ビジネス
2023年6月1日12:33 午後Updated 23分前
アングル:資金繰りひっ迫の中国地方政府、「真珠債」発行に殺到
https://jp.reuters.com/article/china-lgfv-bonds-idJPKBN2XN24P
中国の地方政府や地方都市の財政がひっ迫しているのは、書いた通りです。どうやら、規制の枠外で資金を調達する手段が「真珠債」のようです。
国内の借り入れ規制を回避して、規制改革特区の上海自由貿易試験区(FTZ)で外債として発行されるのが「真珠債」と呼ばれる債券です。
規制が曖昧なため本来なら起債出来ないのに起債が出来るようです。債券の発行残高は9兆ドル余りに上り、さらに増加中。
エッ?日本円で約1260兆円ですよ?それって、危なくないですか?
中国政府の暗黙の了解のもと、急激に発行残高が増えたようです。中国の一部地方政府や地方都市は税収の減少によりかなり財政がひっ迫しています。そのつなぎ融資的に「真珠債」の起債で自転車操業をしているようです。
つまり、借入の総額に対する規制が事実上ないことになります。借入の総額が増えていき、利払いが出来なくなったら、どうするのか?
支払い不能は、普通デフォルトと言います。やがて、そうなるような気がします。デフォルトの先延ばしをやっているようです。その間に税収が増えれば、何とかなるだろう?式の考え方で根拠があるわけでは、ありません。
地方政府や地方都市の表の債務以外に、約1260兆円の隠れ債務があることになります。先にこちらが焦げ付けば表の債務も連鎖的に焦げ付くでしょう。全部、合計すると気が遠くなるような金額です。
次の金融危機は、中国発かもしれません。
ここまで「丼勘定」では、どうにもならないと思います。最終的には、金満中国政府が肩代わりするのでしょうね?