ウクライナ砲弾「かなり近く」枯渇、全面敗北も 米欧州軍司令官が警告
By Phil Stewart、 Idrees Ali
2024年4月11日午前 4:36 GMT+926分前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/TH5VAUGLFNL55BOIYZPZ6IHMHM-2024-04-10/
これまでも散々言われてきたことです。
それを米欧州軍司令官が警告した意味は、議会下院共和党に対してウクライナに対する600億ドルの支援を含む予算法案の採決を要請した部分もあります。
しかし、バイデン大統領他の関係者が働きかけても下院共和党は応じませんでした。今更、米欧州軍司令官が警告したところで大した影響力があるとも思えません。
そうするともう一つの意味が考えられます。
「アメリカ軍は砲弾不足からウクライナが敗北する事を事前に警告しました。しかし議会が予算を可決しませんでした。そのためにウクライナが負けました。」
当然、アメリカ軍は偵察衛星の情報やウクライナ軍からの直接情報により戦況は、かなり詳細に把握していると思います。
実際には、砲弾やミサイルの不足も理由の一つですがウクライナ軍の兵士不足が、ウクライナ軍劣勢の大きな原因です。ウクライナ政府は、大規模動員に動こうとしません。この消極的な姿勢がウクライナ軍劣勢の大きな理由です。
では、大規模動員が出来るのか・と言えば不可能に近いと思います。もうウクライナの動員能力の限界に近いと思います。これ以上、兵士の動員をすればウクライナの国内生産や経済に対するマイナス影響が大きいと思います。
もう去年の暮れから兵士不足は強く言われています。それに対してウクライナ政府が手を打てないのは、動員が限界にきていることを暗示しているように思います。
現在のドネツク州のバフムト西やアウデイーイウカ郊外の戦況を聞いてもウクライナ軍は徐々に後退しつつあります。それを止めようとすれば、あとは西部方面軍を空にして部隊を東部戦線に投入するしかないと思います。現実的には無理でしょう。
つまり、どうやろうとウクライナ軍の劣勢から敗勢が避けられないから先に俗にいう責任逃れをしている気配が無くもないです。
「アメリカ軍が悪いのではないです。予算を採決しない議会に責任があります」
こんな事ではないかと思います。
更には❓
「かなりの短期間」に・・・・・
と発言しています。
5月あたりには、かなり際どくなる可能性があるから予防線を張っているのかもしれません。
これに先立ちロシアのショイグ国防相は勝利宣言ともとれるコメントを出しています。単なるプロパガンダではないと思います。
ロイター
『ロシア国防相、ウクライナ軍が西に後退と指摘 「反攻は失敗」』
By ロイター編集
2024年4月3日午後 1:01 GMT+98日前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/QXKQ4WU3PJJQXMOJQSPVKVWK24-2024-04-03/
要は❓
はやく、停戦交渉を始めろ!と言うことかもしれません。負けてからやるとロシアの要求がきつくなるのは、目に見えています。(最悪、無条件降伏)
トランプが大統領になれば、確実に終わりです。
※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次④
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27