「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

平和の大切さを忘れたヨーロッパは没落を早める<2024/08/12

2024-08-12 16:31:45 | ヨーロッパ

ヨーロッパほど戦争の多い地域はありません。
今の国のあり方を見てみると理由が良く分かります。
小さな国が、ごちゃごちゃと沢山あります。
ヨーロッパの人口
https://ecodb.net/ranking/area/D/imf_lp.html
この表は、ややおかしく中央アジアやコーカサスまで含めています。アゼルバイジャンはヨーロッパでないでしょう❓
ヨーロッパと言う意味でロシアとウズベキスタンを除外すると人口3000万人以上の国は、たった7か国しかありません。
人口1000万人以上でやっと14か国。
人口500万人以下の国が、33位~51位まで並びます。

つまり我が強く自己主張の強い国ばかり沢山あることになります。
こういった国々がごちゃごちゃと大昔から抗争を繰り広げ、時には大きな戦争に発展しました。
第1次大戦前の地図。
https://www.kaizenww1.com/210borders.html
国の数が、すごく少ないでしょう。
その後、小国が沢山出来ました。

その過程で第1次世界大戦と第2次世界大戦が戦われました。その結果、出来上がったのが今のヨーロッパ地図です。
だからヨーロッパでは戦争があるのが普通で、戦争がなくなった第2次大戦後は非常に珍しい時代です。

イギリスが植民地帝国を建設できた大きな理由は大陸の戦争とは無関係な立場でいられたからです。ヨーロッパの国々が戦争に明け暮れる間に海外植民地を拡大して大英帝国の繁栄を築き上げました。

ヨーロッパが繁栄する前の時代は、中華帝国は常に世界の中心でした。そしてイスラム帝国や中央アジアの帝国の時代もありました。

ヨーロッパが繁栄する時代は、ごく最近のものです。
工業生産と技術の発展と海外植民地がそれを支えたと言えます。
ヨーロッパには、共に栄える発想がありません。
常に自分さえ・の国ばかりです。

戦後のヨーロッパの繁栄を支えたのは、ヨーロッパで大きな戦争が起きなかったのが一番の理由です。
第2次大戦が、どれほど世界の中でヨーロッパの政治的経済的地位を没落させたかは、言うまでもありません。
戦後の平和な時代が没落したヨーロッパに一定の繁栄をもたらしました。
科学技術や工業生産力の圧倒的な優位が、まだ残っていたからです。
しかし失われた第2次世界大戦前のヨーロッパの繁栄は戻りません。富の源泉の一つであった海外植民地が失われたからです。

『戦後の比較的長く続いた平和の時代が、ヨーロッパに一定の繁栄を再現させました。』

ところが❓
中国を始めとする第三世界が科学技術や工業生産力を発展させるに伴って、この部分でのヨーロッパの優位はかなり失われました。
今もその失われる過程にあります。
ここに戦争が加わると、どうなりますか❓

第2次大戦後、ヨーロッパに一定の繁栄を復元させた条件が全部、崩壊しています。
ただでさえ中国を始めとする第三世界が科学技術や工業生産力を発展がヨーロッパの地位を低下させつつありました。ここに戦争が加わると、それが加速すると言うことです。

ヨーロッパは、イギリスの産業革命から得てきた世界の中での政治的・経済的立場やシェアを失うのは、ほぼ確実と言えます。
おそらくそれに危機感を抱いた一部のヨーロッパの大国の指導者たちが、EU政府の枠組みを考えてEU政府を創設したのだろうと思います。
しかし制度設計が密室の談合で作られたので制度としては非常に不十分なものです。
それを改善しようという機運は、全くありません。
むしろEU政府への影響力を大きくして自分たちが得をしようと言う国ばかりです。
こうしてEU政府は、機能不全に陥り何だか意味の分からないことになっています。

分かることは平和を失い、その大きな損失に気が付かないヨーロッパの没落が加速する事だけです。
おそらくEUは自己矛盾から機能不全のままか分裂するかどちらかだと思います。少なくとも政治的な機能も権力も失うと思います。

そうなると、残る国はどこですか❓
今のヨーロッパ諸国が忌み嫌うロシアだけです。
ちっぽけな小国の多いヨーロッパが、これに対抗するのは事実上不可能だと思います。
軍事同盟のNATOの枠組みは、今後も残ると思いますが。
世界の中ではヨーロッパは、その立場やシェアを低下し続けると思います。
https://www.kaizenww1.com/210borders.html
国境を廃止してヨーロッパが、一つの国にならないと今のヨーロッパの世界の中での立場やシェアを維持するのは不可能だと思います。

これほどちっぽけな国々に分裂しているヨーロッパが、一つの国にまとまることも不可能だと思います。
21世紀が終わるころには、ヨーロッパは大昔のように(産業革命以前)ユーラシア大陸の西に端の貧しい地域に逆戻りすると思います。

その時代に繁栄していた国や地域は❓
中国であり中央アジアでありイスラム圏です。
そこにアフリカやインドも加わるのでしょうね❓

日本もこのような時代の大きな流れを知るべきだと思います。そう考えるなら「G7」など「老人の寄り集まり」だと分かると思います。昔、金持ちだった老人クラブ!
大体、ユーラシア大陸の西の端の遠いヨーロッパと付き合ったところで日本には、メリットはほとんどありません。
むしろ悪賢いヨーロッパ人に騙されるだけです。

「歴史は繰り返す」と言います。
これから、21世紀にどんな歴史が展開されるのか、よく考えるべきですね❓
少なくとも欧米中心の時代は、もう終わったと知るべきです。


※関連記事目次
項目「ヨーロッパ」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/70484af7010580642c91d2a502a7002d



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