「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

台湾総統とアメリカ下院議会<2023・4

2023-04-13 09:37:28 | 中国と東アジア

中国軍、軍事演習で台湾包囲の訓練
2023年4月9日
https://www.bbc.com/japanese/65223977
中国、台湾の「主要目標」攻撃をシミュレーション 軍事演習2日目
7時間前
https://www.bbc.com/japanese/65229105

台湾の蔡総統、米下院議長とカリフォルニア州で会談 中国との危険な三角関係の今後は
2023年4月6日
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-65184741

去年の8月は、民主党の下院議長が台湾を訪問して火を付けました。今の下院議長は共和党です。対中国問題についてはアメリカ議会は、意見が一致していると言うことでしょう。

アメリカ軍関係者からの議会に対する働きかけが大きいのであろうと思います。今回のウクライナ紛争が示したことは、アメリカ軍は弱体化していると言う事実です。砲弾やミサイルの備蓄も武器の増産能力も、とても戦時には足りないと言う事情が判明しました。

つまり、オバマ元大統領が進めた軍備縮小が今になって、アメリカ軍の致命的な弱点になっていると言う現状があります。

中国軍を仮想敵国と想定すれば、現時点で数の優位は中国軍にあります。造船能力を比較してもアメリカ単独では、もう中国に太刀打ちできません。韓国や日本の造船能力を加えて、どうかな?と言うところでしょう。

つまり、太平洋のアメリカ軍を生産力も面まで含めて大幅に強化するには、外圧が必要です。外圧を作り出す動きが台湾の反中国外交です。

このまま行くと、台湾が中国の影響下に置かれるのは避けられないと思います。だから、台湾としても明確なアメリカの台湾支持を取り付けたいのであろうと思います。アメリカ政府の公式の見解は、まだ「一つの中国」でしょう。結局、アメリカ政府のあいまいな態度が東南アジアにおける中国の軍事的台頭を招いたと思います。「あいまいな態度」は、もう許されません。

アメリカ政府が明確な態度と姿勢を示さなければ、アメリカの同盟国はバラバラの行動を取るようになると思います。中国とのビジネスを優先した方が、どこの国にも利益が多いからです。フランスやドイツを見れば、分かります。ロシアマネーを止めたら、次は中国マネーにすり寄っています。

欧米諸国のロシアマネーにすり寄る姿勢が、結果としてロシアのウクライナ軍事侵略を招きました。

それを反省するなら、アメリカ政府は明確な態度と姿勢を示さなければ、なりません。



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