情熱メッセージ

2017年12月19日 | 日記
先日、息子の通う塾から手紙が来た。

保護者から子どもへの励ましメッセージを書いて、塾に返送して欲しいとの手紙だった。

音楽に乗せて、保護者からのメッセージカードが次々に流れる映像を作るらしい。

その映像を、塾のセンター試験壮行会で生徒たちに見せるようだ。

くれぐれもお子さんには内緒でお願いしますと添え書きがあった。


そうなんだ。

塾のサプライズ計画か。


さて、何て書こう。


いろいろ息子の今までのことを思い出した。


あの時、苦しんでいたなあ。

あの時、嬉しそうにしていたなあ。


なんだか思い出しているうちに、涙ぐんできてしまったおばちゃん。

いやいや、いかんいかん、ジーンときてるのはまだ早い。あの子には気を引き締めてもらわないと。

涙を拭いて空を見上げ、拳を握りしめるおばちゃん。


そしてメッセージカードにペンを走らせる。


「苦しい時も、辛いことも、よく今まで乗り越えてきたね。さあ!ゴールが近づいてきたよ。前だけを見て、最後の最後まで戦い抜け!」

よしっ!

気持ちを奮い立たせる、なかなか良いメッセージが書けたではないか。

満足気分のおばちゃん。

そしてポストイン。

塾では23日に保護者達のメッセージ映像を見せるらしい。

そんな塾のサプライズなんて知るよしもない息子。


それにしても先日のセンタープレ試験での失敗でショックを受けた息子だったが、

今はすっかり立ち直った様子だ。

だが、昨日も学校でやった過去問の点数が悪かったらしい。

だが、意外とおちこんでる様子がない息子。

そしてニコニコしながらこう言った。

「俺はもうのんびりした気持ちになることにしたよ。どうして世の中は戦わせようとするんだろう。頑張ろう!とか意気込んだ時に限って点数が下がる。普通にのんびりした気持ちでやる方が点数がいい。頑張らなきゃ!とか思わないことにする」


そうなんだ…


あら。


息子よ、今度目にする母の情熱的メッセージは見なかったことにしておくれ。