≪ちなみに小生は参加していません≫
先日 ヒルクライムの横綱イベント乗鞍大会がありました。
一般男子合計参加人数3384名≪95.35%≫
一般女子合計参加人数165名≪4.65%≫
合計一般参加人数3549名
40歳以下 20.6%
41歳以上 79.4% ≪40歳を入れれば確実に80%は超えますね≫
若年層の参加人数が少ないことを理由に オワコンと分析する人もいますが、日本人の 生存している人の平均年齢が約50歳という高齢化社会の中では当然の結果ですし、自転車という機材の小売価格が若年層の所得水準とアンマッチングという現実もあります。さらに若年層の価値観の変化もあるでしょう。実際30歳未満のサイクリストにヒアリングすると多くは中古バイクをメルカリやヤフオクで購入してサイクリングを始めた人が多いのに驚かされます
一方 トライアスロンイベントも、メジャーな大会で40歳以上の占める割合が88%を超えています。しかし、コロナ以降 トライアスロンをやってみたい人が 地味に増加中であり オワコンという雰囲気はありません。今年は トライアスロン用のウエットスーツの販売も好調と聞いています。単なる買替需要だけとは考えられません。
(ちなみにバイクポーターの販売も順調です。)
また、女子の参加率も、乗鞍ヒルクライムの大会は4.65%、一方トライアスロンでは、ハードなロング皆生2024大会で7.6%、佐渡2023では12.3%を女性が占めています。ミドルやオリンピックディスタンスの九十九里大会では、8.57%の女子の参加率。
ヒルクライムに比較して高い傾向にあります。ロードレースやヒルクライムが、自転車ショップに関係するチームやクラブ関連の参加者が多いのに対して トライアスロンはジムやスクール関連の参加者が多い実態から鑑みて、おそらく トライアスロンでの女子率が自転車のイベントよりも多いのは ゲートウエイが、自転車ショップではなく ジムやスクール等で有ることに理由があると考えられます。
さらに、いろいろヒアリングしてみると、当初のキッカケは 健康管理・生活習慣病からの脱却の為にジム等に通い始めたのがキッカケでした。ジムで仲間ができ、それが発展して トライアスロンを始めてしまったという中高年がほとんどです。しかも それは男女を問いません。自分がトライアスロンをやるなんて信じられなかったと言う方も多いです。
肉体的にも経済的な負担も大きなそれを継続させている要因は、中高年からの新しい友人の存在です。仕事関係以外の利害関係のない友人ができる機会をトライアスロンが与えてくれたと考えているトライアスリートが多いようです。
運動しなければならないという強迫観念にかられてスポーツジムに向かう人達に、自転車業界は、別の選択肢として 楽しいサイクルスポーツの存在を知らしめればいけないと思います。肝に銘じなければいけないのは、自転車に乗ってみたい人の多くは、一部の若年層を除き、当初は ほとんどが競技を目指していません。
そんな中高年の初心者に訴求する「発信力・ワクワク感・顧客管理」の充実がショップには求められています。
トライアスロンマーケットを見ると、自転車業界はオワコンというよりは むしろ、ターゲットユーザーのキックオフの段階で 需要≪特に中高年や女性≫を逃がしてしまっている可能性があります。
時として、子育てから手が離れ、経済的に余裕のできた中高年の女性の方が チャレンジ精神が旺盛のような気がします。自分の健康管理に真摯に向かい合う人が多いからなのでしょうか??
中高年や女性マーケットにどう向き合うか? 自転車業界が生き残るための課題だと思います
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