この地球が物騒です。ロシアがウクライナにしかけている戦争。日本海の向こう側から放たれるミサイル。諍いにエネルギーを費やしている時ではあるまい、トルコやシリアの地震の被害に手を差し伸べるべきだと思います。
アメリカの大統領がウクライナを電撃訪問したという。秘密裏に行かなければ危険だし、行ったことを知らしめなければ行った値打ちはないし。難しいものだなとテレビのこちら側で腕組みをして考えていたら、ロシアにはウクライナ訪問をすでに伝えてあるという。軍事とか外交というものは素人には想像がつきません。
ロシアとウクライナのこの1年を(テレビのこちら側からではありますが)見ていて、戦争ってこんなふうに進行していくものなんだと受け止めました。失礼な言い方になってしまいますが、おそらく私の中では生の教材として迫ってきた初めての出来事です。戦争っていったん始まってしまうと、どちらとも引くわけにはいかないのですね。「真実はひとつ」なんて江戸川コナンは言いますが、AとBが戦をすれば、少なくとも真実はふたつ存在する。どちらも勝利が見えるまでは走り続けなければなりません。
その間、兵士であろうが民間人であろうが、命が失われていくのは自明のこと。それがわかっていても「やーめた」とはいえないのが双方の国。
祖国のために戦うことは間違ってはいないはず。家族や大切な人を守るために戦うことも間違ってはいないはず。だけど戦う以上犠牲者は出てしまう。民主主義を守るために武器供与をすることも間違っていないはず。なのに、後ろめたい気持ちになるのはなぜだろう。
そんなとき、You Tubeで三本一彦氏を見ました。2014年6月22日に東京お台場メガウェブヒストリーガレージで、三本氏のトークショーがあったらしい。トークショーの参加者がビデオカメラで撮ったのでしょうね、周囲の雑音が大きくて三本氏の声が聞こえづらいのですが、戦争について語っている部分に、ぐっと耳を引き寄せられました。
「戦争なんかどんなに間違ってもやっちゃいけません。こんな国では勝てない。初めから負けたと思って我慢しましょう。」「戦争(太平洋戦争を指していると思われる)はもうこれっきりにして絶対にやらないことです。」「今度戦争になったら両手を肩より高く挙げる。これでいいんです。」「それ(戦争の準備)より、誰からも後ろ指をさされない国家作りをやったほうがいい。」
まるで、今の世界に向けたメッセージのように思えて、やや意地悪な自動車評論家だと思っていた三本氏が、とても偉大に思えたことです。『新車情報』で、三本氏を知ってよかった。
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