京都・㐂むら(きむら)呉服店公式blog〜受け継ぐ着物

創業87年。2013年に家業を継ぐため異業種から転身。2021年に主人も加わりました。お得な商品の紹介や日常を綴ります。

謹賀新年!創業83年目もよろしくお願いいたしますー!

2020-01-06 11:22:00 | ちょっといい話し
あけましておめでとうございます

旧年中は大変お世話になりありがとうございました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします
 
今日が仕事始めです。
 


店内も若干お正月モード
鏡餅と門松の他に、そろばんと物差と和バサミを飾っているはずですが、
新年早々和バサミが活躍中なため、飾りからはずされました
 
住まいにはこんなお飾りもあります。
 


花輪とウラジロとゆずり葉で出来たお飾り。
玄関と水廻り、神棚などに飾り、新年を迎えます。
15日まで飾っておくのですが、いつもどこかのをはずし忘れて、いつまでも飾ってる事がよくあります
 
ゆずり葉は、古名「ゆずる葉」と言って、
若葉が出るとそれを譲るかのように、前の葉が落葉する植物だそうです。
なので親が子に代を譲る事にたとえられ、家が代々続いていくよう縁起の良い木とされています。
 
ウラジロは、鏡餅にも使われるなど、古くから吉祥植物として親しまれてきたそうです。
シダ科のウラジロは、群がって生育するため、先祖の霊魂が宿っていると信じられたり、
悪霊を払う霊力があると信じられた事から、徳川家康の兜に使われたりもしています。
また、葉が左右向き合って出るため、夫婦和合の意味もあり、
裏側の白いほうを表にして飾ることで、白髪になるまで夫婦円満でいられますように
との願いも込められているという説もあるそうです。
 
と、
新年早々うんちく話を並べてみました
 
私も小さい頃からこのお飾りがあるのが当たり前だったので
今回調べて意味を知ると、ちょっと大切に思えてきたり…
 
ところがッ
このお飾りも今年が最後となるかもしれません
 
いつも買っていた近所のお花屋さんが、今月末で閉めてしまわれるからです。
街のオシャレな花屋さんに言ったら
は?て言われそうですし
もう手に入らないかもしれません。

しかも、実はこのお飾りには赤と金の水引も付けていたのですが、
これも近所の文房具屋さんが閉店されたので、
今年は無しとなってしまいました。

ネットでも検索しましたが、特殊なためロット100本とかですし
バラ売りのお店もありましたが、送料がかかって結局倍の料金

本当に欲しいものが手に入らない…

かつてネット通販が出来た時は、家にいながらいつでも欲しい物が手に入るなんて夢のよう!!
なんて思っていましたが、今やネット上にあるのは大衆的な物ばかり。

少数派の物はどんどん淘汰されていく。

最近はタクシーも、ウーバーやらモブやらで予約車ばかり。
街中から少し離れた場所は少数派とみなされ、空車をほとんど見なくなりました。

これもAIによるデータ解析からでしょうか。

これから着物はどうなっていくのか。
関心がなくなればAIから弾かれて、ネット上にもあがってこなくなるかもしれません。
 
AIに見捨てられないように、もっと発信していかなくてはいけません。
(更新頻度の低い私が言うことではありませんが)
 
喜むら呉服店では、ネットでも見つからないような物でも、呉服関係の物はなるべく色々と置いて、
ここならあるかも!と思ってもらえるようなお店になれたらなぁと思います。
狭い店ですが、少数派の意見にも耳を傾けて、限界はあるでしょうけど、なるべくそう出来たらと。。。
その為には、やっぱりお店に来ていただく事、このブログを見ていただく事が大事だなぁと思います。
 
と、これを令和2年の抱負としておきます
 
新年初っ端から長々と書いてしまいましたが、最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
変わらずご愛顧のほど何卒よろしくお願いいたします。
 
㐂むら呉服店