航空万能論 2025・01・09
『クルスク方面の戦い、ロシア軍がマラヤ・ロクニャ西側面の守りを突き崩す』
※一応説明
ウクライナ軍の占領地は、最大占領面積の半分程度まで縮小しています。今残っている占領地には2か所の大きな軍事拠点があります。これ以外には、小規模な拠点しかありません。だから、この拠点はどちらを失っても占領地は、更に半分程度に縮小するでしょう。北にある主要軍事拠点が、「マラヤ・ロクニャ」です。南にある絶対失えない軍事拠点が「スジャ」です。
ウクライナ軍の鳴り物入りの攻撃は、スジャの北にあり、やや東に行ったロシア軍の拠点であるベルダンに向かって進撃しました。勢力圏から10km程度ロシア側に入った地域にあります。ベルダンの手前まで引き付けられたウクライナ軍は、そこで進撃を阻止されやや押し戻されています。進撃を予期されて監視され、待ち伏せ攻撃と同じような状況に陥ったのでしょうね。ここがスズメバチの巣です。
※もっともウクライナ側は、ロシア兵の死屍累々と情報を流しているようです。ロシア兵が死屍累々ならウクライナ軍は進撃を続けていると思います。反対に押し戻されていると言うことは❓
ウクライナ軍の攻撃を予測して待ち構えていたロシア軍は、反撃作戦を準備していました。ベルダンを攻撃してきたウクライナ軍を足止めして、4か所から一気に反撃を開始しました。
<その1番目>
ベルダンへのウクライナ軍の攻撃路のすぐ北側から反撃しました。その部隊はウクライナ軍の拠点であるルスコエ・ポレチノエを制圧しました。ここまで略図だと3・6kmくらい。更にそのすぐ南の拠点であるチェルカスコエ・ポレンチノエを攻撃中です。ここまでロシア軍に制圧されると、ベルダン攻撃に向かったウクライナ軍の背後が、危なくなります。うっかりすると袋のネズミになりそうです。
<その2番目>
スジャの南からロシア軍が進撃して、スジャ市街地の直ぐ南にあるマフノフカを占領しました。あと数百メートル程度でスジャ市街地の南端です。「ザモステ」までロシア軍が肉薄して攻撃をかけそうな構えです。スジャは、ウクライナ軍のクルスク侵攻作戦の最大拠点です。ここを失えば、全軍・総撤退するしかないと思います。
<その3番目>
北部のウクライナ軍の最大拠点のマラヤ・ロクニャ
ここが一番ひどく一気にロシア軍が、市街地の西まで肉薄しました。しかも面的に進撃していますので、マラヤ・ロクニャの南までロシア軍が進撃する可能性があります。ここまで行くと南からの補給路であるルート38k-024が遮断されます。これだけでも十分、不味いのに「その1番目」のロシア軍の動きと合わせるとマラヤ・ロクニャの三方向包囲が形成されます。南の開口部は、まだ広いですが略図上では、もう大きく包囲されています。
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ウクライナ軍の攻撃開始から、たった3日でこうなりました。
ロシア軍の見事なカウンター攻撃が炸裂しました。
今後は南の主要大拠点のスジャは攻撃され、北の主要拠点のマラヤ・ロクニャは三方向包囲のリスクと戦わなければなりません。ロシア軍の方は、新年の大攻勢として準備してきた作戦だろうと思います。
なんだか、ウクライナ軍は「また」悪賢いロシア軍に騙されたみたいですね❓
弱し!と見せかけて予備部隊を誘い込んで引き留めておいて、多方面から一気に攻撃を仕掛けました。
新年早々、ロシア軍に嵌められて思うようにあしらわれています。こんな調子では勝てませんから、さっさと自国のスームイ州に撤退して国境を固めてロシア軍を迎撃するべきでしょうね。
問題は、キエフ政府や参謀本部にそのような知恵がないことです。
東部戦線については今日は書きませんが、ロシア軍は順調に進撃しています。
ドネツク州トレツクは、ほぼロシア軍が市街地を制圧しています。あとは残っている部分を掃討するだけの段階です。
※下記の日記の続編です
鳴り物入りで始まったウクライナ軍のクルスク進撃作戦の途中経過<ウクライナ紛争2025・01・08
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/f3435cf2ab840c60293ab2d3a505a2f2
また始めたキエフ政府の意味不明な怪・クルスク再攻撃<ウクライナ紛争2025・01・06
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※関連記事目次
項目「ヨーロッパ」の目次②
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