夢見る洗髪

三ヶ月ぶりに美容院に行った。

カラー、カット、パーマ。

シャンプーをしてもらってる間、眠くて眠くてそのまま眠ってしまった。

昔と違って、今はシャンプーの時、顔にタオルをかけない。


眠ってしまい、そして夢を見た。


仕事の夢。やけにリアルな。


施設の子ども達と遊んでいる夢だった。


「たかぽんさん、遊ぼう」

「たかぽんさん、たかぽんさん」


子ども達がニコニコしながら集まってきた。

可愛い子ども達の様子に、私もつられてニコニコ。


「うん、うん」

と言いながらニコニコ。



「はい、お疲れさまでした」


突然、若い男性の声が夢の中に入ってきた。

ハッ！

夢を見ていたんだ。

ヤバ。

どうやらニコニコしながら寝ていた。


おばちゃん、若い男性美容師に不気味な笑顔の寝顔を見られてしまった。

同世代としては

女優の藤○久○子の不倫疑惑報道を見てこう思った。

おお、やるじゃん、ちょっぴり年上の同世代。

まだまだ捨てたもんじゃないのねこの世代。

苦し紛れの言い訳は見苦しかったが。

そして人前での号泣はみっともないとも思ったよ。

涙涙(るいるい)。

ダブル森村

来週から新しいパート職員が入るらしい。

24歳女性。

24歳…若くてピチピチ

また若者が来るなんて、おばちゃん肩身が狭い気分。

しかも、そのピチピチさん、

私と同じ名字らしい。

私の名字、仮に、ええと、

森村にしよう。


どうも。森村です。


来週から来る私と同じ森村さん。

きっと職場で私達はこう思われるだろう。


若い森村さん。

年取った森村さん。


新しい森村さん。

古い森村さん。


ヤング森村さん。

オールド森村さん。


どうせそう思われるなら、自分から言おうじゃないか。


おばちゃんの方の森村です。と。

あちらピチピチ森村さん。

こちらシワシワ森村です。とも。


ああそうさ、言ってやろうじゃないか。

これからもここで働いていけるのかな

この事業所で働き始めて10ヶ月…

と思ったら、その前に昨年派遣でここに2ヶ月間来てるから、

合わせて1年になるんだ。

こういった児童福祉施設で2年間働くと、「児童指導員」という資格を取れるはず。

今は私は児童福祉で働くための資格は持っていない。

無資格者として働いている。

高齢者施設で働いた時は、ヘルパーの資格があったから、有資格者として働いていた。

今の施設にはヘルパーの資格は関係ない。

あと1年で資格が取れる。

あと1年、続けていけるかなあ。

ここで働いていては、どんなに頑張っても、無資格だし、せいぜい月に7万円ぐらいの安さ。

今は姑のための時間もとらなきゃならないから仕方ないんだけど。

このままずっとこの安さで働いていくのはキツい。

資格も欲しいがお金はもっと欲しい。

センター試験まであと1ヶ月

今日は三者面談だった。

今まで順調にきたのに、先日のセンタープレで突然下がってしまった息子。

いったい何が起きたのかわからず、混乱してしまった息子。

あの日は「もうダメだ、もうダメだ」と真っ青な顔で嘆いていたが、徐々に冷静になり、何でこうなったか自己分析をしたようだ。

今は立ち直って頑張ってるようでホッとした。

今日の三者面談でも担任の先生から、「この前のことはそんなに気にしなくていい。本番じゃなくて良かったんだし」と言われていた。

本番まであと1ヶ月になった。

短いようで長いなあ…

私としては早く無事おわってくれという気分。


明日から私も仕事再開。

私も頑張る。

息子よ頑張れ。