TASS通信
2月15日 12:01
『Ukrainian army controls 20% of Chasov Yar in DPR — expert』
ウクライナ軍がドネツク人民共和国のチャソフ・ヤールの20%を支配 — 専門家
2月15日 11:44
『Russian forces almost fully control northern part of Chasov Yar — expert』
ロシア軍はチャソフヤールの北部をほぼ完全に制圧したと専門家
航空万能論
2025.02.8
③ウクライナ軍はクルスク州で、ロシア軍は東部戦線で支配地域を広げる
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukrainian-forces-expand-control-in-kursk-oblast-while-russian-forces-expand-control-on-the-eastern-front/
戦況略図
https://grandfleet.info/wp-content/uploads/2025/02/Kostiantynivka_Front_2025_0208-scaled.webp
最新記事
2025.02.14
将来の停戦ラインを巡る戦い、ウクライナ軍のドローンラインが登場
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/future-battle-over-ceasefire-line-ukrainian-army-drone-line-appears/
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
これはTASS通信が報道したロシアの軍事専門家アンドレイ・マロチコ氏の見解です。
ロシア国防省の発表ではありません。
最近はロシア軍が小休止に入っており、余り大幅な前進はありません。と言っても各戦場でkm単位の前進はあります。
チャソフヤールChasiv Yar(チャシブ・ヤール)の航空万能論の最新記事が③。航空万能論の管理人は、ロシア側とウクライナ側の軍事サイトの見解を参考に自分で映像資料などを確認して戦況図を報告します。だから、やや遅くなります。その分、信頼度が高いと言えます。
今回は、ロシア側軍事専門家の見解を紹介します。
航空万能論の2月8日の報告では、ロシア軍は幹線道路T-504の南側で大きく前進しています。
チャソフヤールChasiv Yar(チャシブ・ヤール)南側からの砲撃などの攻撃が弱くなったことを示しています。
ロシアの軍事専門家アンドレイ・マロチコ氏によるとチャソフヤールChasiv Yar市街北側(大きな市街地)のほとんどをロシア軍が制圧し、南側の小市街地の多くを制圧していると言うことです。全体の80%をロシア軍が制圧したとのことですので、全域制圧もやがて達成されるでしょう。面的に広く前進していますのでロシア軍の進撃は安定的です。ウクライナ軍が反撃しにくいという意味です。
幹線道路T-504のロシア軍はロシア側の報告によるとスタポチキーStupochky付近まで前進しています。ここまで行くと、その西のウクライナ側の大拠点のコンスタンチノフカ(Костянтинівка)まで6~7km位です。
もう略図で見てもバフムトからコンスタンチノフカへの中間地点までロシア軍が進撃しています。
難攻不落でロシア軍の西への進撃を防いできたチャソフヤールChasiv Yar市街地もやがてロシア軍が制圧する事にになります。南のトレツク(Торецьк)の要塞と言い、ウクライナ参謀本部が武器と増援部隊を送れば、まだまだ戦えたと思います。
送るべき武器と部隊は、クルスク侵攻作戦にほとんど投入して、更に増援を送りウクライナ軍を消耗させ続けています。
全体的にみると局地的な戦いに拘り、肝心な要塞を守ることが出来ません。だから大きなエリアを失い続けています。クルスク侵攻作戦後、ウクライナ参謀本部が続けている愚かな作戦です。
ウクライナは、キエフ政府と参謀本部の無能(又は有害)により負けつつあると言えます。もし、クルスク作戦をせずに防衛に徹していれば、劣勢ながら持久戦を戦えたでしょう。今となっては、ドネツク州の敗勢は挽回不可能なレベルです。
ロシアの有力軍事サイトのRYBARによるとトレツク(Торецьк)市街地は、ほぼ全域をロシア軍が制圧しています。大分、時間がかかっていますが市内の掃討戦を行っていると思います。
北にトレツカヤ鉱山、南にジェルジンスキー鉱山と2か所の鉱山に立てこもったウクライナ軍が、抗戦を継続しているのだろうと思います。大きな地下施設に潜り込んだ敵を相当するのは、かなり大変です。基本的には包囲して食料や武器弾薬が枯渇するのを待ちます。
と言うようにコンスタンチノフカ(Костянтинівка)の東と南の要塞は、事実上防御力を失っていますので、来月にはトレツク(Торецьк)とチャソフヤールChasiv Yarの二方向からロシア軍が、コンスタンチノフカに向かって進撃を開始するだろう・と思います。
※関連日記目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑧
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27