着ることはとてもいい事!
洋服ではプチプラが流行る一方
浴衣では本染めが流行っているという事は
とても喜ばしいことだと思います

ただ!
知っておいてほしいことがひとつ!!

いい物はとてもデリケートなんです!!

当店で買われたお客さまには案内していますが
浴衣を着た後は必ず当店のような呉服店など着物専門のクリーニングに出すことをオススメします!

素材が綿だからといって
うっかり家で洗ったり
ちょっと食べ物をこぼしたからとこすったり
洋服専門のクリーニング店に持っていったりすると
大変なことになります

特に竺仙の浴衣は絶対ダメです!!

色落ちしたり
洗うと柄が泣いたりするものがあります

「柄が泣く」というのは柄が滲むということ
白地に藍色や紅色などの柄が入ったものを水でこすったりすると
柄が滲んで白地の部分も色に染まってしまったりします

これはメーカーさんも認めています

メーカーでは反物を何度も何度も洗って
もうこれ以上色が落ちないというところまで洗っているそうですが
乾くとまた落ちるそうです

もちろん浴衣に仕立てたあと何度か洗っているうちに
だんだん落ちなくなるのですが
買ってしばらくはどうしても色落ちしてしまいます

おそらく染料の関係だとは思いますが
私が染めているワケではないのでそこまではわかりません


でもお客さまの中に
知らずに洗ってしまい
白い部分も染まってしまってどうにもならなくなった
という話を何度か聞きました

また
藍色地のゆかたに白い帯をするときも要注意です
お客さまの中には帯の下に1枚さらしを巻いて
帯に色がうつらないようにしている方もいらっしゃいます

竺仙の浴衣はとてもよい物です!
世代が変わっても永くいつまでも楽しめます!
でも色が変わってしまってもう着られなくなった
と聞くのはとても残念でなりません!
ぜひ取り扱いに少し注意して
大切に着てあげてください!!

追記(2019.07.26)
竺仙のゆかたは冷たい水での手洗いは大丈夫なようです。
専門店に出させる場合は、そのようにご指定ください。












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