ウクライナ武器市場に「強力なプレーヤー」参入の見込み、国防相が歓迎
2023.08.29 Tue posted at 12:56 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35208380.html
西側諸国の援助頼みの国防には限界があります。
ウクライナ軍が去年から悩まされているのが砲弾不足です。理由は、西側のすべての国が局地戦で消費される砲弾やミサイルの量を知らなかったからです。ウクライナ紛争の規模の戦争は、第2次世界大戦以後起きませんでした。だから、アメリカを含めて西側の国は砲弾やミサイルの消費量を、全然予測していませんでした。
その予測によって砲弾やミサイルの製造ラインが作られています。急に製造ラインを増やして供給量を増やすことが出来ません。戦時経済であれば、それは可能ですが現在、戦時経済の西側の国はありません。
その結果、砲弾不足は解消されないまま現在に至っています。ウクライナは、自国内に砲弾製造工場を建設(増設)するしか解決方法がないことに気が付いて、砲弾の製造工場をウクライナに建設(増設)することを決めて、今建設中のようです。
これにも問題があり、155ミリ砲弾については製造の目途が立ったようです。125ミリ砲弾と122ミリ砲弾については、まだ製品の信頼性が足りず量産は、出来ないようです。簡単な話ではなく、まず工作機械を輸入しなければなりません。それから製造ラインを増設して、更に製造する砲弾に規格に足りる信頼性が必要です。これを全部、クリアするのは、そう簡単な話ではないと言うことです。ウクライナの工場の規格は、旧ソ連製ですからそれを西側規格に変更するのは、かなり難易度が高いと言うことでしょう。
他にも戦闘用車両(歩兵戦闘車や装甲車)、あるいはドローンの国産化を推進しているところです。戦闘用車両(歩兵戦闘車や装甲車)については、ドイツやスウエーデンのメーカーとのライセンス生産を目指すのだろうと思います。ドイツのメーカーは、砲弾に関しても協力していると思います。
ドローンに関しては、トルコのメーカーが現地生産する話が決まっています。
それ以外にも様々なドローンを、自国で生産するための開発と製造を支援しています。この戦争の帰趨を決めるのは、ドローンの性能と数になることが予想されるからです。
今はまだ、その多くを輸入に頼っていて膨大な数のドローンを輸入して備蓄しています。
『ウクライナ軍、1日あたり約40機の偵察用ドローン失う』
2023.08.30 Wed posted at 13:59 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35208436.html
ドローンを効果的に活用することにより、ウクライナ軍は偵察と砲撃の管制を行っています。
航空戦力に圧倒的に劣るウクライナ軍は、ドローンを有効活用するしか対抗する手段がないからです。
あまりニュースにはなりませんが、ウクライナのドローン部隊がなければ、ウクライナ軍が戦うのはかなり困難だと思います。それほど戦場では効果的だと言うことです。
ロシア軍の塹壕や防御基地の砲撃を正確に行えるのはドローンが監視していて、砲撃位置を正確に砲兵部隊に伝えることが出来ているからです。
塹壕やロシア軍の戦闘用車両、大砲やロケット弾の発射装置を爆撃するのは、ドローンです。
逆にロシア軍には、それがないからウクライナ軍の10倍の量の砲弾を撃ち込みながら、それに比例した効果は得られません。言ってみれば、いい加減に照準して撃っていることになります。
それは脇に置いておいて、兵器の国産化を進めなければウクライナ軍は、長期の戦争を継続できません。戦後の国防にも支障があります。その意味で最も必要で基本的な兵器の国産化を図っています。
これほど戦争が長期化すれば、援助だけでは足りなくなります。それを見越しての兵器国産化です。気の遠くなるような話ですが、これが戦争の現実です。
ビジネス
2023年9月1日1:07 午前11時間前更新
英防衛大手BAE、ウクライナ現地法人設立 兵器供給強化で契約
https://jp.reuters.com/article/bae-systems-ukraine-idJPKBN3061LJ
※南部戦線からは、ウクライナにとって良いニュースが届くのではないか・と思います。
ウクライナ人道危機救援金 - 日本赤十字社
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/ukraine/