「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

(アメリカ)ユダヤ系団体が停戦求め米議会周辺でデモ<2023年10月

2023-10-22 10:21:03 | アメリカ合衆国

ユダヤ系団体が停戦求め米議会周辺でデモ、300人逮捕 イスラエル・ハマス戦争
2023年10月20日
https://www.bbc.com/japanese/67166087

普通のユダヤ系団体は、イスラエル支持の行動をします。ニュースなどで出てくるケースでは、ほとんどがイスラエル支持・擁護を主張します。

随分、変に感じませんか?

イスラエルは昔は、民主主義的な国家と言われていました。政党が乱立して中々意見のまとまらなくて困っているのも昔は見たような気がします。

だから、1993年のオスロ合意が成立しました。
これを仲介したのがアメリカのクリントン大統領です。この時代までは、世界はまともであったと言えます。今のバイデン大統領とは、まるで違いますね?

『ハマスの非道を生んだ「28年前の暗殺」』
2023年10月16日(月)13時40分
ピーター・シンガー(米プリンストン大学生命倫理学教授)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/10/post-102840.php

『両者の悲劇的対決を回避する最後の本当のチャンスは、1995年に起きた当時のイスラエル首相、イツハク・ラビンの暗殺で打ち砕かれた。犯人は、93年に成立したオスロ合意に反対する極右のイスラエル人だった。聖地主権問題に交渉の余地はないと考えるイスラエルの過激派は、「土地と和平の交換」原則に基づいてパレスチナ側と結んだ合意を憎悪していた。』

この事件を契機にイスラエルでは、過激民族主義者が政治権力を握るようになります。過激民族主義者が、国会で議席を持つようになると過激民族主義者の言い分を認めないと法案が通らなくなりました。過激民族主義者が更に政治の世界に進出すると、徐々にイスラエルは過激民族主義者の政権に変質しました。その代表的な政治家が、現在の首相のネタニヤフです。

それからヨルダン川西岸への入植が強行され、テロリストを掃討する名目でパレスチナ市民の虐殺を始めました。

イスラエルは過激民族主義者の主張は、ヨルダン川西岸を併合しろ!とか、ひどい場合にはパレスチナ人は人間の数に入らない!と言うような主張をします。

現在のイスラエル政権は、過激民族主義者が独裁政権を作ったのとほぼ同じ状況にあります。パレスチナ人を二級市民として弾圧支配する構造です。

バイデン大統領の醜さと不正義が分かりますか?
ほぼ独裁政権と言っていいような過激民族主義者の政権を断固支持し支援をしています。

アメリカの歴代大統領のこのような姿勢が、イスラエルの過激民族主義者政権を支えてきました。イスラエルは、何をやってもOK!=パレスチナは完全無視。

しかし本来のイスラエル国民やユダヤ系市民は、過激民族主義者とは違います。民主主義を重んじる人々です。しかしイスラエルで過激民族主義者が跳梁跋扈し始めると、このような良心的で温厚な人々の意見は無視され、時には弾圧さえされていると思います。

良心的で温厚な人々がオスロ合意を形成した人々です。その人々が停戦求め米議会周辺でデモを行いました。

1995年のラビン首相の暗殺を防げればイスラエルもパレスチナも今とは、全く異なる道をともに歩んでいたかもしれません。

非合法な手段や過激民族主義が、社会を劣化させどんどん悪い方向に導いてしまいます。これはイスラエルに限らず他の国でも見られます。

過激民族主義と言えば聞こえはいいですが、実態は全体主義や軍国主義と大体同じです。

今のイスラエルの政権が、どのようなものか想像がつくと思います。それをアメリカと西側の主要国は、平気で支持しました。

それで良いはずが、ありません。



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