「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

電気自動車を世に流行らせた理由❓<2024/08/14

2024-08-14 19:32:53 | ヨーロッパ

<アメリカの自動車販売事情>
2022.06.19 12:00
アメリカの人気ランキングトップ10に、日本車が8台ランクインする秘密
https://forbesjapan.com/articles/detail/48247
06, 2024, 04:00 PM
「2023年に米国で最も売れた車ベスト20」日本車が半数を席巻。上位独占はピックアップトラック
https://www.businessinsider.jp/post-283200
2024/01/06
2023年全米TOP10 アメリカでもっとも売れたモデルは? メーカーは?トヨタ、ホンダ、日産、スバル、マツダの日本勢は?
https://motor-fan.jp/mf/article/192351/
4位ヒョンデ(現代)/KIA(起亜自動車)
5位のステランティス(イタリア)
旧クライスラーグループのブランドがほとんど
2024アメリカ自動車販売台数
https://www.marklines.com/ja/statistics/flash_sales/automotive-sales-in-usa-by-month
アメリカ4、日本4、韓国2

アメリカでの上位メーカーは、国別で「アメリカ4、日本4、韓国2」となっています。
ステランティス(イタリア)の販売内訳は旧クライスラーグループのブランドがほとんどなのでアメリカにカウントしました。

見てわかる通りアメリカ市場からは、ヨーロッパメーカーは消えています。
11位以下の少ないシェアしかありません。

<排ガス偽装事件>
急拡大するドイツ排ガス不正事件の闇
ディーゼル大国ドイツの落日(前半)
2018.5.16
https://business.nikkei.com/atcl/opinion/15/219486/051400041/
フォルクスワーゲン排ガス不正の真相
2019.12.27
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/01087/00001/
ルノーの排ガス不正疑惑
仏報道、ゴーン氏も認識か
2017年3月17日 15:30
https://www.nikkei.com/article/DGKKASDC17H03_X10C17A3EAF000/

ドイツのクリーンデイーゼル・エンジン技術が、偽装の上に成り立っていました。フランスのメーカーもこれを利用しています。
ヨーロッパの主要自動車メーカーが売れる車がなくなりました。
日本のハイブリッド技術に対抗できません。
そこでルールを変更して全面的にEV車の普及を推進することを決めました。特に環境保護のために、こうした分けではありません。環境保護は後からくっつけた理由です。

要は、ヨーロッパの自動車メーカーが売れる車がないので日本のハイブリット車を排除してヨーロッパの自動車メーカーを救済するために、ほぼEU全体でEV車の普及を推進する流れが出来ました。実質的にドイツ・メーカー救済だと思います。

法律でガソリン車を短期間のうちに禁止し、補助金をじゃぶじゃぶだしてEU内でEU製のEV車を強引に売ろうとしたのが、EV車の普及推進政策です。
もちろん環境保護などと言う「キレイごと」はスローガンとして掲げます。

要は、こうしてヨーロッパの自動車メーカーを倒産から救済しました。
アメリカのユーザーは、特にEV車でなければならない理由はありません。珍しくて買うユーザーもいますが、大多数は従来の購入基準で買う車種を決めています。

ヨーロッパの自動車メーカーは、インチキ・デイーゼル車は売れませんから、EV車しか売る車種がありません。
こうしてヨーロッパ・メーカーはアメリカ市場では大きくシェアを落として回復のめどはありません。

特にドイツについて考えてみます。
ドイツの自動車の品質はガソリン・エンジンにありました。ハイレベルの品質を保つための技術力がありました。
排ガス不正をやったのは、その技術力が衰えたからです。
排ガス不正をやったためにガソリン車を売ることすら出来なくなりました。
EV車を作ったところで、ガソリンエンジンの時のような品質があるわけではありません。
ブランドにモーターと蓄電池を搭載しただけです。
こんな自動車に高い値段を付けて売れるか❓
アメリカでは、全く売れませんでした。

そして、こんな事件も起きました。
『メルセデス・ベンツ韓国、EV炎上事故で車載電池メーカー公表』
2024年8月13日 17:44
https://www.afpbb.com/articles/-/3533760?cx_part=top_latest

昔のドイツ車なら考えられないことです。

今、ヨーロッパですらヨーロッパ製の車は売れなくなっています。高いからです。補助金政策も金庫が空になりもう出来ないようです。
するとユーザーは、仕方なく中国製の安いEV車を買います。法律でガソリン車が禁止されていますからEV車しか買えないからです。
その結果、中国とEUの貿易摩擦が起きました。

このような流れを見ると、何かに気が付きませんか❓
ヨーロッパの工業技術や工業生産力が、低下しているという単純な事実です。
これは、自動車だけでなく全体的なことだと思います。

アメリカでもヨーロッパほどではありませんが、工業技術や工業生産力の衰退が見られます。
欧米全体が、こうなっていると言うことです。

工業技術や工業生産力が平均的に高いのは、中国・韓国・日本です。

日本も欧米のようにならないような企業努力も必要ですし、国の政策も必要だと思います。

ヨーロッパは、倒産しそうな自動車産業を救済したらほとんど外国では売れないような水準にレベルが低下しました。買っているユーザーは、昔のブランドにあこがれる人だけだと思います。
「ベンツ、買ったよ!」
「凄いね!」
※今、全然すごくないです。ボロ車を高い値段で買っただけです。
アメリカのユーザーはこの点の評価がシビアですから、ドイツ車は全然売れなくなったという話でした。

※関連記事目次
項目「ヨーロッパ」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/70484af7010580642c91d2a502a7002d


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