航空万能論
2024・12・15
『オスキル川沿いの戦い、西岸に渡河したロシア軍がドヴォリチナに侵入』
略図の1枚目>ロシア軍は、少し前にドヴォリチナの北と南で渡河作戦を実行しました。北の方は、ウクライナ軍が反撃してロシア軍を東岸に追い返しました。南の方は、どうも橋頭保が残っているようでしたが続報がありませんでした。
略図の2枚目>どうやら、戦力を補強したロシア軍が南に残っていた橋頭保のエリアで再度、進撃している模様です。
この付近でロシア軍に居付かれてドヴォリチナを制圧されると、「おおごと」です。クピャンスク市街西側を北から攻める進撃路が開けます。ウクライナ軍は、反撃すると思いますがロシア軍を東岸に追い払うことが出来るかどうか❓
<略図の3枚目>
クピャンスク・オスキル川東岸の南部では、既にロシア軍が支配地からオスキル川東岸まで突破して南北の分断に成功しています。しばらく小康状態でしたが、部隊のローテーションが済んだのか突破した南側で占領地の拡大を始めました。南の方はウクライナ軍は補給が乏しくなっていると思います。ウクライナ軍には、苦しい戦いが続きます。
この付近がハルキウ州とルガンスク州の州境です。ロシア軍としては、ルガンスクの少し残っているウクライナ領を削り、そしてルガンスク州の安全を確保する目的があります。川沿いに南に下っていくと、ドネツク州の北端のリマンがあります。
この突出部から北に行くとクピャンスク市街のオスキル川東岸に行きつきます。ドネツク州中部と南部が片付くとクピャンスク方面でロシア軍の行動が活発化するかもしれません。
<略図の5枚目>
クラホベ市街は、ほぼロシア軍が制圧しました。残る拠点は、クラホベ火力発電所の建物だけです。
南西にあるスキ・ヤリ方面のロシア軍が北上して幹線道路のN-15まで到達すると、包囲されます。
長くは、抵抗できないでしょう。
最悪なのは、クラホべ南の川沿いの包囲されたエリアです。
2024・12・14
『クラホヴェを巡る戦い、ロシア軍兵士が市中心部の市議会で国旗を掲げる』
このエリアには、コンスタンチアンテイニウカの西に7つのウクライナ軍の拠点がありました。一番西のウスベニフカまで含めると8つです。早い段階でウスベニフカ方面で三方向包囲が完成しています。このエリアにいたウクライナ兵の運命は伝えられていません。包囲の形状を見ると脱出は、ほぼ無理です。結果として全部ロシア軍が制圧しました。
☆なぜ、この方面のウクライナ軍がこうも負けるのか❓
それを書いた記事が、いくつかあります。興味のある方は検索して読んでください。
ウクライナ軍全体の組織的・構造的な欠点が、良く分かります。
戦争に勝つのも無理だと理解できます。
航空万能論
2024・12・13
『ポクロウシクの防衛ラインに致命的な裂け目が出来た理由 本当に意味不明』
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/the-reason-for-the-fatal-breach-in-pokrovsks-defense-line-is-unclear/
2024・12・12
『ウクライナ軍の要塞は何処にあるのか?無計画、無責任、不正、工兵の前線投入』
https://grandfleet.info/european-region/where-is-ukraines-fortress-unplanned-irresponsible-dishonest-and-putting-sapper-troops-on-the-front-lines/
2024・12・14
『ロシア軍に要塞をプレゼントした無能指揮官が解任、後任はタルナフスキー准将』
●この記事では、後半の方で致命的なウクライナ軍の指揮命令系統の欠陥に触れています。これでは、絶対に勝てないでしょうね。
2024・12・15
『ヴェリカノボルシカを巡る戦い、ウクライナ軍が包囲される可能性』
全部読めば、この戦争は早く停戦させるべきだと理解できると思います。絶対にウクライナ軍は勝てません。長く続ければ、その期間に応じてウクライナ兵の死傷が増えるだけです。最後は、戦う兵士がいなくなるでしょう。ウクライナ軍全体が崩壊すれば、あとは無条件降伏するしかなくなります。
※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑦
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27