おかあさんへ、と嫁は手紙を書いてきた

2017年12月29日 | 日記
先日、「通帳がない」と警察に電話してひと騒動を起こした姑。

仕事が忙しくてすぐは姑の所に行けなかったが、昨日は出勤時間を遅くしてもらえたので朝から姑の所に向かった。

姑の家まで普段なら車で1時間半だが、冬は道が雪や凍結やで2時間以上かかる。

運転しながらも姑のことが気になって、ただでさえ遠いのに、いつも以上に遠く感じた。

更には途中、姑が年末年始にショートステイに入るための準備の買い物もして行った。

そうしてやっと到着。

買い物袋を両手に抱えてバタバタと姑の家へ入る。

またパニックになってオロオロ歩き回ってるんじゃないか、

あるいは気持ちが弱って布団をかぶって呆然としてるんじゃないか、

いろいろ想像して部屋へ!


すると姑は、石油ファンストーブの前に座って、手には今から作ろうとしているカップラーメンを持っていた。

私を見て、「あ」と言った。

別にいつもの様子の姑でホッとしたが、ストーブの方を見て、今度は私が「あ」と言った。

「おかあさん、このストーブの上にやかんを置いてもお湯はわかないんですよ」

温風ヒーターの上にやかんを乗っけて、カップラーメンを作ろうとお湯が沸くのを待っていた姑。

なんだかそんな姑を見て、可愛らしく感じてしまった。

何か食事を作ってあげたいが、仕事に行かなければならない。

姑は自分でガスにやかんをかけてカップラーメンを作った。

カップラーメンをすする姑の側で、ショートステイに入るための荷造りをした。

旅行かばん一つと紙袋一つ。

これでよし。

30日に姑は一週間、ショートステイに入る。

私は30日も仕事なので付き添われないが、ヘルパーさんが居てくれて、ショートステイの職員さんが迎えに来てくれることになっている。


私がする姑のお世話は、今年はこれでおしまい。


いろいろあった遠距離介護の一年だったな…


通帳など姑の貴重品は私が預かっているのだが、何度言っても忘れて「ない、ない」とパニックになる姑に、昨日は手紙を書いて姑の目のつく所に貼ってきた。



おかあさんへ


おかあさんは今まで時々お金や貴重品をなくしてしまいました。でも年を取ったので、誰だってそれは仕方がないことです。だけどやっぱり心配なので、私が大切に預かっています。だから安心してください。必用な時はいつでも私に言ってくださいね。


たかぽんより




姑よ、来年また会いましょう。

姑に手を振って、私は仕事へ向かった。