きの書評

備忘録~いつか読んだ本(読書メーターに書ききれなかったもの)~

うちルールで全く参考にならない実生の柑橘類の植え方

2019-05-23 16:04:24 | きのたんと大自然
 柑橘の種をたくさん植えると、たまに一つの種から数本芽が出てるのがある。
だいたいそれが親のクローンらしいので、大きいのに印をつけておき、
あとのは鉢に植えて一列に並べて平等に育てる。
 
 自分は農家でもないし、売れる品種が作り出したいわけでもない。
だとしたら何の基準で要らないと判断するのかわからないし、
縁あって芽を出したものをこちらが間引くのはおこがましい気がして、
自然にゆだねてみる。
 
 何年かする間に、特に違いは見られないのに、長雨など何かの拍子に枯れてしまうのがある。
そうして天の神様に選んでもらった苗は、アオムシをまといながら成長し、
大きい鉢に植え替えてやろうと近づいてくる人間を鋭いトゲで刺したりしながら、
15年くらい経つとだいたい10本が6本ぐらいに減っている。
 
 その中で大きいのを(きの)「おまえはきっとレモンだろう?」などと決めつけ
(もはやタグはどこかへ吹き飛んでいる)、おもむろに予定地に植える。
 
 なぜかちっとも実がならないが(アオムシのせいではないのか)、
オリーブみたいに、次の世代が食べればいいという気持ちで気長に待つ。
なってくれれば何を植えたかわかる。
 
 そういうわけでうちにはピンクグレープフルーツと、レモンと、
ライムとジャバラとマイヤーか、夏みかんがいるはずだ。
 
 
 実生の木は強いらしい。
接ぎ木なら数十年で枯れるが、実生は100年、150年と長生きする。
うちのキンカンの木は、親戚の90才のおばあさんがお嫁に来た時から、
今と変わらず同じ姿で生えていたそうだ。
 
実生の果実は、とこしえのパラダイスの予感がする。

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