きの書評

備忘録~いつか読んだ本(読書メーターに書ききれなかったもの)~

柑橘レビュー(主観による自分のための覚え書き~特徴的な味と匂いくらべ)

2019-12-07 21:48:32 | きのたんと大自然
西海プリンセス:温州みかん系
 初めて聞いた名前。むきにくい。からヘタの方からむいた。
しかし、味はみずみずしく甘い。酸味をどこかに置き忘れてきたような。
繊細ではかなげなミカンだ。
 
 西の海のプリンセスって何だろ??西王母では力強くドーン!て感じで違う。
もっと繊細な。
そう、例えば海の彼方の竜宮城で、乙姫様がそっと手渡してくれるとしたらこれだろう。
 
決してザボンではないはずだ。
 
ネーミングは「竜宮」や「乙姫」の方が良かったのでは。
 
 味の組み合わせ。
見た目は丸い温州で、皮は特に芳香もしない。
剥くと身は八朔のような肩ののっぺり具合い。
袋は薄いが破れない。どちらかというと黄色い。
黄金柑と特徴が似ている。
 
 水分の極端に多いバレンシアオレンジの味。マーコットやらの気配もする。
そして最後に残るかすかなえぐみ。ライムの皮?
何と何の掛け合わせだろう。
温州とハッサクとバレンシアとタンジェリンと陳皮?
不思議なみかんだ。
 
 
追記2021年12月:
またしても生協で売っていたので買ってみた。前回はお買い得な中に1袋だけあったので見つけて何だろうと思って買ってみたが、新しいのだとまた違った味がするのではないか。
 
前は黄色だと思ったが、今度のは少しオレンジがかっている。皮を剥いてみた。結局剥きにくい。少しずつ剥いていくと・・・ん?なんか今釣れたてのフナのような匂いがしなかったか。気のせいか。ベリベリ・・・やっぱり柑橘のいい匂いに混じってかすかに古いゴマ油のような梅雨時のカエルの匂いがする。
 
中身はおいしい。おいしいがこの皮の匂いはなんだろう。さっき食べる前に掃除をしていて汚れを落とす目的で油を手に付けたが、それが関係しているのか。柑橘は原種に近いほどテレピン臭(美術室の匂い)がするらしいから、気になる。次の日に剝いたものは、カエル臭少しと石油ストーブを消した後の匂いがした。今度は手に何もついていない。テレピン油も油だから、なにかの油の匂いということか。
 
見た目は普通の温州みかんと違って楕円形ではない。肩が高くて真円に近い。底にネーブルとかはるかのような丸い何かの跡がある。皮のブツブツが大きくてザラザラしている。このサメ肌はせとかと似ている。調べたら西海プリンセスに関するサイトはなかった。商品名なのに?シールに長崎産と書いてあったので、長崎農協のページを見ていて、特徴が一致するのは原口早生という品種ではないかなと思う。宮川品種からの枝変わりだそうだ。
 
みずみずしさが缶詰のみかんのよう。はじける果肉が詰まっている。タンジェリンのような薄皮が大変デリケートで、普通のミカンの薄皮が綿ではっさく文旦がウールだとしたら、この品種のはバレリーナの衣装とか花嫁のベールでできているようなものだ。もしくは坊さんの夏の袈裟?とにかく透けている。
 
 
ミネオラ、セミノール、マーコット、ロイヤルハニー:タンジェリンのようなやつら
 赤っぽくて固いツヤツヤのタンジェリンは、
いよかんが洋風になって味が濃くなった感じで好きだ。
みかんやバレンシアの青空を連想させる純粋な味と違って、
なにやら陰があるような、えぐみや臭気が、
凝縮された濃い味と共にやみつきになる個性を醸し出している。
 
 次も買おうと思い、日本語の男の子の名前だったと覚えていたら、
スグールだったかノリーオだったか思い出せなくなり、検索もできない。
ロイヤルハニー(ハニーベルだったか?)は、中心になにか密の固まったような茶色いものがあり、
それが気になった。
 
 ミネオラの味が好きだから、皮をオランジェットにしたらさぞかしおいしいだろうと思い、やってみた。
まず、手で剥いてる最中にシンナーのような揮発性の強い匂いがした。
 
気のせいだろう。
 
そんな刺激臭のする果物はいやだ。
なんだか、石鹸のような映像ばかりが頭に浮かんでくる。
これが Soapy Tasteというやつか。
 
作ってみたが、別に。
これはという見るべき所もなく、確かに甘くておいしいが、
それだけだった。
 
ネーブルは普通においしい。近所のスーパーで売ってた百年樹というシリーズがおいしい上に謂れもあって木を大事にしてそうだから好きだった。
 
 
じゃばら:ユズ系
 皮に独特の匂いがある。今までかいだことのないような。
固い濡れた金属をイメージする。
クネンボ臭というらしいが、九年母とはどんなミカンだろう??
見た目は、ユズを縦長にしたような、和菓子の練り切りかシュウマイのような丸い本体の表面に、
ハロウィーンのミニカボチャのようなスジが入る。
メロンパンのようなデコボコした肌に、ユズのような大きい油粒。全然おいしそうではない。
消炎作用のナリルチンが多いそうだが、中身は汁が多く普通のユズやレモンと同じ。
 
 
キノット:なんだろうこれは
 日本橋のイタリアンレストランに、瓶に入った飲み物が置いてあった。
飲んでみたが、酸味がなく、変わった味のコーラのような気がした。
 
 
ブラッドオレンジ:イタリア
 酸っぱいバレンシアのような味。
たまたまそうなのかわからないが、ジュースはトマトか人参ジュースを
うっすら混ぜたようなドロドロ感。
アントシアニンが健康に良いそうだが。
 
 昔、出始めの頃、苗を手に入れて植えたら枯れてしまった。
日本の気候に合わないのか、何が悪かったのかわからない。
以降、日本産のものをスーパーで買って食べてみたが、
やはり酸っぱい。
 
 
バレンシア:スーパーに売ってる普通のオレンジ
 何を思ったか、ある日突然チョコレートがけの砂糖漬け菓子・オランジェットが
食べてみたくなった。
たぶん、陳皮は体にいい→しかしマズそうだな→砂糖かけちゃえ→オランジェット!?
という思考の流れだったように思う。
 
 体に良いとされるポリフェノールであるヘスペリジンが摂取したかったのか。
しかし、含まれているのは温州系のみかんでは?
まぁいい。オレンジ系にはオレンジ系の、なにかありがたい物質があるに違いない。
それに、皮が厚いものでないとオランジェットは作れないそうだから、
みかんでは難しい。
普通はビターオレンジ(ダイダイ)で作るらしいが、店に売ってなかった。
 
 フランスの菓子のようだから、Youtubeで本場フランス人が作っている動画を見てみた。
フランス語はわからないので、全部の言葉が「しゃんしんしゅんしぇんしょん」と聞こえて
何一つ理解できないが、まぁだいたいはつかんだ。
やってみよう。
 
初めて作るが、全部煮ればいいようだ。
 
 途中砂糖水で煮過ぎたのか飴化してしまい、
にちゃにちゃのものが、そこら中に糸を張ってくれた。
それらをはがしてチョコレートをからめて、できた。
 
 透き通った宝石のような棒。
これを(きの)「さっそくパクッ・・・
 
 
あれ?オレンジの駄菓子のガムのにおいがする!」 
 
 
 えぇ!?せっかく天然もので作ってこの感想? 
しかし本当に人工香料のような匂いがした。どうなってるんだろう??
きっと、香料は本物を忠実に再現しているのだと解釈しよう。
 
 自分で作っておいてなんだが、非常においしかった。
これでジャバラジェットのようなものを作ったらどうだろうか。
ナリルチンは、実より皮に多く含まれているらしいから、
効率的に楽しんで消炎物質を取り入れることができるのでは。
 
 
ポンデローサ(ジャンボレモン/大実レモン):シトロン文旦
 なにもかもがスゴイ。
 
 
オロブランコ、スウィーティー、メロゴールド:さっぱりした甘さのグレープフルーツ
 どれもあっさりとした甘さ。きらいではないが歯ごたえが。
どうも柑橘類をボリボリむさぼるのは好きではない。ここにジャクソン・フルーツも加えようか。皮はうっすら何かの匂いがしたが、特にこれといって・・・。味もほぼ無味で種が3個。シワシワで羽付きで小さいグレープフルーツといった感じだ。
 
 
文旦:言わずと知れた黄色いバレーボール
 うちの文旦(おそらく晩白柚)を暮れに収穫して人にあげると
「この大きさ!うひひひ」などと言って抱えていそいそと持って帰る後ろ姿をよく見るが、
2、3か月して「あれはおいしかった。プリプリして」
という思ってもみない感想が返ってくる。
 
あれを食べたのか。
 
 苦いばかりで種が多く、どうやって食べたらいいのかわからないので
正月の飾りだと思っている。
独特のいかにも苦そうな匂いが皮から立ち上ってくるし。
 
 グレープフルーツほどみずみずしくないのでスプーンで食べることもできない。
ジュースにしようにも、固くて搾れない。
 
いつか、早くに地面に落ちた緑の文旦とキンカンとレモンをハチミツに漬けて、
怪しげな健康ドリンクを作ってみた。
炭酸で割ってオシャレなシャンパングラスで飲む。
 
レモンの匂いがして最初のうちはおいしかったが、数日経つと文旦の匂いが勝ってきて、
同じぐらいの量を入れたはずなのに、最終的には文旦を煮詰めたような飲み物ができた。
苦い。くさい。体にはいいだろうが、おいしくない。
 
九州には文旦の皮の砂糖煮という菓子があるそうだが、
これをチョコレートに浸したら、文旦ジェット?
 
追記:2021年。知り合いが、恐る恐る3月の終わりに貯蔵していた文旦を出してきた。去年の暮れに他所からもらったという。全体がブヨブヨして上の方が黒ずみ、もはや怖いもの見たさで剝いてみた。(きの)「ん?別に普通」上の方がちょっと変色しかかっているかなというぐらいで、みずみずしい。どうなっているのかこの果物は。
 しかも、ちょっと甘い。グレープフルーツに近づいている感じがする。収穫してから4か月後に食べる果実って。さすがあの白ワタの威力が如何なく発揮され、中身を今日まで保ってくれた。これが、5月だともうダメだろうという気もするが、柑橘は上から腐ってくるので、もしかして吊るして逆さまにして地下室のようなところに保管すれば、初夏のころにむさぼれるかもしれない。たくさんの球体がスイカネットでぶら下がり、冬を越すところを想像すると愉快だ。
 
 
ルビーレッド:ピングレープフルーツ
 アメリカでOcean Sprayと書いたブランドで
100%ジュースの瓶を売っていたのがおいしかった。
グレープフルーツだけで甘いとは、やるな。
ミニッツメイドもなかなかのものだが、あれはマスカットをまぜている。
 
 
夏みかん:はっさく系(文旦みかん)
 今スーパーで売られているのは、甘夏が多いらしい。
甘夏はオレンジっぽいが、萩で実際に山積みにしてタダでどうぞ~と気前よく配っているのは、
もう少し黄色い。匂いもすでに苦そう。
 
 小学校の国語の教科書に出てきた「これは何の匂いですか」で始まる
タクシー運転手の話では、どんなにいい匂いかと思っていたが、
そうでもなかった。
 
 小さいとき萩に行って山のようにもらってきた真正夏みかんを、
家庭科の先生だった親戚の叔母が、外の七輪でマーマレードにしてくれた。
やけに黄色かったのを覚えている。
 
 数年前、山口県の青海島まで、夏みかんの原木を見に行った。
民家の裏にひょろっと生えてた。
思ったより背の高い木で、守るのは畑にいる小柄な婆さん一人。
あまりの普通さに「これでいいのか?」と思った。
 
これがすべての元なんだ。
 
 維新後の武士の救済策も、今白壁から出てる観光用の木も、
お土産のマーマレードの缶も全部。
波打ち際に転がっていた変なみかんを、植えてみようと思ったその気持ちが
すべての始まりだったんだ。
 
じつにロマンを感じる。
 
我が果樹園の構想にもおのずと熱が入る。
 
 
ブッシュ柑:シトロン変種
 道の駅で見たことがある。
売店のおばさんに果肉はないと聞いてショック。
何のためになっているのかこの果実は。
名前に仏手とかつけるから、その動きがゾワゾワこっちに迫ってきそうでコワイのであって、
フラワーなにがしという方向の名前にしたら、エキゾチックでいいと思う。
 
 
獅子ユズ:文旦
 見た目はゴツゴツの巨大ユズ。
味はゆずではなく、はっきり言って文旦だった。
 
 
安政柑:はっさくの一種
 近所のおばさんが「今はあまりない」と言ってくれた。
黄色いはっさく。安政の頃から生えているのだろうか。
 
皮の匂いは独特だ。花良治に似ているのではないかと思った。収穫してからだいぶ経ったのは甘く、グレープフルーツに近づいているような気がした。
 
 
湘南ゴールド、日向夏:小さい文旦?
 湘南ゴールドはゼリーを食べた。果肉(果皮?)が入ってるとこだけ苦い。
これが関東でできるユズ以外なのか。
親が黄金柑と温州らしいから、西海プリンセスと同じような構成か。
 
 日向夏は、どっかの試食で食べた。
白いワタの部分が食べれるそうで、面白いと思って飛びついて食べてみた。
見た目は小さい文旦のようで、ワタが食べれるのはすごいことだと思ったが、
食べてみるとそんなに驚く程でもない味がした。
 
この黄色くてさわやかに甘いシリーズは確かに1ジャンルだ。
 
2021年5月。また買って食べてみた。したたる果汁。むいた皮の匂いをよく嗅いでみた。花良治?とも思ったが、キンカンに似ているそうな。しかも緑の金柑。調べたらDNAは橘×不明の親だそうな。 なんだろう。橘より大きくて変な匂いがして黄色いツルツル・・・文旦ではないのか。
  
 
マイヤーレモン:くさい
 菊池レモンやグリーンレモンとも。
レモンとみかんのはずだが、切ってる最中から墨のようなチモール臭がした。
ハーブのタイムの匂いだ。包丁がさびていたのではないか。
 
 娘は山椒の匂いがすると言い(山椒はミカン科)、
親戚の叔父さんはミカンの匂いがすると言った。
なぜバラバラ?色はこんなことにはならない。
 
 一事が万事こんな調子では、物事は何も伝わらないだろう。
実は人間はみんな、鼻に違う種類のレセプター(受容体)を持っているのでは?
 
youtubeのナイーブ青年は薬の匂いがすると言っていた。やはり変だと思う人もいるんだ。
 
追記:2021年7月。近くのスーパーで買ったニュージーランド産のは良い匂いがした。レモンともミカンとも言えない、なにか別種の爽やかな匂い。三ツ矢サイダーはマイヤー味出してくれないだろうか。これならマーサ・スチュワートが気に入った香りと言われても納得する。じゃあ前のは何だったのだろう。こっちの鼻が慣れたのか。
 
 
すだち:なんかくさい
 切っている最中からしびれた甘い酢のような、
顔をひねる有機的な臭気が。
和食はこれを魚にかけるのか。
 
すごく苦手だ。
 
 病みつきにならない。キーライムパイの代替として、
形の似ているスダチを勧めてくるアメリカ人がいたが、無理だと思う。
 
(Ichang-gensis×mandarin×橘byナイーブ青年)ここにも橘が!カボスと同じ始祖で温州が臭いと思ったことはない。そうすると橘か?小ささだけを受けついだ訳ではないのか。
 
 
カボス:かなり原種に近いらしい
 臭橙と書くらしいが特に臭いとは思わなかった。
自分にはこのタイプの匂いを受け取るレセプターがないのか。 
 
 柑橘は原種に近いほど臭いらしい。
野生種には、とてもではないが食用に向かない臭気を持つものがあるという。
ぜひ、かいでみたい。味はもはや二の次だ。
(Ichang-gensis×bitter Orange橙byナイーブ青年)
 
ヘベス:おだやかな香酸柑橘。大分。
 
ゆず吉:山口県産。そんなに「これは!」という程特徴的な匂いがするわけでもない。
 
 
カラマンダリン:前から気になっていた。
 カリフォルニア大学リバーサイド校の教授が作ったらしい。あの辺の地名はオレンジ・カウンティー(郡)などといったものがあるぐらいだから、大規模に栽培してて、きっと柑橘専門の部署があるのだろう。そこの先生が作ったのなら、さぞかしおいしいだろうな。
 
 見た目は、はっきり言ってパッとしない。アグリフルーツほどひどくはないが、ツヤとか特異な形、目を引く色などはない。なんだか古いミカン・・・。
 
 しかも、タネがあるのがネックだそうで。なぜその教授はこれを作出したのだろうか。むいてみる。確かに手でむけるが、ミカンほどむきやすいわけではない。中身は、面白いことに見事なタンジェリンだった。
 
 わかった。その教授は温州ミカンの剥きやすさと、タンジェリンの味を1個の果実に詰め込みたかったんだ。これぞ究極のオレンジ!と言わんばかりの組み合わせだ。
 
 そして、市場でミカンの出荷が終わった4月、5月に実るとは。かなり特異的だ。そういえば、「なつみ」の基になった種らしい。Youtubeで世界のヘンテコなフルーツばかり食べているチャンネルの、ナイーブそうな青年が言うには、一番おいしかったのは、日本のなつみだったとか言ってた。
 
 まぁ、美味しかったが、それならタンジェリンを食べればよいのではないのか。珍しいので、皮の風味も確かめたい。オランジェットだ!さっそく煮てみる。
 
 ・・・。匂いもいいのだが、これはミカンの皮だorz 手でむいたので、裏側の白い脳みたいな部分が目立ち、どうも食欲をそそらない。よく暮れのコタツの上にティッシュと共に放置してあった。あのゴミの模様だ。
 
 きっと、品種改良のかけあわせの過程で、タンジェリンの剝きにくい皮と酸っぱいミカンなどの組み合わせも出てきたはずだ。しかし、今後の進化の基になるかもしれないから、今役に立たないからと言って捨ててしまうのは惜しい。
 
カラマンシー(四季橘)とは違うらしい。
 
 
タチバナ
 右近の橘など「柑橘」という言葉の元になった小みかんだ。
紫宸殿や大宰府のは柵に守られよく見えない。
一度だけ近づくチャンスはあった。
 
 大阪のお初天神にたわわに実っていた。
あれこそが橘だな!と思い駆け寄ったが、
いかんせん横で一心不乱に実を摘み取るドイツ人観光客の中年女性の必死な姿を見ていると、
とても一緒になって観賞する気になれなかった。
 
 いつか食べてみたい。
神世の話に出てくる、非時香菓(ときじくの-かぐのこのみ)を。
橘続き:
 植物園に生えていた。柑橘エリアでないところにひっそりと生えているのでわかりづらいが、大きな木だった。落ちてる葉っぱを拾ってちぎって匂いをかいでみたら、ピーマンの匂いがした。
 
 自分の鼻がおかしいのか。その後ずいぶん考えた。
しかし家にある実生ジャバラ(たぶんそう)の葉も、よくそんな匂いがする。
謎だ。
 
 
元寇(げんこう):
 生協で売っていた。前に西海プリンセスも売っていた。
生協はどこから仕入れてくるのか知らないが、たまに珍しい物を売っている。
 
名前が、確かこれは昔のバイキングみたいな意味ではなかったか。
それを商品名につけるとは、どういうことだろうか。
 
「長崎のかくれキリシタン村に自生していた」といういわくがとても良い。
ジャバラ以来のヒットではないのか。
 
 実は小さく、匂いはミカン。種が多くて味は酸っぱい。
ミカンの形をしているが、むきにくい。外観はザラザラしている。
学名のreticulata(網目/むきやすい)の恩恵にあずかっていない。
これと言って特別な匂いがするわけでもなく、しばらく置いといてみた。
 
 熟した頃に切ってみたが、酸味は健在で、
ひとつもまろやかになろうという気配はない。
黄色くなるだけで、オレンジ色にはならなかった。
憎たらしい程みずみずしい。
 
 皮を手でむいている時に、ふとなにかラベンダーのようなベルガモットのような、
ハーブの匂い。何かはわからないが、カルダモンとか、そういう爽やかな、西洋の気配が一瞬した。
プルメリアのピーチミントか、芳香性のあるバラの匂い。
酒に入れるといいだろうと思う。
 
 キリシタンの宣教師が持ってきたオレンジと交雑したんじゃないだろうか。
そう考えるとロマンがある。
 
ポンカン:
 店でイヨカンの隣にポンカンが売っていた。
ふと先日買ったイヨカンが酸っぱく、自分は今までイヨカンが好きだと思っていたが、
もしかして違うかもという疑念が頭をもたげ始めていた。
 
 だって、八朔っぽいし。自分が好きなのはタンジェリン系のはずなのに、
一向にその気配はない。
前にこれはおいしかったと思って名前を憶えていたのだが、
もしかしてこのように隣に並んだイヨカンとポンカンの札を
読み間違えたのではなかろうか。
イヨカンの皮の匂いは好きなのだが。
 
 買って帰って食べてみる。ゴツゴツしたオレンジ色の縦長。
剥きやすい。非常に実離れが良い。
そして、あきらかにタンジェリン系のしわが寄ったガーゼのような弱々しい内皮だ。
甘い。けれど、あまり特徴的な匂いはない。
こんなんだったら、ミネオラかネーブルの方が。
う~~ぬ。微妙だ。
 
 
天山プレミアム:
 オレンジ色が濃いみかんだったから、何か違いがあるかと思い買ってみた。
甘い。ものすごく甘いのだが、ただそれだけで酸味はない。
皮も特に特徴的な匂いがするわけでもなく、普通の小ぶりなみかん。
 
 
花良治(けらじ):
 北野天満宮に梅を見に行き、歩いていたら郊外に大きな店舗の生協があった。生協にはよく珍しい柑橘を売っているので、ここはどうだろうかと思って入ってみた。ポンカンの隣に袋に入って売っていた。喜界島の島みかんと書いてあった。生協の流通ルートは謎だ。
 さっそく近くのわら天神に登って行って誰もいない社のベンチでむいて食べてみた。味は酸味のない甘いみかんだが、皮の匂いが独特だ。今までにかいだことのない、何の匂いに似ているかも言い当てられない。古いレモン?昔のどこかの景色を思い出した。小さい頃住んでいた東大和の空き地。こういう記憶はかなり頼りになる。沈丁花?
 黄色いのとすこし橙がかったのもある。大きさはハッサクとユズの中間。頭頂部にかけて少し盛り上がっていっているのもある。皮はむきやすいとは言えない。貼り付いたユズ(実離れが悪い個体)みたいだ。袋に「香りが良くジャムにマーマレードに」と書いてあったが、ベルガモットと考えて紅茶や炭酸に入れてみたらいいのではないかと思う。
 内皮は分厚いが、あまり気にならない。シブ味という成分をどこかに置き忘れてきたような、ただただ甘い春の平和主義者のような味だ。
 
 何個か食べて、ふと思い至った。これ日向夏とかのあっさり甘い系ではないか。見た目も黄色いし。相変わらず果皮の匂いは謎のままだが、植えるかどうするか。種は本体に1個だけ入っている。カエデの種のようなプロペラ付きだ。原種っぽい。とりあえず、この貴重な皮を捨てるのは惜しいので1cm四方に切ってみた。だからなんだという気もするが、保存のため半分砂糖漬けにして、半分干してみよう。
 
 一晩経ち、皮の匂いは健在かな。(きの)「あれ?」この匂いは。フンフンフンフン・・・(きの)「プラスチック?」そんなわけあるかと思って落ち着いて嗅いでみたが、どう見ても新しいビニール製品。なぜこんな匂いがするのだろう。生の時は良かったのに。これを植えるかどうするか、非常に悩む。完全に乾いたら、ジャバラの匂いを思い出した。違うかな。
 
 ちらっとネットで調べてみる。「柑橘最上、No1ともいわれる芳香」う~む。剥いている最中に漂ってきて目に入る。確かにすごい芳香だ。抗がん効果のなんちゃらを含み、由来は2つ。
 
 1:200年前に誰かが台風の際に漂着した島に生えてた苗木を持ち帰って植えたところ、喜界島の気候で突然変異を起こした。伝説風だ。
 
2は:大学の研究結果。種の親はクネンボで、花粉の親は島ミカンではなかろうかと。科学的だ。そうすると、あれのどこかがクネンボ由来か。クネンボはジャバラの親とも温州ミカンの親とも言われている。独特のクネンボ臭というテレピン油のような松脂臭があるらしいが、あのビニールのような香りがそうなのか??
 
年々収穫量が減ってるそうだ。オランジェットには向かない。
 
 
 
ついに橘:
 神社の隅に落ちていたのがあった。今までもぎ取るのはどうかと思っていたが、さすがに落ちているのを(しかも半分腐っている)もらってくるぐらいならいいだろうと思い、ひとつ拾ってくる。
 小さいミカンみたいな扁平な実をナイフで切ってみた。外皮は薄くてつるんと照り輝き、熟れたキンカンみたい。コロっと中身が出てきた。実離れが良すぎる。
 肝心のお味は(きの)「べべべべ!!!」酸っぱかった。すごく酸っぱいし、後まで口の中がピリッとした。田道間の守はなぜ「これだ!」と思ったのだろう。南国の果実を持ってくるなら、別にランブータンでも良かったのでは。まさか可愛かったからではないだろうな。砂糖をまぶして食べてみたら、普通にミカンの味がしておいしかった。
 
砂糖をまぶせば。
 
 大昔は砂糖はなかった。これが菓子の祖らしいが、酸味しかないぞ。どうする平安時代。葛の根から取ったささやかな甘葛煎で太刀打ちできるのか。まさか金柑みたいに皮ごと食べるのか??大体、天竺(インド)やら南の国から持ち帰ったと明言しているのに、日本の固有種という説明はおかしいだろう。もらってきた先にはもう残ってないのか。と思ったら台湾に自生。田道間守は台湾まで行ったの??良く帰ってこれたね。しかも帰ってきたら頼んだ帝はもう死んでるし(悲)
 
 なぜ今はこれを香酸柑橘類として焼き魚の隣に置いたりしないのかな。みやびで良いと思うが。温州ミカンみたいな粒が口の中に感じられた。
 
 そして、問題の果皮だが、皮がピーマンの匂いがする。どう考えてもピーマン。しかも、新鮮なピーマンだ。植物園の葉っぱもピーマンの匂いがした。伝説の果実にふさわしいのは、やはり澄んだジャスミンのようなかぐわしい香りではないだろうか。ピーマンて。種があったから植えてみよう。実の小ささに反比例して、樹高は意外にもかなり高くなるようだ。
 
 
麗紅(れいこう):
 名前だけは知っていた。濃いオレンジ色でタンジェリンが入っていそうだから、前から食べてみたかった。ふと見ると、スーパーで売っていたのでそのままカゴに入れ、流れるように買って帰って食べてみた。すごい扁平。餅っぽい。そしてヘタのまわりに筋がある。菊花状とでも言うべきか。マーコットが親だそうだ。なるほど、たしかにスジがあった。そして、大きい。巨大鏡餅などの上に飾るとめでたくて良いのではないかと思ったが、出回るのは3月前後か。
 
 皮の匂いは・・・皮の匂いは、う~~ん。シンナーと接着剤をまぜたような。まったくいい匂いいとは思われない。中身は普通の甘いミカンだった。
 
 しかし、何だろ?あの匂い。生のグリーンピース。鮭の皮?いずれにしても、どうしたのか?としか思えない匂いだ。
 
清見(タンゴール)とマーコットを掛け合わせたようだ。やはりか。皮が橙色だという以外は、温州ミカンの性格が強く出ているように思う。
 
扁平のミカンの目的は何だろう。なっている枝から垂直にボタンッと落ちて動きたくないのか。そこがちょうど親の木の範囲のギリギリ外で、そうやって10万年ぐらいかけて少しずつ広がっていきたいのか。それとも房のデコボコをフルに活かして、フレンチクルーラーのような重機のタイヤとなって、縦に斜面を転がり降りたいかのどちらかなのか。小鳥に留まって食べてもらいたいのか。
 
 そもそもレモンのように円錐形だとつつくのがむつかしいし、酸っぱいと鳥さん達の助けは得られない。あの尖った部分でグサッと地面に刺さって、そこから一歩も動きたくないのか、もしくは横に転がりたいのだろう。うちの文旦の実を、一口かじってやめていたカラスがいたが、「食べるに値しない」と判断したのか。来られたら来られたで迷惑だが、途中でやめるとは失礼だ。
 
 遠くに行きたいのなら甘くすればいい、という法則をまったく無視したシトロンと文旦は、粘り強くじりじりと進むことを決意したのかもしれない。
 
 
不知火(しらぬい):
 デコポンという名でも売っている。どっかの家の裏庭に実ったとか、決死の思いで外国から持って来たとかの謂れもなくて、現代人が技術力で品種改良して作出したものは、あまり心情的に思いが寄らない。と思って今まで買わないで来たが、最近売り場の面積を増やしているようで、山積みでばら売りしていたので1つだけ買ってみる。
 しかも、どうせ買うなら一番それらしいものをと思い、ものすごくゴツゴツした取っ手が付いたようなのを選んだ。持つとブヨブヨと中で実が離れているような手ごたえがあったが、はたして、このツルツル全盛のミカン界においてそこはかとなく Zombie 感がする個体のお味はいかに。
 皮の匂いは先般の花良治(けらじ)に似ているような気がする。どちらかというと良い匂いだ。取っ手がないからと選ばなかった個体のほとんどに、麗紅のような菊花のスジが入っていた。スジが入ったものは、割とどっしりする傾向があるようだ。
 
味は、うん、納得した。
 
 この一言につきる。なるほど、これは人が好むだろうと思う。ドラマチックな歴史がないので個人的にのめり込んで応援しないが、恐ろしい見た目と酸味で出荷はあきらめて置いておいたところ甘くなったという逸話に、少し近寄る理由を見出したような気がする。失敗だと思ったものを捨てずに取っておいたんだね。その試験場の人たちの愛着に感謝して、これからは柑橘を選ぶ時に食わず嫌いの可能性を考えてみることにする。
 
 
清見オレンジ:
 見た目は普通のオレンジ。細かくちぎれるが、かろうじて手でむける。中身はジューシーな温州みかん。皮の匂いはレモンのような刺激のある良い匂い。これをむいて匂いのあるうちに身を食べると良い。中身だけ切って出されたら、ただのおいしいミカンだ。
 気さくな清廉。このイメージだ。慶應でも早稲田でもなく、お高く留まらないキヨミさんは明治大学出身って感じだ。砂糖で皮を漬け込んでみたい。お友達にハルミやナツミちゃんもいるようだが、どうなのだろうか。
 
せとか:
 さぁ問題はこれですよ。大きめの扁平の手触りが少しザラついてサメ肌っぽい。むいてみたら・・・(きの)「うっ・・・これは!!」山椒?しかも山椒の若葉の匂いだ。ミカン科の祖先の性格を色濃く受け継いでいる。
 中身はものすごく甘いハッサク。製作者は、なぜこれをいいと思ったのか。しかも一緒に買ってきた清見より高い。皮のインパクトが大きくて、表面の細かいつぶつぶばかり見てしまう。もしかして、葉っぱは小さく5枚ぐらいに分かれているんじゃないだろうか。これは役者で言ったら癖のある名わき役だ。気に入ったら病みつきになりそうでおそろしい。オランジェットには色々な理由で向かない。
 
後日、せとかの親は橘だと知った。どの部分が由来だろう。匂い?調香師の人が書いた本でにおい成分を化学分析した結果、「グリーンな匂い」という穏やかな表現でまとめていたが、やはりピーマンのような青臭さがあるのではないのか。陳皮にしたら良いのかもしれない。
 
ゴールド・ナゲット:
 6月初旬。話だけは聞いたことがあった。甘いらしいという。見た目の割に。名前が「砂金の粒」?なのにオレンジっぽい色だと思うからタンジェリン系では?売っているのを見かけて飛びついて光速でレジへ。4つで800円ぐらいした。高いと思うが希少だしな。食べてみたが確かに甘かった。普通のミカンが糖度12でデコポンが13に対して、14,15,16のような甘さだそうな。
 甘いが酸味がない。酸味とのバランスがいいのはやはりミネオラだと思う。甘味ばかりだと味が寝ぼけて気品が感じられない。皮はむきやすい。黄色いオイルがいっぱい手に付く。その割に内皮はパサパサしているが中身は意外とジューシーだ。粒の一つ一つが大きく、ハッサクや甘夏の方に近いように見える。
 香りは可もなく不可もなく。セトカのように原始に返ってしまったような匂いがするわけでもなく、花良治やライムのような独特の芳香が漂ってくるわけでもない。種はない。
 とても良い子さんの優等生だが、どうしてこんな見た目なのか。なんというか、こう・・・・Zombie Queen という表現しか出てこない。一番デコボコの不知火よりすごい。温州みかんのつるりとした丸さとは対極の位置にある。
 もし種が入っていたら、ぜひぜひ植えてみたい。そして、なった果実の中から一番ぼこぼこの種をまた植えて、ビッザリーア(イタリア貴族のキメラ柑橘温室)みたいにして末永く温存したい。と思ったら、入ってなかった。残念だ。
 
 一体あのデコボコはどこから来たのだろう。ナゲットは不知火(デコポン)の流れを汲んでいるらしい。デコポンは清見とポンカン。やはりポンカンか。あれは確かにちょっとゴツゴツしている。それがデコポンで開花し、ナゲットで遺憾なく発揮されている。というか、もはやそれがメインみたいになっている。
 
 
ダブルマーコット:
 6月初旬。マーコット(3月)とは違うらしい。ダブルて、マーコット×マーコットは、それは普通のマーコットではないのかと思っていたが、別の品種らしい。小さくて種がない。マーコットは種があっただろうか。きれいに手でむけて、タンジェリンの濃い甘さ。カラマンダリンとどう違うのだろう。
皮の頭頂部にちょっと菊花模様みたいのあったぞ?マーコットにもある。
 
 
シークヮーサー:
 酸っぱいものを食わせようという意味の名前らしい。8月の終わりに薬味売り場で見かけた。さて、その香りは。長いこと沖縄で愛されてきた香酸柑橘類なら、さぞかし良い匂いがするだろうと思って小さな果実をスパっと切ってみたら、(きの)「これは橘のピーマン臭ではないのか」
 果実の部屋の数が少ないところは、ライムや、キンカン、橘に似ているが、橘ほど中身がコロリと出てくるわけでもない。種が多く、ただ酸っぱい。酒に入れるなら何か特徴のある匂いがした方がいいんじゃないのか。
 知り合いが、キーライムの代わりになる小さい柑橘が日本にあるようなことを言っていたが、これのことだったのだろうか??スダチはいやだ。けど、特に生のピーマンの香り以外しない。そんなパイは万人がいやだろう。遺伝的には近縁らしいから、似たような匂いがしてもおかしくはないが、違いがわからない。
 砂糖をかけて食べてみた。橘ほど「おぉ!」という煌めくような気分がしなかった。これだけ有名で、なんなんだろう。まだまだ探索は続く。
 
 
カラマンシーとクレメンタインの違い:
 
どっちも crmnthy という子音に違う母音を付けて読んだだけという気がする。ショコラとチョコレートが同じように。エジプトの象形文字の読み方だ。
 
カラマンシーのソーダが、ヴェローチェというカフェで今絶賛売り出し中だそうだ。(きの)「しかもメガサイズだってよ」あのスペインと何の関係もないのにグランデだとか変ちくりんな表記のとこよりストレートでよっぽどいい。
前にふらっと入って食べたパンナコッタのプリンが美味しかったなぁと思い出してメニューを見ていて発見した。
 
いつ飲みに行こうか楽しみにしていたが、もう一回メニューを見直してみて絶望的な記述を発見した。カラマンシーの「酢」
 
なぜ発酵させた!?(泣)
 
そのまま絞って入れればいいじゃないか。飲めないことはないが、気が進まない。酢のメガサイズ。
 
美酢という韓国のシリーズらしい。ザクロなどもある。(娘)「スムージーに行かなかった人がこっちに行く。」どこにも行きたくない。
 
前にお祭りで喉が渇いて試飲を勧められて飲んだら(紙コップ)「黒酢!」どうだまいったかという表情で飲んだ後のコップを受け取ったあの人は、祭りをどうしたいのか。
 
とにかく酢は飲み物ではない。体にいいことはわかるが、飲み物はもっとおだやかなもので作ろう。
 
カラマンシ―は沖縄でシークワーサーの代わりとして使われるらしい。ということはピーマンの香りではないのか?韓国は柑橘と言ったらジェジュ島のみかんがあるのだから、それを使えばいいのに。
 
 
クレメンタインは、ただのマンダリンだ。それも地中海の方に行ってしまったマンダリン。
 
 
華たちばな
 華麗なる名前の割に特に新品種でもなく、ただ糖度の高い温州ミカンを選別しただけ。不知火とデコポンのような関係性だ。
確かに甘いが、心が躍るような特徴もない。変な匂いがするとか、異常にデカいとか、ユニークな性格が見たかった。

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