「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

着々と進むロシアから中国への天然ガス輸出(パイプラインが全線完工)<2024・11・20

2025-01-11 10:10:51 | ロシアと周辺国

AFPBB
2024年11月19日
『中ロ天然ガスハイプ(ライン)の東区間が全線完工』

https://www.afpbb.com/articles/-/3549712

ロシアから中国への天然ガス・パイプラインのうち未完成だった中国側の東区間の敷設工事が完成しました。
東区間は全長8000kmに及ぶ長さです。(中国側5111km)
ウクライナ紛争が勃発してヨーロッパが禁輸した後、建設を開始してとうとう完成しました。工期2年くらいでしょうか。

ロシア産の天然ガスは、他の国より割安ですから中国はヨーロッパに代わって、その安い天然ガスを長期にわたって大量に購入することが出来ます。
仮に戦後、ヨーロッパへの輸出が再開されたとしても以前の量は輸出されないでしょう。
ロシアに友好的な(あるいは中立の)東ヨーロッパの国々への輸出が中心になるでしょうね。

ロシア産天然ガスの大口の輸入国であったドイツは、おそらく失った格安の天然ガスを、以前と同じだけ輸入することは、出来ないと思います。

つまり、脱原発後電気の供給が不安定になり電気代が高騰してドイツの輸出競争力を低下させている原因は解消されないでしょう。

確かにEUが、ロシアとの対決を決めてしまえばドイツもそれに追随するしかなかったと思います。しかし、ロシアと敵対するべきでは、なかったと思います。
終戦後のロシアとの関係復活の余地を、残しておくべきでしたね。

これは、日本にも同じことが言えます。
アメリカの尻馬に乗って、日本がロシア制裁に参加する必要は、全くありません。付き合い程度で最低限にしておくべきでした。
日本は、東アジアの国でありヨーロッパは、ほぼ無関係です。他人のもめごとには、首を突っ込まない程度の知恵は必要だと思います。

もっとも日本もサハリン天然ガス開発の権益は、まだ放棄していないと思います。
欧米の企業は、ロシアの石油や天然ガスの権益を放棄している国もあります。再び、そこに参加することは難しいでしょうね。
代わりに権益を得るのは、中国企業だと思います。

何のためにヨーロッパが、全部参加してウクライナ紛争に加担したのか、意味が分かりません。
ハンガリーのオルバン首相のように冷静に対応していれば、ここまでウクライナ紛争が激化して長期化することは、なかったと思います。

今回のヨーロッパは、ほとんどアメリカの衛星国のように振舞いました。アメリカのお先棒を担ぐ政治家ばかりが多かったようです。
その結果が、ヨーロッパに何をもたらしたか❓
長期的な政治的不安定と経済的な不利益だけです。

そして全面的に加担したウクライナが負けそうでは、大きなマイナスしかありません。
余りにも「バカすぎる!」と思います。


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