最近の状況は?
2023.09.03
ロシア軍の予備師団が南部戦線に 東部でのウクライナ軍失速も影響か
https://forbesjapan.com/articles/detail/65704
ウクライナ軍は、8月にバフムト攻撃のペースを落としました。いかにも息切れしたような振る舞いをしました。
それを見たロシア軍は、バフムトは大丈夫と判断したのか予備の第76親衛空挺師団を南部戦線に移動してザポリージャ戦線に投入しました。
これでロシア軍の予備戦力は、なくなりました。夏の暑い時期休んでいたウクライナ軍は、9月になり再び攻勢を激化させました。もう予備部隊は南部戦線に投入しているのでロシア軍は、バフムトがヤバくなっても応援部隊を投入できません。
多分、ロシア軍はウクライナ軍に騙されたのだろうと思います。
『アンドリーウカ解放、バフムート周辺への進軍に重要 ウクライナ軍幹部』
2023.09.16 Sat posted at 13:40 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35209187.html
『要衝バフムト包囲へ、ウクライナ軍「急襲作戦を継続中」…南方の集落クリシチウカ奪還 』
2023/09/18 19:40
https://www.yomiuri.co.jp/world/20230918-OYT1T50104/
ウクライナ軍は、反撃作戦以降、バフムト市街西の郊外を北から南に攻めていました。
ところが、クリシチウカ村Klishchiivkaがかなり攻撃の難しい拠点で攻めては、いるもののこれまで制圧できませんでした。
先にその南2kmくらいにあるアンドリーウカ村Andriivkaを制圧したのが、記事によると15日発表です。17日にクリシチウカ村Klishchiivkaを制圧したようです。
なぜ、ここが攻めにくかったのかと言うと周囲に比べて高台になっているからです。だからこれまでは、先行してその南にあるアンドリーウカ村Andriivkaを攻撃していました。アンドリーウカ村Andriivkaが制圧された段階でクリシチウカ村Klishchiivkaは、西・北・南の3方向から同時攻撃を受けて、ついにロシア軍が駆逐されました。
以前にも書いたことがありますが、クリシチウカ村Klishchiivkaは高台になっている形状ですのでバフムト市街が、砲撃範囲に入ります。
そして東側にある幹線道路のT-0513は、ほぼ通行不能になります。補給路として使えなくなります。
バフムト市街への補給は、T-0513の更に東にあるM-03しかなくなります。アンドリーウカ村AndriivkaのT-0513をはさんだ東側にあるZaitseveをウクライナ軍が奪還すると、M-03道路も、ほぼ通行できなくなります。
バフムト市街に通じる道路は、東方向からしかなくなります。
今回ウクライナ軍が制圧したクリシチウカ村Klishchiivkaとクリシチウカ村Klishchiivkaから東側を攻撃して制圧するとバフムト市街は、西と南から包囲されます。北からもウクライナ軍が攻撃中ですから、やがて3方向から包囲されます。
すぐにそうは、なりませんがバフムト市街は155ミリりゅう弾砲で砲撃されるようになるでしょうね。バフムト市街も高台にありますから低い土地からは砲撃しにくいです。クリシチウカ村Klishchiivkaは高台ですから砲撃が容易になると言うわけです。
バフムト方面もロシア軍が5万人くらいで防御していますから中々はかどりませんが、徐々にロシア軍が圧迫されつつあります。
今回は、上手いことウクライナ軍がロシア軍をだまして予備の第76親衛空挺師団を南部戦線に投入させたのが成功しました。
どうして、ロシア軍はウクライナ軍に騙されるんでしょうね?(普通に考えると?)
ロシア軍の参謀本部は、あまり頭が良くなくて・・ウクライナ軍の参謀本部は頭がいいと言うことのような気がします・・・
だからロシア軍のゲラシモフ参謀総長は、凄くいい人です!