「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

1月24日ロシア軍輸送機撃墜事件の引き起こした深刻な問題<ウクライナ紛争2024.2.2

2024-02-06 13:19:26 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

捕虜輸送機「パトリオットで撃墜」 プーチン氏
2024年2月1日 9:45 発信地:モスクワ/ロシア [ ロシア ウクライナ ロシア・CIS 米国 北米 ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3503072?cx_part=top_category&cx_position=5

ロシアは今のところ主張を裏付ける証拠は提示していません。それも無理はなく仮にウクライナ人捕虜がロシア側の主張通り搭乗したとしてもそれを証明するのには時間がかかると思います。

『輸送機墜落「明らかにウクライナの仕業」 プーチン氏』
2024年1月27日 14:28 発信地:モスクワ/ロシア [ ロシア ウクライナ ロシア・CIS ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3502351

この記事の写真を見ると分かる通りミサイルで撃墜された輸送機は広範囲にばらばらに分解して破片が巻き散らかされています。人間も同じだと言うことです。人間の破片を集めて遺伝子鑑定するしか証明する方法がないと思われるからです。

その問題は脇に置いて、実は深刻な問題があります。
ロシアの主張によるとミサイルが特定されておりパトリオットのミサイルが使われたと主張しています。ミサイルは破片が残りますから種類を特定できます。だからこの部分のロシアの主張は正しいと思われます。

アメリカがウクライナに提供した武器には、使用の制限があります。ロシア領の攻撃に使わない事が条件です。あくまでウクライナ領のロシア軍を排除するために使用が限定されています。

ロシアの軍輸送機の撃墜にパトリオットが使用されたとするとこの制限に違反していることになります。

アメリカが供与する武器の使用範囲を限定しているのは戦争の拡大を防ぐためです。

ウクライナはアメリカの意思を無視してロシア領をアメリカ製の武器で攻撃したことになります。

このような攻撃が起きたのは、ザルジニー総司令官をウクライナ軍の意思決定から外したからだと思います。これまでアメリカ製の武器が、今回のような使われ方をすることはありませんでした。ザルジニー総司令官はアメリカ側の武器供与の条件を守ってきたからだと思います。

ザルジニー総司令官を意思決定から外したからこのような事件が起きたと思います。ウクライナ軍トップの抑えがなくなれば、例えば国防省のブダノフ情報総局長などはすぐこのような攻撃を考えると思います。

プーチン氏が自身で「パトリオットで撃墜」とテレビ放映の中でこの発言をしている以上、ロシアがこの件を見過ごすことはないと思います。

アメリカ側には非公式にロシア側から何らかの申し入れが既になされていると思います。
アメリカ側の対応次第では、戦争が拡大するリスクが生じました。

アメリカにしてもパトリオットや射程の長い滑空爆弾の供与については、慎重にならざるを得ないでしょう。

<これは、あくまで例えばの話です。>
NATOに加盟していないロシアを仮想敵国とするモルドバです。モルドバに誤って(と言うでしょうね❓)ウクライナを狙ったミサイルが着弾してしまうことも有り得るかもしれません。
一気にNATOとロシアの緊張が高まります。
・・・・・・例えば終わり

『東欧最大の弾薬庫を抱えるモルドバにロシアが不穏な言動 「侵攻の恐れ」と分析するメディアも』
2023年3月6日 16時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/234770

自称・沿ドニエストル共和国があります。この組織が東欧最大の弾薬庫を狙って行動を起こすかもしれません。少数ですがロシア軍の「平和維持部隊」まで駐留しています。

BBC
『モルドヴァ首都、親ロシア政党主導の反政府デモに数千人参加 「ロシアの一部になりたい」』
2023年2月20日
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-64700966

ロシアの工作かどうかは不明ですがモルドバ国内にも一定のロシア支持勢力があります。自称・沿ドニエストル共和国と協力して反政府活動を起こすことは簡単にできます。

つまり❓
ロシアがそうする気なら、簡単にモルドバに火が飛びます。そうなるとモルドバ国内は、かなりの混乱が起きると思います。混乱どころか親ロシア政府が誕生するかもしれません。

アメリカがウクライナを抑えられなければ、ロシアはこのような行動に出るかもしれません。

あるいは、ロシアはラトビアやエストニアと国境を接しています。国境付近にロシア軍を展開してNATOとの緊張関係を極限まで高めることもできます。
ロシアがNATOとの直接の軍事衝突を望むとは思えませんが国境を挟んで双方の部隊が展開するような事態になれば、不測のことが起きないとも限りません。

ウクライナがロシア領攻撃にパトリオットを使用したとするなら、アメリカが対応を誤ると一気にNATOとロシアの緊張関係が高まる可能性があります。

そうならないことを祈りますが❓
いつまでも戦争を続けていると思わぬ方向に拡大してしまうリスクは常にあります。
ウクライナがNATOを戦争に引き込もうとする事も十分あり得ます。
3年目は、戦争は飛んでもないところに飛び火してしまうかもしれません。そうなってからでは遅すぎます。
「やけのやんぱち」になったウクライナの暴走マシーンの某氏は、そう目論むかもしれません。
何しろ❓
止め男のザルジニー総司令官を外すわけですから❓
その後は、何でもあり!になる可能性が高いと思います。


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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