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バイクフレーム材料の環境負荷について

2022-07-25 11:04:27 | 自転車事情

 「やはり地球を大切に思えば、スチール系素材を選ぶべきなのだ......と呟いておこう(笑)」とつぶやいたら 意外と反響が大きく「TommasiniやCasati&Calamita等のスチールバイクを売らんが為に、またテキトーなことを!!!エビデンスはあるのか?エビデンスは?」と 少なからずご意見を頂戴しましたので、そのエビデンスについて少し............

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自転車フレーム材料の環境負荷について
       
  炭素繊維 アルミニウム スチール リサイクル炭素繊維
エネルギー負荷(Mj/kg) (製造エネルギー) 286 205 23 46
環境負荷(kg-CO2/kg) (CO2排出量) 22.4 11 1.8 2.6
        出典:経産省

省エネ材料(燃費向上)として注目されているカーボン材料。

 飛行機のB787で 機体の材料の約50%に使われ、燃費の大幅な向上で環境にやさしいとして、メディアでも大きく取り上げられ注目されました。従来の機体に比較すれば、確実にそのとおりなんです。

 しかし、炭素繊維そのものを作るエネルギーや環境負荷については言及されることが無かったと思います。自転車の場合はエンジンに相当するのは、人間の呼吸から発生するCo2です。それは生存する為に仕方ないこと。では自転車フレーム材料をつくるときに発生する環境負荷について調べてみると上記の表が見つかりました。

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 アルミ生産は電力を大量に消費するので、環境に優しくない と言われていますが、実はカーボンの環境負荷はアルミの2倍、スチールの8.5倍以上なのです。リサイクルカーボンでさえ、スチールの2倍!!

しかも カーボン材料のリサイクル技術は未だ発展途上で、そのコストもまだ現実的ではありません。研究段階と言ってよいでしょう。さらに カーボンからCFRPにする段階で、大量のレジン(エポキシ樹脂)を使用しますので、その環境負荷はいわずもがな・・・・

実は、この表のとおりスチール系材料が一番環境に優しいのは本当だったのです!!

 私のつぶやきは冗談ではなく、マジだったんです(笑)だからこそ、地球温暖化の大局的な視点では、手入れを怠れば 錆びて朽ち果てる長所を持つスチールバイクに乗るべきなのです・・・・・

 20年くらい前のように CFRP(カーボン)フレームが、とても高いものだったら、大切に扱われたかもしれません。しかし、現在CFRPフレームは生産の技術が向上し合理化効率化が進んで、「使い捨て」の材料になりつつあります。軽さ、バランスのとれた弾性と剛性、サイクリスト自身の脚力とジオメトリーのバランスが合致すれば、これほど素晴らしい材料はないのですが、「使い捨て」はいけません。既に焼いてある素材なので、まさに「煮ても焼いても食えぬ」ゴミになってしまいます。前述のとおりリサイクル技術も発展途上。オーナーにはそれなりの責任と覚悟が求められると思います。基本は自分のバイクに愛情を持ち続けることでしょうけどね.....

 なので、どうせCFRPフレームをつくるなら、テーラーメイドが絶対良いと思います(PR)乗り心地やフィット感が最高なので、一生の友となってくれるでしょう。普通に乗っていれば、先に身罷るのは人間様の方ですから.....

 



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