2025年1月20日が次期トランプ大統領の就任式です。
それに向けて次期政権も動きを見せています。
まずは、米露首脳会談の日程調整が本格化しました。
産経新聞
トランプ氏とプーチン氏、近く電話会談か 米次期補佐官、ウクライナ兵力不足を問題視
2025/1/13 08:43
https://www.sankei.com/article/20250113-LU7WABIBI5LTXN2JXVVUDI45WI/
時事通信
プーチン氏と近く電話会談 次期米高官「数週間以内に」
2025年01月13日07時20分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025011300142&g=int
ここまで話がはっきりしているのにロイターには記事はありません。代わりにあるのが・・・
ロイター 2025年1月13日
ゼレンスキー氏、北朝鮮捕虜解放に前向き ウクライナ兵と交換が条件
https://jp.reuters.com/world/ukraine/XUKCAUVVXZPXPKEEY4VYIHVKZM-2025-01-13/
ロイターが無視しているのは、イギリス政府がウクライナに深く関与し戦争継続を目論んでいるからです。CNNも同じです。バイデン=米民主党の意向を重視しています。だからロイターやCNNの記事は、北朝鮮捕虜の話が目立つところに出ています。
時計の針は、もう回っており元には戻りません。ヨーロッパや米民主党は、どうしてもそれを認めたくありません。
しかし、1月20日に第2次トランプ政権が発足します。
否応なくトランプの政策が遂行されていきます。
西側の旧式の政治家たちは、トランプ氏の考えを全く理解していないように見えます。旧式の東西冷戦思考から抜け出せません。その代表がバイデンさんであり米民主党です。これはヨーロッパを最重視する考え方です。
一方、トランプ氏の考えは全然違います。米国第1主義を防衛の面からみると、北米防衛第1主義です。
以前にも書きました。重要度は❓
【北米大陸>グリーンランド>イギリス>ヨーロッパ】です。
何故、トランプ氏はグリーンランドの購入話を持ち出して、グリーンランドに拘るのか❓
<北極圏を中心に置いた地図>
https://www.nipr.ac.jp/aerc/map/Arctic%20Region_2015oct_low.pdf
トランプ氏が見ているのは、この地図です。
米民主党やヨーロッパは、大西洋を中心にした地図を見ています。
トランプ氏がヨーロッパでなく、北米大陸の防衛を重視しているのは、明らかです。
時代が変わりつつあります。
北米大陸の防衛を考えるなら、グリーンランドは北極海に影響力を持つ要です。
逆にグリーンランドをロシアが支配したらどうなります❓
ロシアの脅威が直接カナダに及びます。
グリーンランドは、アメリカにとって北米大陸防衛のためには絶対に手放せない土地なのです。あれほどまでにトランプ氏がグリーンランドに拘るのは、これが最大の理由です。
カナダに対する態度も理解できるでしょう❓
「カナダはアメリカの51番目の州になればいい!」
アメリカの更にロシアよりにカナダがあります。
結局のところ、カナダの防衛はアメリカがやることになります。「だったら、アメリカの州になれ!」と言っているのです。
こう聞けば、一見トランプ氏の奇矯とも思えるグリーンランドやカナダに対する発言の意味が分かると思います。
逆に歴代アメリカ政権が、全くグリーンランドを重視しなかった事が不思議に思えます。
だからトランプ氏は、ヨーロッパが考えているより遥かにヨーロッパを軽く見ていると思います。
地図を見れば、アメリカ防衛に必要なのは・・・
スカンジナビア半島、アイスランド。その次が、やっとイギリスです。ヨーロッパは、更にその後です。
この順番をヨーロッパが理解せずトランプ氏に逆らえば、トランプ氏はヨーロッパを更に軽視すると思います。
地図を見て考えれば、ヨーロッパをアメリカ軍が防衛するならその経費をヨーロッパが負担するぐらい当然でしょう❓
トランプ氏がヨーロッパの防衛費に関して発言しているのは、この事です。
これまでの歴代アメリカ政権は、東西冷戦時代の名残でヨーロッパを重視してきました。しかし、東西冷戦は随分昔に終わっています。今のロシアに昔の旧ソ連のような巨大な軍事力も経済力もありません。勢力拡張志向もありません。
だから、トランプ氏はロシアを隣人として見ていると思います。付き合いにくいけれど、隣人とは隣同士ですからほどほどの付き合いは必要です。
トランプ氏の大嫌いな中国との対立を考えるなら、ロシアと敵対しない関係は不可欠です。
だから、トランプ氏はロシアとの外交関係の復活に向けて動いています。
これは、単にウクライナ問題のためだけではありません。
もっと大きなアメリカの世界戦略の中での一つの動きです。
まずは、ロシアとの敵対関係の解消に動くでしょう。
世間で言っていることは、随分ズレテいませんか❓
※関連記事目次
項目「アメリカ合衆国」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/6ea78b12b6512e36fbdc6eebd50f97ce
不確定要素は、次期トランプ大統領の和平調停がどうなるかです。
しかし政権移行が近くなって、大分その準備が進められていると思います。当然、トランプ氏やスタッフにアメリカ政府やアメリカ軍の重要機密も伝達が始まっていると思います。
トランプ氏の姿勢が急に変化しました。それまでは、すぐに和平調停を始めるつもりだったと思います。
ウクライナ特使が、1月10日前後にはウクライナを訪問する予定でした。突然、この予定がキャンセルされ大統領就任後に延期されました。
同時にトランプ氏は、和平成立の目途を変更しました。
これまでは、「出来るだけ早く」と言っていました。それが「6か月は時間が欲しい」と言う表現に変わりました。
そう簡単には話が纏まらないことに気が付いて、修正したのでしょうね。
短期的な解決は止めて、中期的な姿勢で問題解決に臨むと言うことであろうと思います。
何しろバイデンさんが、「飛ぶ鳥・あとを」思いっきり!かき乱しました。
ほんと!クセの悪い爺さんだと思います。(おまけに認知症の疑いもあります、最近一層ひどいですね・・)
止める前にやりたい放題・言いたい放題です。
しまいには、「自分が大統領候補ならトランプに勝てた!」と言い出しました。
ほとんど「病気の世界」です。本当にトランプが大統領に当選して世界のために良かったと思います。
ハリスだったら、もう一つ戦争が起きていたかもしれません。
と言う話は、止めにして
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最短でも、あと半年程度は戦争が継続すると思います。
ロシア軍には、それだけの時間があります。それ以上のケースも当然あり得ます。
現在の戦況は、ドネツク州中部と南部はやがてロシア軍が全域を制圧すると思います。
クラホベ陥落、ヴェリカ・ノボルシカ三方向包囲が完成して仕上げ段階。トレツクは、ほぼ陥落。
もう、このエリアで残っているのは、ポクロウシクとデイミトロフの要塞だけになりました。
ロシア軍が行く方向は、2つあります。ドネツク州北部方面。西のドニプロペトロウシク州方面。
単に進撃のしやすさを言えば、西のドニプロ州の方が遥かに簡単です。面積も広いですしね。こっちに行くのではないか・と言う予測も当然あります。
しかし、ロシアは4州併合を宣言しています。4州の中で一番占領地の少ないのはドネツク州です。やはり、ドネツク州の全域占領を優先すると思います。そうなるとロシア軍の進撃方向は、北になります。
もう一つ大きな要素は、この軍事作戦はロシアにとって安全の確保です。ロシア領の安全を第一に考えるならロシア国境から近い方を優先するでしょう。これを考えてもロシア軍の次の進撃方向は、北ではないかと思います。
更に言うなら、ロシアにとって危険なのは「ハルキウ州」と「スームイ州」です。
ハルキウ州の隣のロシアのベルゴロド州は、2022年から越境攻撃を受けてきました。ハルキウ州北部と東部は、優先的な制圧目標でしょうね。
現在、クルスク州で戦闘が行われています。ここもウクライナ領のスームイ州に緩衝地帯を確保したいと考えていると思います。
戦争が長引く場合に備えて首都キエフへの進撃路も確保したいでしょう。
チェルニヒウ州です。ロシア領から見て幹線道路のE-101が、真っすぐキエフまで通じています。ここも、ある程度確保したいでしょう。
ウクライナ軍が軽率にクルスク州を荒らしてしまったために、ロシア軍はスームイ州とチェルニヒウ州に緩衝地帯を確保しようとするかもしれません。特にスームイ州は、クルスクのウクライナ軍を追い出した後、半ば自動的に進撃すると思います。随分、ここからロシア領にミサイルやドローンを撃ち込みました。
このように北部のロシア領に近い州が、優先的な目標になると思います。
その次が、ザポリージャ州とヘルソン州でしょうね。ヘルソン州はザポリージャ州より優先度が低いと思います。ザポリージャ市を制圧した後でしょうね。ロシア軍の現在位置からザポリージャ市までは直線距離で最短20km少々です。
今、南ドネツク(ヴェリカ・ノボルシカ)を攻撃しているロシア軍の一部は、西に向かうと思います。
まずは、北部ドネツクのコンスタンチノフカ、クラマトルクス、スラビャンスク方面が、最優先目標ではないか・と思います。この要塞都市を制圧すれば、北部ドネツクはロシア軍が全域支配するでしょう。
一番北のリマンの方で、最近ロシア軍が怪しい動きを始めています。トレツクが陥落すれば、北に10kmほど進撃するとコンスタンチノフカの南の端に行きつきます。コンスタンチノフカを守るなら、トレツクは絶対に落としてはならない南の砦でしたが、キエフ政府は、ろくに援軍も送らず見殺しにしました。
どこまで、この政府はバカなのか!と思います。
★更にウクライナの継戦能力の問題があります。戦争を継続したい立場の人は、長引けばロシア経済が変調になる・と言う主張をします。だからウクライナを支援して戦争を継続するべきだ・と主張します。しかし、これは一部の希望的観測にすぎません。例えば仮に2026年も戦争が継続するとしてもロシアが経済的に破綻する可能性は少ないと思います。そう主張する学者もいます。西側の希望的観測が外れ続けてきたことを考えると戦争継続派の主張は、希望にすぎないでしょう。
ともあれウクライナの継戦能力です。今の風潮では、これを言うのは難しいと思います。反主流派の国際政治学者の見通しは、以前日記に書きました。それによると6~7か月。夏を過ぎると難しいのではないか・と言う見解でした。
今年に入ってからのキエフ政府のドタバタぶりを見ていると、相当ウクライナ軍の内部状況は悪化しているのではないか・と思えます。これまでロシア軍が突破できなかったり、進撃できなかったエリアでのロシア軍の進撃が目立つからです。これはウクライナ側の兵力や兵器の不足が一段と悪化している可能性を暗示しています。
だから夏場すぎては、どうか❓と言う見通しは、現状を見る限り根拠のないものではありません。
特に表面的に胡麻化しているのが、ウクライナ軍の死傷者数です。ここに大きな誤魔化しがあれば、ウクライナ軍の極端な兵力不足は説明が着きます。
常識的に考えてウクライナ軍の死傷者数がロシア軍より少ないのは考えられません。
そしてロシア国防省の発表しているウクライナ軍の死傷者数は、キエフ政府の主張より遥かに多いです。ロシアの主張の半分程度の消耗だと言っています。キエフ政府の自軍の死傷者数を2倍にすれば、ある程度実数に近くなると思います。
そして戦争が長引くほど、この死傷者数の差は拡大していきます。ウクライナ軍の方が加速度的に増えていくのは、過去の戦争の研究が示すところです。
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【ランチェスターの法則】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%81%E3%82%A7%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87
かなり専門的で難しいですが、ごく簡単に言うと・・・
「近代的な戦闘では古典的な戦闘と比べ、人数が多い方の軍隊が大幅に有利になる」
今、兵士と武器の数で圧倒的に劣っているウクライナ軍は、この状況に陥っている可能性があります。
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トランプ氏の「6か月は欲しい」と言うのは、その頃にはウクライナ軍の継戦能力が減少して、停戦に応じるほかなくなる事を見越して発言しているのかもしれません。その方が簡単です。交渉の必要はなく、ウクライナが事実上の降伏をするからです。
個人的な見解は、これが一番ありそうなケースだと思います。
※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑦
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27
航空万能論 2025・01・10
『ロシア軍のオスキル川渡河、ドヴォリチナ市内に定着し足場を拡大』
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-troops-cross-the-oskil-river-establish-themselves-in-dvorychina-and-expand-their-foothold/
クピャンスク方面の戦いは、オスキル川の東岸が中心です。
南に下った方では、ロシア軍がかなり占領地を拡大しています。
ロシア軍のオスキル河渡作戦は、先月あたりから始まったと思います。最初のうちは、ウクライナ軍が西岸に渡ったロシア軍を追い払っていました。ところが2か所で渡ったロシア軍は、南の方で残ってしまいました。両方は、追い払えなかったようです。
クピャンスクの北10km少々の地点で足場を築きました。そのすぐ西のドヴォリチナDvorichnaを攻撃中です。市街地がほとんど戦闘地域に入り、かなり危い状況です。更にその南に少し離れた地点でも渡河しており、こちらも足場を拡大中です。すぐ西の集落のサバドネZapadneまで占領されると、多分ロシア軍はオスキル川西岸への進出に成功します。
今、ロシア軍はクピャンスク市街をオスキル川の東から攻めていますが、攻めあぐねています。北の方で川を渡ってしまうと、そのまま南下してクピャンスク市街を攻撃できます。こうなると、これまでとはロシア軍が攻撃していた方向とは違いますから、ウクライナ軍は、守りにくくなります。
ウクライナ軍が西岸の方に兵力を集めると、今度は東岸のロシア軍が攻勢を強めます。挟撃されるのは、どんな場合であろうと不利になります。このままだと、そうなります。
ロシア軍が川を渡った地域の風景。
AFPBB
『ロシア軍、ウクライナ東部で渡河成功・橋頭保構築 当局者』
2025年1月10日 12:11 発信地:キーウ/ウクライナ [ ウクライナ ロシア・CIS ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3557535?cx_part=top_category&cx_position=2
一番上の写真がその付近です。橋が見えますから、この付近が渡河地点です。見てわかる通り、それほど広い川ではありませんから、ウクライナ軍がすぐに阻止しないと川を渡られてしまいます。
※AFPが速報に近い形で報道しているのも、微妙な雰囲気の変化を感じます。それは、また今度書きます。
問題は、それ以前はウクライナ軍はロシア軍が川を渡るのを阻止してきました。
何故、最近阻止できなくなったのか❓
東部戦線では、ドローンが不足していて監視能力が大幅に低下したからであろうと思います。
どうして、東部戦線でドローンが不足してきたのか❓
11月ごろからウクライナ軍は、中距離ミサイルや航続距離の長いドローンでロシア領の越境攻撃を激化させています。当然、中・大型のドローンを増産しているでしょう。そうなると前線で必須の小型ドローンの生産を減らさなくては、なりません。小型ドローンが不足するという流れです。不足している小型ドローンは、クルスク戦線に優先的に供給されます。だから、ただでさえ東部戦線で不足していた小型ドローンが、枯渇に近いような不足が発生します。こうなれば監視用のドローンがなくなります。監視できないからロシア軍の行動を把握できないエリアも出てきます。優先度が低い拠点から遠く離れたエリアの監視が出来ません。
AFPの写真を見れば分かりますが、監視用のドローンがなければロシア軍の行動を監視することは、事実上無理です。
だから、以前は守れていたエリアも守れません。
それが、オスキル川でロシア軍が川を渡ることに成功した理由だろうと思います。
つまり、キエフ政府とウクライナ国防省がドローンの生産計画を中・大型ドローン生産優先に変更したことが、東部戦線全体に大きな負担をかけています。前線での戦いを軽視して、ロシア領の越境攻撃を優先するのは、普通はあり得ないことです。あり得ないことを平気でやるのが、キエフ政府(ゼレンスキー)と国防省です。
こうして、そもそも劣勢のウクライナ軍を更に劣勢に追い込んでいるのは、キエフ政府と国防省の大きな判断ミスによります。戦争に勝つことを、「真面目」に考えているのかどうか疑問です。負けるためなら理に適っています。
2025・01・07
『ロシア軍がウクライナ東部で大きく前進、ゼレベツ川西岸にも上陸』
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-forces-make-major-advances-in-eastern-ukraine-landing-on-west-bank-of-zherebets-river/
略図の2枚目です。リマンを守っているのはゼレベツ川東岸にあるトルスケです。北の方でロシア軍がゼレベツ川を渡ってしまえば、トルスケの要塞を回避してしまいます。北からリマンを直接攻撃することが、可能になります。今の時点では、まだ橋頭保を作ったところですが、ここにしっかり足場を築かれるとロシア軍の攻める方向が、東と北の2か所に増えます。兵力不足のウクライナ軍は、その分不利になります。ここでロシア軍が川を渡ったのは、初めてだと思います。
それが可能になったのは、やはり監視用ドローンの不足であろうと思います。
キエフ政府と国防省のドローン生産の変更の誤りは、東部戦線全体で既に出ていると思います。
トレツクのウクライナ軍守備部隊は、急激にロシア軍の進出を許して、ほぼ市街地全域が戦闘地域に入りました。おそらくロシア軍が市街地全部を制圧するのは、数日のうちだろうと思います。
チャシブ・ヤールでもロシア軍は、市街地の半分を制圧して更に攻撃中です。ロシア側RYBARの報告では市街地の残り半分もロシア軍が制圧したような情報もあるようです。
クピャンスクとリマンでのロシア軍の渡川作戦の成功。
重要要塞のクラホベの陥落。
やはり激戦中だったトレツクとチャシブ・ヤールが陥落寸前。
あるいは、クルスクでのロシア軍の待ち伏せ攻撃と大規模な反撃作戦。
これらは偶然に起こったのではなく前線での小型ドローン不足が招いたとしたなら、ウクライナ軍が今やっている大規模なロシア領攻撃の代償であることになります。
キエフ政府(ゼレンスキー)のやっていることは、こんな事ばかりです。
だから、ウクライナ軍は劣勢から敗勢に近いほど戦況が悪化しました。
最早、膠着状態に戻すのさえ不可能です。
ウクライナ軍将兵の気持ちを思うと、言うべき言葉もありません。
※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑦
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時事通信
パキスタン、女性教育推進へ国際会議 タリバンに圧力か、マララさん参加
2025年01月11日18時49分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025011100476&g=int
いかに無教養だとは言えタリバンの時代遅れは、やや度が過ぎるように思います。
しかし部族社会が色濃く残るアフガンでは、中々難しい部分もあるのでしょうね。
ISに浸透されて、これを排除することが出来ません。匿う部族がいるのだろうと思います。
それにしても女性政策が余りに酷すぎるだろうと言うことで、「イスラム世界での女性教育推進を目的とした国際会議」がイスラマバードで11日から開催されたのに合わせパキスタン出身の女性人権活動家でノーベル平和賞受賞者のマララ・ユスフザイが会議に招待されました。
「ちっとは、見習え!」と言うことでしょうね。
【マララ・ユスフザイ】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%A9%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%83%A6%E3%82%B9%E3%83%95%E3%82%B6%E3%82%A4
パキスタンも一時は、イスラム原理主義勢力が強く宗教化した社会になりかかった時期もありました。
その後、色々な社会改革をしようとしています。
ラクダも参加! クリスマスの行進 パキスタン
2023年12月18日 11:59 発信地:カラチ/パキスタン [ パキスタン アジア・オセアニア ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3496586
これも民族や宗教の融和を広めるための運動なのだそうです。
やはり、一つの国や社会が変わっていくには長い時間が必要なようですね。
パキスタン辺境の国勢調査
AFPBB
ラクダと荒野を行く、パキスタンの国勢調査員
2023年4月30日 10:00 発信地:コール/パキスタン [ パキスタン アジア・オセアニア ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3459514
地球には様々な発展段階の国があります。
そこに先進国の価値観を押し付けるのは、止めて欲しいと思います。
誰だって良い方向に変わろうとします。
それには時間がかかります。
しかし、タリバンももう少し何とかなって欲しいと思います。
イスラムの国では、女性の社会進出を阻む国は結構あります。タリバンの次に戒律が厳しいのはサウジでしょう。サウジは大金持ちだから、あまり言われませんね❓
AFPBB
「美ラクダ」コンテストに女性初参加 サウジ
2022年1月10日 15:28 発信地:ルマ/サウジアラビア [ サウジアラビア 中東・北アフリカ ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3384356?cx_part=related_yahoo
(アフガニスタン)タリバンの国創り<2024・12・28
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/c/9782b996014ceb7f0472a89bcc83f0ab
※関連記事目次
項目「アフリカと中東」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/8e2281cde3859a8659b62d9f1680c9d2
ロイター写真集(フォトログ)
「人生最悪の光景」、ロイター記者が歩いたロス山火事の現場
2025年1月9日 03:27作成
https://www.reuters.com/graphics/SPECIAL-REPORT/LA-FIRES/zdpxqwlgavx/
CNN
米LA消防トップ、市当局による予算削減を批判 山火事対応に支障と訴え
2025.01.11 Sat posted at 15:55 JST
https://www.cnn.co.jp/usa/35228185.html
AFPBB
消防機に違法ドローン衝突で機体に穴 飛行停止に 米LA山火事
2025年1月11日 16:31 発信地:ロサンゼルス/米国 [ 米国 北米 ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3557694?cx_part=top_topstory&cx_position=2
CNN
プロテインパウダーから鉛やカドミウム検出、植物性やオーガニック製品は数倍の含有量
2025.01.10 Fri posted at 12:18 JST
https://www.cnn.co.jp/fringe/35228153.html
【※これは、アメリカで売られているプロテインを検査した結果です。日本では、ありません。】
一部引用
『 (CNN) 筋トレ効果を高める目的で使用する市販のプロテインパウダーには、許容量を超す鉛やカドミウムが含まれていることがあり、特に植物性やオーガニック、チョコレート味の製品は含有量が多いという調査結果が9日に発表された。
米環境保護庁(EPA)によると、鉛はどんな量であっても人体に有害とされる。労働省労働安全衛生局によれば、カドミウムには発がん性があり、心臓、腎臓、腸、脳、呼吸器、生殖器に対して毒性をもつ。』
分かりやすい食品成分表示を推進するNPO「クリーンラベルプロジェクト」の発表
「【オーガニックのプロテインパウダー】は、平均すると非オーガニック製品に比べて鉛の含有量が3倍、カドミウムは2倍だった。」
これは平均値です。製品や原材料によっては、『チョコレート味のプロテインパウダーについては、バニラ味に比べて鉛の含有量が4倍、カドミウムは最大で110倍に上った』とのことです。
「オーガニックは健康に良い」と言うのは、プロテインに関しては、逆なようです。
★土壌に汚染物質があった場合、吸収してしまうからです。
「植物は地殻から重金属を吸収しているが、鉱業や産業廃棄物、一部の農薬や肥料によってさらに汚染された土壌で栽培された場合は高濃度の重金属を含む可能性がある。」
これは、調べたから分かりましたが調べなければ、ノーチェックで製品が流通していたでしょう。
サプリメントなどを利用する場合は、よく考えないと思わぬ危険が内在している可能性があります。
★小林製薬「紅麹」のケースでは、健康被害は拡大し続けています。
ドネツク州クラホベが、ロシア軍により制圧されました。
「天使の並木道」とは?
天使の並木道: ウクライナ人がウクライナ人をジェノサイドし続けた8年間の記録 2014~2022
田中健之編著・アジア新聞社企画
本は出版されています。しかし、大抵・何でもあるウイキペデイアには項目がありません。
ウイキペデイアと言えども西側に「配慮」している事もあります。
項目がなかったり、内容が若干偏っているケースも時々見かけます。
ウクライナ紛争を語るうえで「天使の並木道」は、西側にとっては「禁止ワード」と言っていいでしょう。
何故ならウクライナ政府(キエフ政府)が内戦の間にドネツク市の市民に対して行ってきた虐殺の「証拠」であるからです。
「天使の並木道」とはキエフ政府がドネツク市に対して行った無差別砲撃のために亡くなった子供たちのための追悼碑の名です。ドネツク市にあります。
書籍に採用されている写真を撮影したカメラマンの何人かも、キエフ政府の手で暗殺されたそうです。
これは、ルガンスク州でも同じです。
今でもキエフ政府は、市民を対象にした攻撃を時々行います。暗殺は、ごく普通に実行します。
それを非難する西側からの声は、聞こえません。
それを内戦の期間も、ずっと行ってきました。
だから単に数だけを言うなら、ウクライナ政府がルガンスクとドネツクのウクライナ人に対して長年行ってきた市民の虐殺の数の方が、はるかに多い言えます。
しかし、日本では「田中健之」氏が本を出版して、それを世に知らせました。
皆さん、この本のタイトルを聞いたことがありましたか❓
ないですね。都合の悪い情報は、黙殺され封印されます。しかし、本はあります。
キエフ政府が内戦の間に行ってきた、同じウクライナ人に対する虐殺の記録です。
如何に西側に流されている情報が、統制され歪められているか分かると思います。
この捏造は、ウクライナで起きた2014年暴力クーデター後、ずっと続けられてきました。
西側(アメリカ)の後ろ暗い闇の部分を隠すためです。
2014年ウクライナ暴力クーデターは、アメリカが西ウクライナ過激民族主義者や暴力極右を集めて組織化し訓練した部隊が実行しました。プーチン氏の話では、この一連のクーデターでアメリカは50億ドルを使ったそうです。
その結果として最後は、ウクライナ紛争に至りました。
既に少ない見積もりで100万人以上、双方の発表を合計すると200万人弱の死傷者が出ています。
ロシア軍が制圧したクラホベは、ドネツク市内を砲撃する基地の一つでした。ここからウクライナ軍が発射した砲弾が多くのドネツク市民や子供たちを殺害しました。虐殺された市民や子供たちの無念は多少は晴れたのでしょうか❓
他にも日本人が書いた本があります。
松里公孝著『ウクライナ動乱』
ちくま書房 2023年7月4日刊行
松里公孝は、日本のロシアとウクライナ地域研究の専門家だそうです。ソ連崩壊以後のウクライナの歴史を丹念に調査して本を出版しています。読んだ人の感想では、公平な立場に立ってよく書かれている・とのことでした。
松里公孝
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E9%87%8C%E5%85%AC%E5%AD%9D
東京大学の教授です。
☆良質の情報は、日本人でも本として書いた人が他にもいると思います。
しかし、何故か新聞やテレビが取り上げることは、ないですね❓
その理由を、考えて欲しいと思います。
※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑦
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27
☆また、リンクが付くようになった理由
今日、ふと思いついて【「右クリック」をキーボードでする方法】を検索してみました。
はい!答え一発!
『キーボードの「shift」キーを押しながら、「F10」キーを押す』
我流でパソコンを覚えたので、基本的な操作で知らないことが沢山あるんです。
と言うことは❓
まだ、マウスを買いに行っていません。
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AFPBB 2025年1月10日
『メローニ伊首相、マスク氏を擁護「内政干渉しているのはソロス氏ら左翼』
https://www.afpbb.com/articles/-/3557502
『米国はグリーンランドを強制的に奪わない メローニ伊首相』
https://www.afpbb.com/articles/-/3557505
バイデンさんの時代は、米民主党をはじめとする左派が跳梁跋扈してきたと言えます。左派の特徴に権力闘争が好きで反対者を敵とし差別して排除します。反対論や異論は、徹底的に攻撃して封殺します。
アメリカを分断する!と米民主党は、トランプ氏を猛烈に攻撃してきました。しかし、公平に見てアメリカの分断を深めているのは米民主党のように見えます。差別と排除と弾圧の論理が働いていました。だから共和党の方も先鋭化して戦います。
米民主党の主張は全部正しく、それに逆らうものは敵だ!と言う論理です。
トランプ攻撃もプーチン攻撃も、全く同じです。
ウクライナ紛争でウクライナを正当化するときにも、全く同じ傾向が見えます。
ドイツ政界が既存政党の集団的独裁制に近い状態にあることは、書きました。
特にこの傾向は、アメリカとドイツで酷いと言えます。ヨーロッパのほかの国でも見られます。
そこにいるのは、全部左派か極左グループです。
欧米の民主主義は、半分壊れていると言えます。
欧米の右派は、左派に差別され政治参加から排除されてきたと言えます。
アメリカで左派から右派(トランプ派)への政権交代が起きました。
アメリカ人も左派の国民置き去りの身勝手な政治は、もう止めてくれ!と言う意思表示であろうと思います。
左派の言うことは、大体同じです。
『自分たちがすることは正義。」
「他人がすることは、不正義。」
ジョージアを見てもEU(左派)の内政干渉は、目に余るものがあります。
メローニさんが、イーロン・マスクを擁護するのは、このような部分を指して発言しています。
ドイツの場合は、右派のAfDが大きな議席を持たない限り改革は望めません。
既成政党の従来の政策は絶対正しく、それに異を唱えるAfDを差別して徹底的に政治から排除します。
そして自分たちの間違った政策を墨守しようとします。
ドイツ国民は、2割に近い人がAfDを支持しています。旧東ドイツ地区では3割の支持があります。
このような政党を排除するのが、ドイツの(インチキ)民主主義です。
これは、集団的独裁であり民主主義とは、相容れないものです。
イーロン・マスクがAfDを徹底的に支援しているのは、これが理由です。
イーロン・マスクが右派を支援するのが悪く、他のアメリカ人が左派を支援してきたのが悪くないのは、おかしすぎるだろう!と言う当然すぎる主張です。
ヨーロッパ政界全体が「左巻」になっているため、AFPの記事の書き方は相当批判的です。
つまり、これが今のヨーロッパ政界に内在する病的な欠陥です。
左派に抑圧されてきたヨーロッパの右派は、声を上げ始めるでしょう。
その口火を、メローニ氏が切ったと言うことです。
例えば、EUの政策に異論を唱えてきたハンガリーのオルバン首相です。
EUの裏切り者か非国民の扱いでした。それでも自分の意思を貫いてきたオルバン首相は立派な政治家だと思います。
今まで声を上げなかったヨーロッパの右派政治家が声を上げるのは、いいことだと思います。
関連記事
ロイター 2025年1月10日
『独極右政党党首、マスク氏と対談 同氏による支持表明にEUが対応苦慮』
https://jp.reuters.com/world/us/53H6YZPINZPPPILBS3SU4LLCLY-2025-01-09/
『プーチン氏が首脳会談希望、日程調整中=トランプ氏』
https://jp.reuters.com/world/ukraine/B3WF6E4T2ZMR3EN7PD7HP54S3M-2025-01-10/
ドイツの話にEUが首を突っ込む必要は、ないでしょう❓
ほぼ、よそ者をどうやって排除しようか・と言う話に聞こえます。そしてEUの内政干渉です。
バイデンさんは、ウクライナ戦争を煽り立て、プーチン氏を誹謗中傷するだけでした。
もう双方合わせて100万人以上、最大200万人弱の死傷者が出ています。
この戦争を、更に煽り立てることのどこに正義がありますか❓
終わらせなくては、ならないでしょう❓
そのためには、アメリカとロシアの大統領が話し合うしかありません。
どこをどう見ようと、米民主党とヨーロッパは頭が壊れているとしか思えません。
トランプ氏は、少なくとも正常です。
頭の正常なヨーロッパの右派政治家が、正常なトランプ氏に合流して今世界にある問題の解決に取り組むのであろうと思います。
左派政治家が牛耳る現在の欧米政界には、無理なことです。
それは何故かと言うと、左派の民主主義がインチキ民主主義だからです。
(異論・反対論=少数意見を弾圧排除)
民主主義と言いながら中身は、集団独裁体制です。
異論・反論を許さなければ、当然独裁に近い状態になります。
それが、米民主党と現在の左派が支配するヨーロッパ政界です。
※関連記事目次
項目「ヨーロッパ」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/70484af7010580642c91d2a502a7002d
航空万能論
2025・01・10
『クルスク方面の戦い、ロシア軍の攻勢でウクライナ軍の左翼が急速に崩壊』
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/in-the-battle-of-kursk-the-ukrainian-left-flank-collapses-rapidly-under-russian-offensive/
『ロシア軍はウクライナ軍の攻勢を事前に察知、戦力を集中させて逆攻勢』
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/the-russian-military-detected-the-ukrainian-offensive-in-advance-and-concentrated-its-forces-to-launch-a-counteroffensive/
1日で記事が2本出てきましたから、ウクライナ軍の急速な崩壊ぶりが分かると思います。
キエフ政府がウクライナ軍の進撃を大いに宣伝し、西側のマスコミもそれを一斉に報道しました。
ネットでは、ウクライナ軍がベルダンでロシア軍を撃破し、ロシア兵の死屍累々の情報が拡散されていました。更には別動隊がクルスク原発を攻撃中である!こんな情報も乱舞していたようです。
プロパガンダとフェイクニュースで、ロシア側を大混乱に陥れて進撃作戦を成功させようとしたのだろうと思います。
ウクライナ万歳サイトForbesのDavid Axe先生!
2025・01・09
『ロシア軍の1個大隊がクルスクで全滅、北朝鮮兵を含む400人が死傷か』
https://forbesjapan.com/articles/detail/76351
まあ、こんな情報がネット空間を駆け巡っていたのだろうと思います。しかしAxe先生はプロです。だから「巧妙に」ベルダン方面は避けています。理由は記事を書いているころベルダン方面のウクライナ軍は壊滅していたからです。だから、スジャ南の「マフノフカ」でロシア軍が大損害を被ったことを強調しています。(⇒話を、そっちに持っていこうとします)
相当、無理攻めしていますからロシア側にもそれなりの損害は出ていると思います。しかしマフノフカのウクライナ軍は撃破され退却しています。ロシア軍以上の大損害が出ていると思います。
そのような矛盾を気にしない向きは、ベルダンでの大勝利やクルスク原発攻撃を大いに吹聴していたようです。
その頃、多分ベルダン方面のウクライナ軍は壊滅に近い損失を被っていると思います。何故なら、ロシア軍の攻撃予定地点まで引き寄せられて、一気に集中攻撃を受けているようだからです。生きて帰れるのが、どれだけいるかの問題のように思えます。
ウクライナ側とロシア側の軍事ブロガー(サイト)の報告は、もうその時にはロシア軍の大攻勢の方に話題が変わっています。
最新の戦況図では・・・
スジャは、南と東南方向から攻撃されロシア軍が、スジャ市街地に迫ろうとしています。
マラヤ・ロクニャ方面は昨日書いた通り最悪です。
西側からかなり南北に広いエリアを一気に攻撃されています。しかもロシア軍が進撃中です。
おそらく補給路であるルート38k-024は遮断されるでしょうね❓
補給路を遮断されれば、マラヤ・ロクニャ方面にいるウクライナ軍は撤退するしかないと思います。
ロシア軍の広範囲な一斉攻撃を見ると、去年のうちから作戦計画が立てられ準備されていたと思います。到底、数日で出来るような攻撃ではありません。
ウクライナ軍の攻撃計画を探知していたロシア軍は、攻撃部隊を監視下に置き攻撃予定地点まで引き寄せて一気に集中攻撃して撃破したのだろうと思います。
同時にウクライナ軍の混乱に合わせて事前に準備していた新年の大攻勢を発動したという流れのようです。
散々、キエフ政府が宣伝したウクライナ軍の攻撃は何の意味もなく、単に攻撃部隊がロシア軍に撃破されただけでした。
ロシア軍の方は、予定通り新年の大攻勢を発動して、大きく進撃中です。クルスクの戦線の接触線の半分と言っていいほどにロシア軍の進撃範囲が広いですから、相当な数の部隊を投入していると思います。それだけの部隊移動があれば、普通は気が付くと思います。なぜか、キエフ政府はロシア軍の動きを無視していたようです。
北のマラヤ・ロクニャ方面のウクライナ軍は追い払われて、近いうちに南の最大拠点のスジャで攻防戦が始まりそうな流れです。
「クルスクから良い知らせが届く」
「ロシア軍は当然の報いだ」
☆良い知らせは確かに届きました。届いた先は、ロシアでした。
☆「報い」と言う意味は「ご褒美」と言う意味です。
こう読むと確かにウクライナ大統領府長官イエルマーク氏の発言は、正しかったと言えます。
しかし、そんなの一々SNSで報告するような事か❓
キエフ政府が、こんな調子ではクルスクのウクライナ軍の大ピンチも、やむを得ないところかもしれません。毎回のようにロシア軍を「アシスト!」し続けるキエフ政府❓
★遅いとは思うけど、ウクライナ軍への教訓
広葉樹の葉が落ち地面が凍結したころ、ロシア軍が襲ってくる
特に悪天候の時は要注意(ドローンが使えない)⇒吹雪に紛れてロシア兵が忍び寄る
※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑦
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27
AFPBB 2025年1月10日
『ごみ分別ポスターにイラン最高指導者ら、非難受け撤去 南仏』
https://www.afpbb.com/articles/-/3557469
ポスター左から、金正恩同志・プーチン同志・イラン最高指導者。
全員、悪の枢軸:米帝と戦う聖戦士です。
しかし、米帝側から見ると極悪三兄弟です。
立派な人たちが、見守っているからゴミの分別は、きちんとしなさい!と言う意味なのか❓
(絶対、そうではないと思います)
「あのゴミは、どこ:そのゴミは、ここ:どのゴミは、ここ」と言う意味なのか❓
南仏ベジエ市は、一応ポスターを撤去したようです。
フランスでは冗談で済むかもしれませんが、イランは激怒しているようです。
報復のテロが、起きないといいですが・・・
AFPBB 2021年9月18日
『仏大統領をヒトラー風に描いたポスター掲示、男に罰金130万円』
https://www.afpbb.com/articles/-/3313096?cx_part=related_yahoo
2020年10月31日
『カナダ首相「表現の自由には限度がある」仏の風刺画事件受け』
https://www.afpbb.com/articles/-/3366909?cx_part=related_yahoo
2020年10月30日
『「イスラム教徒にはフランス人を殺す権利がある」マレーシア前首相』
https://www.afpbb.com/articles/-/3312830?cx_part=related_yahoo
2020年10月17日
『仏で男が教師の首切断 授業でムハムンド風刺が見せる』
https://www.afpbb.com/articles/-/3310391
ウイキペデイア【シャルリー・エブド襲撃事件】2012年
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%96%E3%83%89%E8%A5%B2%E6%92%83%E4%BA%8B%E4%BB%B6
風刺新聞「シャルリー・エフド」が襲撃され12人が死亡
関連事件が起き、更に4人が死亡
※と言うようにフランスでは、ムスリムを馬鹿にした風刺画が原因で何回も襲撃・殺人事件が起きています。ベジエ市の件でもイランの最高指導者が言ってみれば「ゴミ扱い」されました。当然、イランは激怒しています。
何かが起きても不思議では、ないですね❓
※関連記事目次
項目「ヨーロッパ」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/70484af7010580642c91d2a502a7002d
シリアについて不思議なのは、ISの残党がシリア砂漠に潜んでいます。
どうやって、この連中は生き延びているんだ❓
不思議でしょう❓
ウイキペデイア【シリア砂漠】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%A2%E7%A0%82%E6%BC%A0
実は単独の砂漠ではなく、アラビア半島の砂漠地帯と一連の広い砂漠地帯があります。
この砂漠地帯に大昔から住んでいるのが、砂漠の遊牧民であるベドウイン諸族です。
ウイキペデイア【ベドウイン】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%89%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%B3
アラビア半島だけではなくサハラ砂漠の大西洋岸の方にも住んでいます。相当、広い地域に分布しているようです。
部族も沢山あります。
シリアに住む部族は・・・
アザニ族、ルワッラ族、バニー・サフル族、バニー・ハーリド族など
しかも、大抵複数の国に住んでいます。元が遊牧民ですから自分たちのテリトリーを遊牧しながら住んでいるので「大雑把にこの辺」・と言う感覚なのでしょうね。
どうやらISは、この砂漠の遊牧民に紛れ込んでいるのでは、ないか・と思います。
だから砂漠にいる人間を全部殺すわけにもいかず、生き延びているのだろうと思います。
★そして、ここでもう一つの疑問の答えもあります。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
サハラ砂漠の南のアフラリカの小国は、ISやアルカイダテロリストが浸透して地元の反政府勢力と結託して政府の悩みの種になっています。シリア砂漠のケースと同じで、現地に住むベドウイン族に紛れ込んでいるのでしょうね。
そして政府軍と反政府勢力の争いは、実は政府にベドウイン族が反抗しているのかもしれません。
ISやアルカイダ系のテロリストが、サハラ砂漠の南に移動するのは、それほど難しいことではなかったようです。
史上最悪の内戦のスーダンを見ても、大抵北部の民族と南部の民族、ここに宗教的違いが絡んできます。
そもそも沢山の民族がいる上に、北部スーダンではイスラム教を信仰するアラブ系住民が多く、南部はキリスト教徒が多い特徴があります。
そのため南部は、スーダンから独立して南スーダンになりました。しかし、部族間の争いは今もあり安定しているとは言えません。
北部は、最悪の内戦が今も続いています。
アフリカの内戦や紛争が激化する理由は・・・・・
まず民族が多く、大抵主導権争いが起きる。
ここに宗教対立が加わる。
更に土着のアフリカ系と移住してきたアラブ系の対立がある。
・・・・・・・・・・・・・・・
これが、こんがらかって中々納まりが付かないのでしょうね。
サハラの南の国々で起きている政府と反政府勢力の対立も土着のアフリカ系とアラブ系の争いなのかもしれません。
中々、少数民族も政治参加して話し合いで政治をするのが難しい環境があるのかもしれません。
サハラの南では、ベデウイン族が関係しているのかもしれません。
いやいや・・・日本人には想像できない世界です。
※さらに考えてみると❓
アラビア半島全体が、ベドウイン諸族の住む土地です。
と言うことは、アラブ人と言うよりベドウイン人と考えた方がいいのかもしれません。
今、サウジとカタールが覇権争いをしています。
大抵、中東の覇権争いと考えるでしょう。
実際には、ベドウイン諸族の中の盟主の座を争っているのでしょう。
全ベドウインを束ねるのは誰か❓
こう考えた方が、実態に近いのかもしれません。
やっぱり、よく分からないアラビア半島情勢です。
※関連記事目次
項目「アフリカと中東」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/8e2281cde3859a8659b62d9f1680c9d2
航空万能論 2025・01・09
『クルスク方面の戦い、ロシア軍がマラヤ・ロクニャ西側面の守りを突き崩す』
※一応説明
ウクライナ軍の占領地は、最大占領面積の半分程度まで縮小しています。今残っている占領地には2か所の大きな軍事拠点があります。これ以外には、小規模な拠点しかありません。だから、この拠点はどちらを失っても占領地は、更に半分程度に縮小するでしょう。北にある主要軍事拠点が、「マラヤ・ロクニャ」です。南にある絶対失えない軍事拠点が「スジャ」です。
ウクライナ軍の鳴り物入りの攻撃は、スジャの北にあり、やや東に行ったロシア軍の拠点であるベルダンに向かって進撃しました。勢力圏から10km程度ロシア側に入った地域にあります。ベルダンの手前まで引き付けられたウクライナ軍は、そこで進撃を阻止されやや押し戻されています。進撃を予期されて監視され、待ち伏せ攻撃と同じような状況に陥ったのでしょうね。ここがスズメバチの巣です。
※もっともウクライナ側は、ロシア兵の死屍累々と情報を流しているようです。ロシア兵が死屍累々ならウクライナ軍は進撃を続けていると思います。反対に押し戻されていると言うことは❓
ウクライナ軍の攻撃を予測して待ち構えていたロシア軍は、反撃作戦を準備していました。ベルダンを攻撃してきたウクライナ軍を足止めして、4か所から一気に反撃を開始しました。
<その1番目>
ベルダンへのウクライナ軍の攻撃路のすぐ北側から反撃しました。その部隊はウクライナ軍の拠点であるルスコエ・ポレチノエを制圧しました。ここまで略図だと3・6kmくらい。更にそのすぐ南の拠点であるチェルカスコエ・ポレンチノエを攻撃中です。ここまでロシア軍に制圧されると、ベルダン攻撃に向かったウクライナ軍の背後が、危なくなります。うっかりすると袋のネズミになりそうです。
<その2番目>
スジャの南からロシア軍が進撃して、スジャ市街地の直ぐ南にあるマフノフカを占領しました。あと数百メートル程度でスジャ市街地の南端です。「ザモステ」までロシア軍が肉薄して攻撃をかけそうな構えです。スジャは、ウクライナ軍のクルスク侵攻作戦の最大拠点です。ここを失えば、全軍・総撤退するしかないと思います。
<その3番目>
北部のウクライナ軍の最大拠点のマラヤ・ロクニャ
ここが一番ひどく一気にロシア軍が、市街地の西まで肉薄しました。しかも面的に進撃していますので、マラヤ・ロクニャの南までロシア軍が進撃する可能性があります。ここまで行くと南からの補給路であるルート38k-024が遮断されます。これだけでも十分、不味いのに「その1番目」のロシア軍の動きと合わせるとマラヤ・ロクニャの三方向包囲が形成されます。南の開口部は、まだ広いですが略図上では、もう大きく包囲されています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ウクライナ軍の攻撃開始から、たった3日でこうなりました。
ロシア軍の見事なカウンター攻撃が炸裂しました。
今後は南の主要大拠点のスジャは攻撃され、北の主要拠点のマラヤ・ロクニャは三方向包囲のリスクと戦わなければなりません。ロシア軍の方は、新年の大攻勢として準備してきた作戦だろうと思います。
なんだか、ウクライナ軍は「また」悪賢いロシア軍に騙されたみたいですね❓
弱し!と見せかけて予備部隊を誘い込んで引き留めておいて、多方面から一気に攻撃を仕掛けました。
新年早々、ロシア軍に嵌められて思うようにあしらわれています。こんな調子では勝てませんから、さっさと自国のスームイ州に撤退して国境を固めてロシア軍を迎撃するべきでしょうね。
問題は、キエフ政府や参謀本部にそのような知恵がないことです。
東部戦線については今日は書きませんが、ロシア軍は順調に進撃しています。
ドネツク州トレツクは、ほぼロシア軍が市街地を制圧しています。あとは残っている部分を掃討するだけの段階です。
※下記の日記の続編です
鳴り物入りで始まったウクライナ軍のクルスク進撃作戦の途中経過<ウクライナ紛争2025・01・08
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/f3435cf2ab840c60293ab2d3a505a2f2
また始めたキエフ政府の意味不明な怪・クルスク再攻撃<ウクライナ紛争2025・01・06
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/a46eebce8aabaca799250c6c95426426
※関連記事目次
項目「ヨーロッパ」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/70484af7010580642c91d2a502a7002d
産経新聞 2025・01・09
『トランプ氏のグリーンランド買収発言に欧州が反発 北極海戦略の変化が「覇権主義」背景に』
全部、タイトルに入れようとするから後半部分は意味不明になっています。文章に関しての「センス」が無いですね。
トランプ氏が、パナマ運河やグリーンランドに関して軍事力の行使を否定しなかった事が波紋を呼んだと言えます。「軍事力の行使」発言も、どのような経緯で出てきたのか不明です。
①デンマークが売らなければ、軍事力を行使してでもアメリカ領にすると言ったのか❓
②ロシアや中国が領土化しようとしたときは、軍事力の行使もありうる・と言ったのか❓
それを伝える少なくとも日本のマスコミは、ありません。
「軍事力の行使」の部分だけが切り取られて独り歩きしています。
①なら今時、許されることではありません。
②なら、どちらかと言うとNATOの領域の防衛であり、むしろアメリカが軍事力を行使して防衛してくれなければ困る話です。
CNN 2025・01・08
『トランプ氏が記者会見、パナマ運河やグリーンランドの獲得に軍事力の行使の可能性排除せず』
https://www.cnn.co.jp/usa/35228004.html
記者会見で多くの事柄や問題に関して、ごく大雑把に答えたもので、質問者がどのような前提での軍事力の行使の可能性を聞いたのかは分かりません。その質問に対してトランプ氏は、軍事力行使の可能性を否定しなかったと言うだけです。特に積極的にするとは、言っていないと思います。
なんだか良く分からないことを、切り取って「こうだ!」と決めつけてトランプ批判をしているわけです。
偏向マスコミだけがやっていれば大した問題ではありませんが、ここにEU側高官が「口論」に参加しました。
●デンマークのフレデリクセン首相が、売却を否定
●フランス、バロ外相
「どの国であろうとデンマーク領であるグリーンランドを攻撃するのはEUは決して容認しない」
●ドイツ政府高官
「米国による武力行使を認めない」
なんだか良く分からないトランプ発言が大西洋を渡ると、ほぼ言いがかりみたいなトランプ批判のネタにされてしまいました。ヨーロッパ各国のトランプ嫌いは、相当なものがあります。ヨーロッパは、米民主党が大好きです。特にバイデンさんが大好きです。理由はヨーロッパに甘く、ヨーロッパの政治的既得権益構造に有利だからです。
トランプ氏の考えはほぼ正反対です。イーロン・マスクの発言を聞いているとドイツやイギリスなど攻撃したい放題です。トランプ政権になったら、「激!カラ対応ですよ!」と予告しています。
第1次トランプ政権の時は、ヨーロッパはトランプに逆らいまくりでした。
今回は第2次政権で、かなりトランプの政治基盤も固まりました。加えて米議会でも共和党が過半数を握っています。トランプは、今度は自分の政策を遂行しようとするでしょうね❓
ヨーロッパが逆らえば逆らうほど、トランプの「お仕置き」は厳しいものになるでしょう。
ドイツとイギリスは、その槍玉に上がっています。まず、この2か国は逃れられませんね❓
カナダのトルドー首相は、早速撃沈!されました。就任前の「朝飯前」のKOパンチ一発でした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
確かにグリーンランドの戦略的・経済的価値は、過去になく高まりました。
(北米防衛の巨大要衝、豊富な地下資源、北極海航路の要など)
今、グリーンランドの独立の規定を見ると実に簡単です。
独立後、ロシアや中国の傘下に入ることも可能です。
もし、そのような可能性が出てきたらどうするのか❓
地図を北極点からみると北極周辺の中心にあるのがグリーンランドです。
今、地球温暖化の影響で北極海の価値が大きく向上しました。
北極海航路を見てください。日本やロシアは最大の恩恵を受けます。
日本からアメリカ東海岸、日本からヨーロッパへの距離が大きく短縮されます。
ここが物流の大動脈になれば、その周辺国であるロシア・カナダ・アメリカは大きな恩恵を受けます。
トランプ氏が、カナダにアメリカの州になるよう誘いをかけているのは、これが理由です。そして北米大陸の防衛を考えるとカナダとアメリカは、同じ国である方が何かと便利です。人口約4100万人のカナダが広大なカナダ領を単独でロシアから防衛するのは不可能です。事実上、カナダ防衛はアメリカ軍が担うのだから、「いっそのことアメリカになった方が、いいだろう❓」と言うのがトランプの主張です。「そうしたら防衛費も関税もいらないよ!」、言われてみるとその通りなんですね❓
一方でヨーロッパは、グリーンランドが独立してアメリカに帰属するなら北極海での大きな権益を失います。
では弱体ヨーロッパにグリーンランド防衛が出来るのか❓
北極海は、ロシアの内海のような海域です。100%ロシアに競り負けるでしょうね❓
トランプ氏の「軍事力行使」の可能性は、ロシアや中国を念頭に置いた発言だろうと思います。
このような予備知識を知って産経新聞の記事を読んでください。
全然、ピント外れのことを書いていることが分かると思います。
だからトランプ氏(=アメリカ)は、グリーンランド問題は絶対に譲ることのできない問題なのです。
北米防衛の最前線であることも分かります。
もし、グリーンランドにほどほどの規模のアメリカ軍が展開したらロシアも今よりはアメリカに対して慎重になるでしょうね❓
東西にあるロシアの奥行きが、南北だとかなり狭くなります。今はまだ気温の関係で無理ですが、もう少し暖かな気温になれば、アメリカがロシアに対して渡海作戦を実行するのは、今より遥かに簡単になります。
つまり、グリーンランド問題はこのような視点からの考察が必要だと言うことです。
※関連記事
BBC 2025年1月8日
『トランプ時期大統領、グリーンランドとパナマ運河支配めぐり脅し強める 「カナダ併合」にも言及』
2025年1月9日
『仏独、トランプ次期大統領に警告 グリーンランド支配の発言めぐり』
2025年1月8日
『マスク氏の「口撃」を欧州首脳らが批判、24時間で4カ国から異議』
☆イギリスは、トランプ氏の厳しい欧州政策の槍玉(候補)に上がっています。
英労働党が、職員を派遣して大統領選でハリスに加担しては無事では済まないでしょう。勝ったトランプが、それなりの報復をするのは既に「お約束済み!」です。
(それが、イヤなら中立を保つべきでした。負け犬を応援した以上・・・)
それに身構える英政府を代弁して、BBCの記事も相当、攻撃的です。
私の考えは、負けたら「恭順の意」を現わして謹慎するべきだと思います。
逆に反抗してしまえば、トランプ「お仕置き」はさらに厳しくなると思います。
今、イギリスの立場にはなりたくないですね❓
☆追記(知らなかったので・・)
グリーンランドの面積 2166088平方km
コンゴ民主共和国の面積 2345410平方km
コンゴよりやや狭いです。地図で見ると広く見える理由は「メルカトル図法」で描かれた地図を見ることが多いからだそうです。
メルカトル図法
「等角航路を地図上で表現でき、海図に利用できる」
「高緯度での面積拡大が大きく、最短距離が曲線になる」
このような特性により極地のグリーンランドや南極は、実際の面積よりかなり大きく地図上に表示されます。
なるほど!
※関連記事目次
項目「ヨーロッパ」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/70484af7010580642c91d2a502a7002d
私がミアンシャイマー教授について知ったのは、2023年10月ごろです。この頃、ウクライナ紛争の本当の理由について調べ始めました。資料や過去のニュースや記事を探して読みました。その結果行きついたのは、「NATO(アメリカ)の東方拡大が原因である」と言う結論でした。
それと同じことをシカゴ大学の国際政治学者であるジョン・ミアンシャイマー教授が、早い段階から主張していたのを東洋経済のネット版が記事にしていました。やっぱり、自分の考えたことは正しかったのだと思った次第です。
記事
東洋経済 2022/04/03 9:00
ウクライナ戦争「アメリカが原因作った説」の真相
シカゴ大教授が非難、YouTube再生100万回以上
https://toyokeizai.net/articles/-/578952
その動画
Youtube
【ジョン・ミアンシャイマー「ウクライナ危機について」(危機の原因はNATOにある)】
https://www.youtube.com/watch?v=whu52mTkT-w
これが動画のタイトルで2022年2月15日のリリースのようです。
興味のある方は、視聴してください。日本語字幕付きです。
航空万能論のコメント欄を見ていたら、教授に言及したコメントがありました。そこで私はその動画を探してみました。
Youtubeのタイトル
【ジョン・ミアンシャイマー教授「アメリカはロシアを愚弄する」2024年12月19日】
https://www.youtube.com/watch?v=0aw8OKsugYo
動画のインタビューの中で教授は、色々な項目について見解を述べています。
シリア革命についての言及も多いですから、違った視点からシリア革命を知ることが出来ると思います。
新聞やテレビでは、絶対に無理です。
当然、こんな見解を示す以上は、ミアンシャイマー教授は、非主流派で通説に対しては異端の立場です。
しかし、通説がプロパガンダとフェイクニュースである場合は、異論・反論の方が正しいことが多いです。
あるいは、より妥当と言うべきでしょうね。
ウクライナに継戦能力に関する部分は、話の流れで少し触れただけです。
後どのくらいウクライナは、戦い続けられるか?との質問に対する教授の見通しです。
【あと6か月~7か月】
と言う見通しでした。ほんの少し触れて期日の見通しを話しただけで細かな話は、ありません。
それ以外でウクライナ紛争に関して、非常に多く触れています。
まあ、これもテレビや新聞では絶対に聞けないでしょうね。
そして、プーチン氏の年次会見についてもかなり触れています。
さすがに「キモ」を押さえていますね。プーチン氏の年次会見は必ず見て分析するべき情報です。
NATOに関しても話しています。トランプがNATOをどう考えているか?新聞の話とは全然違います。
長いけれど、色々な情報が得られると思います。
その部分は、飛ばしてウクライナの継戦能力です。
教授の見立ては、今年の6月から7月ごろまでと言うことです。
当然様々な情報を分析した結果だと思います。
つまり❓アメリカ国防省はそれ以上に詳しい情報を持っていますから、担当の分析官が分析すると似たような結論に至るでしょう。しかし、その分析結果は、バイデン大統領の時代は「お蔵入り」でしょうね❓そんなのを出されたら困るからです。しかし、金庫の中には、あります。
トランプ氏のウクライナ和平に関する意見が急に変わりましたね❓
今日のロイターの記事では・・・
「直ぐに」⇒「出来たら6が月以内に」
そして、今頃はキエフを訪問している予定だったウクライナ担当特使の訪問はキャンセルされてトランプ氏の大統領就任後に延期されました。
こうしてニュースの切れ端をつなぎ合わせていくと国防省の金庫の奥に眠っていた情報が、次のホワイトハウスの主であるトランプ氏に伝達された可能性があります。そして和平に関する障害や困難さも併せて伝達されたでしょう。
ウクライナ紛争の和平調停は、トランプ氏が考えていたような簡単なものではない・事を連絡されたのであろうと思います。
この辺りは、アメリカ政府アメリカ国防省の最重要の機密情報だろうと思いますから、やっと引継ぎが始まったのであろうと思います。
それがトランプ氏のウクライナ和平への取り組み方の変更になったのだろうと思います。
【6か月】が、重なりましたね。
6か月放置すれば(うだこだ・やり合っていれば)、その間にウクライナは戦争継続が困難になると言うことのような気がします。そうなれば面倒な交渉は、必要なくなります。
ロシアの要求を丸呑みするしかありません。
こうしてトランプ氏は、ウクライナ紛争解決の「名」を取ることになりそうです。
愚かなバイデンさんが、3年近くやった無駄なウクライナ紛争を、半年で終わらせた優秀な大統領になるわけです。
特段、トランプ氏が優秀なわけではなく単にウクライナが潰れるだけですが・・・
もう、極端な兵士不足と兵士になるウクライナ人がほとんどいない事を考えると、長くはもたないでしょうね。
無理やりかき集めてきても、すぐ逃げ出すと思います。過激民族主義者以外のウクライナ人で戦争をしたい人は、ほぼいないのは見ていると分かります。今のウクライナは、戦争監獄のようなものです。
と言うわけで、「結果として」トランプ次期大統領の和平仲介は、6か月後か7か月後に成功しそうです。
さすが!トランプ大統領ですね❓
また、インタビューの中ではトランプ氏のNATOについての考え方も触れています。
この通りかどうかは分かりませんが、聞くとそのシビアさに驚くと思います。
新聞やテレビに出てくるのは「序の口」のようです。
※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑦
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27
ロイター 2025年1月6日
『グリーンランド首相、デンマークからの独立の必要性強調』
https://jp.reuters.com/world/security/2HFYPKHCUJKOBPV6BAS4WLQ2LM-2025-01-06/
これは、Hara Blogが報告していました。その時は、他に報道がなく真偽不明でしたが、本当でした。
以前の日記で書きましたが、グリーンランドの独立の条件は・・・
①グリーンランド議会の議決
②住民投票で住民が独立を望む(過半数賛成か?)
ほぼ、これだけでデンマーク政府の方からの縛りは、ないようです。(デンマーク大使館ホームページ)
もし、これが「購入」であれば、アメリカはデンマーク政府との協議と交渉が必要です。
グリーンランドが独立してしまえば、独立したグリーンランド政府とアメリカ政府の交渉になります。
約57000人のグリーンランド住民が、望めば独立は出来ますし、またアメリカ政府との関係を望めば、そうも出来ます。
一見、奇矯で突飛もなく思えたトランプ氏の提案は、形式を変えれば簡単に実現可能です。
デンマーク政府は、グリーンランドに年間約634億円相当の補助金を支払っています。
この分を肩代わりして、もう少しグリーンランドに好条件を提示すればグリーンランドがアメリカの影響下に入る事は当然、有りうることです。
中国が虎視眈々とグリーンランドを狙っています。それを考えても、グリーンランドにとってはアメリカの防衛力に守られる方が安全である・と言えます。
過去日記
1月5日
グリーンランドは、独立を目指すのか❓<2025・01・05
https://smcb.jp/diaries/9430774
12月26日
トランプ氏のグリーンランド購入の話-その2<2024・12・26
https://smcb.jp/diaries/9424507
そして、トランプ氏の長男がグリーンランドを訪問しています。噂のさなかですから単なる観光旅行のはずは、ありません。
ロイター 2025年1月8日
『トランプ氏長男、グリーンランド到着 購入意思は否定』
https://jp.reuters.com/world/security/MUW4VL32CNKYDIAH6PVVD2FYIE-2025-01-07/
ロイター 2025年1月8日
『アングル:トランプ次期大統領、グリーンランド購入は可能か』
https://jp.reuters.com/world/us/VIVXUFYSSVPP7G7LWA742RSZBE-2025-01-08/
筋の悪い発想ですね。グリーンランド自治政府首相が独立について語る以上は購入ではなく、独立後アメリカ政府との交渉になります。これから、その事前の話し合いと交渉が水面下で行われるでしょう。グリーンランドには、アメリカ軍の基地があります。それを考えても、グリーンランド側は希望としては今と同じ形でアメリカ合衆国の中での自治政府を望むのでないか・と思います。
※カナダ州の知事は、とうとう辞任しましたね❓
(カナダ:トルドー首相)
※関連記事目次
項目「ヨーロッパ」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/70484af7010580642c91d2a502a7002d