あらぐさ(雑草)のこころ

(備忘録)真実は見えないところにある

Eva Cassidy が好き💓

2019-01-18 14:15:00 | ノンジャンル
マイカー通勤禁止の娘を送り、そのまま吹雪の日本海近く、わかりやすく言えば、イージスアショア建設予定地から500㍍の雪原の愛犬散歩。
帰宅して昨日の洗濯物の取り込み、今日の洗濯と洗濯物を乾し竿にぶら下げて、キッチンの昨日の洗い物を片付け、自分の朝兼昼食作り。
食事を終え、全てのルーティンが終わったら11時30分。
二階のクソ寒い2℃の自室でようやく音楽を聴く。

Facebook で偶然スティングの話題になって、朝からスティングのカバー曲を歌う Eva Cassidy - Fields of Gold を聞いている。

10年ほど前、カナダに家がある親しい友人から紹介されたのが Eva Cassidy 。
名古屋のネット友人石五郎さんが、彼女について数年前にブログに書いていた文章を再度読んでいたら、ブログに紹介し(モノまねカバーではない)「歌手 Eva Cassidy 」を(訪れる人も少ないこのブログで)知ってもらいたくなった。
通訳などを経験している知り合いが二人もいるのは、時には英語の日本語訳をする自分にとっては心強いものだ。

現在68歳になったきよかんは、多くのカバー曲とギターを練習し始めてから15年で書いた数十曲のオリジナルを歌い、1000回を超えるステージに立つことになり、300回を超える路上ステージは2~3時間の長丁場をなんとか唄っている。
体力ギリギリだ。
そして「誰の真似もしない」と誓いながら。
しかし・・・
時折、いくらかはうまく歌えた時のきよかんを真似している時があるという危険な状態の時がある。
Eva を聞いて心を清め、歌手の歌心を勉強し、51歳のころの路上原点に回帰しなければ!

それにつけても、文字英語だけでなく、英会話さえ理解していれば・・・

Eva Cassidy - Fields of Gold
https://www.youtube.com/watch?v=9UVjjcOUJLE

Eva Cassidy - People Get Ready
https://www.youtube.com/watch?v=bzLd2MDAHK8


***** ***** *****

自分の旧ブログにも特集した事があるが、英語が堪能な石五郎さんの何回かのブログをまとめた方がわかりやすいので紹介します。
ちなみに石さんからは、2曲の日本語歌詞を書くのに英語力をお借りした。

「石五郎ブログより」

まったくお前は迂闊(うかつ)な奴だ。
Kathy's Song で出会っていながら今まで彼女の事を何も知らなかった。
Eva Cassidy は1996年11月33才の若さで夭折した。
その後発売されたCDは両親の手による。
2002年ソルトレイクシティーのオリンピックで3位に終わったミッシェル・クアンがエギジビジョンで使ったのが Eva Cassidy の Fields Of Gold だったという。
この曲を聴いていたら涙があふれてきた。

Eva Cassidy - Somewhere Over The Rainbow
https://www.youtube.com/watch?v=2rd8VktT8xY

1996年のライブということは、病魔に蝕まれて何らかの形で死を意識していたステージかもしれない。

Eva Cassidy - Autumn Leaves
https://www.youtube.com/watch?v=xXBNlApwh0c

魂に触れるポイントがいくつもあって
そこに来るとウッと込み上げてしまう。
そうやって彼女の世界にとらわれてゆく・・・

Eva Cassidy - What a Wonderful World
https://www.youtube.com/watch?v=c_GKZNvPD-4

この what a wonderful world は大好きな曲ですと紹介して歌い始めたけど、最初は話し声や食器があたる音などが聞こえて皆さん世界に入ってない。それが徐々に引き込まれてゆき、演奏がブレイクし彼女の歌だけでしっとりと聴かせるところなんかは、誰もが聴き入っている。

Eva Cassidy-Songbird
https://www.youtube.com/watch?v=bTNLYeaL7No

Eva Cassidy の歌って
涙が心を洗い流してゆく感じかな~
サイモンとガーファンクルやビートルズの曲もあった。

Bridge Over Troubled Water - Eva Cassidy
https://www.youtube.com/watch?v=pA71MnmtYM8

この明日に架ける橋は、
小さなライブハウスでの演奏みたいで客の拍手が少ないけど
YouTube で聴いた多くの人たちが
心からの拍手を彼女に贈っていると思う。

Eva Cassidy - Imagine
https://www.youtube.com/watch?v=kGnfqRR509M

原曲のイメージが強くて聴くのに抵抗があったけれど
そんな事は、頭の固いこっちの問題にすぎない!
ってことが、よ~わかった。

Eva Cassidy - Yesterday
https://www.youtube.com/watch?v=FFfuxCHBa3c

まるで、Kathy が歌ってるみたいだって、今日もまた思いました。

Kathy's Song(Full Version)-Live by Eva Cassidy
https://www.youtube.com/watch?v=9ofYzG66mbE

そして、気がついたら夜が明けていた。
Eva Cassidy の Eva はイーヴァという発音に近いのでヴィヴァ、イーヴァ、フォエヴァーかな、

見た目クドイな
英語だと Viva Eva Forever
シンプルだな
と、実にしょうもない事を考えておりました。
コイツのおかげで

The Eva Cassidy Story - on ABC Nightline
https://www.youtube.com/watch?v=bXU219b3Zdw

Eva Cassidy はその才能を世に認められるのを待たず
世を去りました1996年11月のことです
生前、Evaは地元 Washington D.C. で
CDを2枚作っていました
彼女の死の2年後つまり1998年に
リリースされたアルバム Songbird は
Wake Up to Wogan というBBCのラジオ放送で取り上げられ
英国で脚光を浴びました
その2年後つまり2000年
Top Of The Pops 2 という英国のTV放送で
ホームビデオで撮影された Eva のライブ映像が放映され
その翌月に英国アルバムチャートの1位になりました

その数週間後
英国アルバムチャートTOP50に
Eva の5枚のCDアルバムがランクインしたのです
ビートルズやローリング・ストーンズ以来の快挙でした
そのあたりの話を
彼女の歌と写真と映像で紹介したのが
米国のTV放送局ABCの Nightline なワケです
2001年の放送です

ボクには最高のお宝映像です
速攻でダウンロードしました
何度も何度も見ました
彼女の歌に涙する人々
感動に突き動かされたプロデューサーたちによって
世に認められていったワケです
これを見るまでは
もちょっと不遇なままのEvaを勝手にイメージして
ボクだけの Eva にしておりました

実は世界中の人に愛されているEvaだったワケです
それはそれでチョイと淋しいですが
それ以上に嬉しいワケです

Eva について書いた3年前の記事に
コメントをいただいて
このお宝映像の存在を知りました
それから
2011 年に彼女の新譜がリリースされていたのを
今日知りました
もちろん速攻でアマゾンしました

スティングと Eva の歌詞の違いが重要だ。


Fields Of Gold (Eva Cassidy version)

You'll remember me when the west wind moves 
among the fields of barley
You can tell the sun in his jealous sky 
when we walked in fields of gold

大麦畑を西風が吹いたら
私のことを思い出してね
嫉妬深い空に太陽が輝く
黄金の草原を私と歩いたことを

So she took her love for to gaze awhile 
among the fields of barley
In his arms she fell as her hair came down 
among the fields of gold

彼女は恋人を連れ出し彼を見つめる
大麦畑の中で 
彼の腕に抱かれて髪が乱れる
黄金の草原の中で

Will you stay with me, will you be my love 
among the fields of barley?
You can tell the sun in his jealous sky 
When we walked in fields of gold

大麦畑でずーっと一緒にいてくれる?
恋人でいてくれる?
嫉妬深い空に太陽が輝く
黄金の草原を私たちは歩いた

I never made promises lightly
There have been some that I've broken
But I swear in the days still left
We'll walk in fields of gold
We'll walk in fields of gold

軽はずみな約束などしない
約束を破ったこともある
けれど私は今誓う。残された日々
黄金の草原を一緒に歩いていくことを
黄金の草原を一緒に歩いていくことを

Interlude
間奏

I never made promises lightly
There have been some that I've broken
But I swear in the days still left
We'll walk in fields of gold
We'll walk in fields of gold

軽はずみな約束などしない
約束を破ったこともある
けれど私は今誓う。残された日々
黄金の草原を一緒に歩いていくことを
黄金の草原を一緒に歩いていくことを

Many years have passed since those summer days
among the fields of barley
See the children run as the sun goes down
as you lie in fields of gold

大麦畑で過ごしたあの夏の日々から歳月が流れ
あなたはひとり寝そべって走り回る子供たちを見る
黄金の草原を太陽が沈みゆく中で

You'll remember me when the west wind moves
among the fields of barley.
You can tell the sun in his jealous sky
When we walked in fields of gold
When we walked in fields of gold
When we walked in fields of gold

大麦畑を西風が吹いたら
私のことを思い出してね
嫉妬深い空に太陽が輝く
黄金の草原を私と歩いたことを
黄金の草原を私と歩いたことを
黄金の草原を私と歩いたことを

(日本語訳:石五郎)

Fields Of Gold (Original version by Sting)

You'll remember me when the west wind moves
Upon the fields of barley
You'll forget the sun in his jealous sky
As we walk in fields of gold

大麦畑の上を西風が吹いたら
私のことを思い出すだろう
黄金の草原を私と歩く時
嫉妬深い空の太陽を忘れるだろう

So she took her love for to gaze awhile
Upon the fields of barley
In his arms she fell as her hair came down
Among the fields of gold

彼女は恋人を連れ出し彼を見つめる
大麦畑で 
彼の腕に抱かれて髪が乱れる
黄金の草原の中で

Will you stay with me, will you be my love
Among the fields of barley?
We'll forget the sun in his jealous sky
As we lie in fields of gold

大麦畑でずーっと一緒にいてくれる?
恋人でいてくれる?
嫉妬深い空の太陽を忘れ
黄金の草原に私たちは身を横たえる

See the west wind move like a lover so
Upon the fields of barley
Feel her body rise when you kiss her mouth
Among the fields of gold

大麦畑の上を西風が
恋人のようにたゆたうのが見える
黄金の草原で接吻
彼女の体がしなうのを感じる

I never made promises lightly
And there have been some that I've broken
But I swear in the days still left
We'll walk in fields of gold
We'll walk in fields of gold

軽はずみな約束などしないけど
約束を破ったこともある
けれど私は今誓う。残された日々
黄金の草原を一緒に歩いていくことを
黄金の草原を一緒に歩いていくことを

Interlude
間奏

Many years have passed since those summer days
Among the fields of barley
See the children run as the sun goes down
Among the fields of gold

大麦畑で過ごしたあの夏の日々から歳月が流れ
走り回る子供たちを見る
黄金の草原を太陽が沈みゆく中で

You'll remember me when the west wind moves
Upon the fields of barley
You can tell the sun in his jealous sky
When we walked in fields of gold
When we walked in fields of gold
When we walked in fields of gold

大麦畑の上を西風が吹いたら
私のことを思い出してほしい
嫉妬深い空に太陽が輝く
黄金の草原を私と歩いたことを

(日本語訳:石五郎)

違いはいろいろでしょうけど
取り上げたいポイントが2つあります。

■曲の構成が違う

Sting らしい淡々とした味わいの原曲ですが
そこにはないハミングと間奏が効果的に使われています。

冒頭のハミング
サビの後の間奏
間奏の後、もう一度サビ
(サビは今の想い)

そのサビの後のハミング
(このあと時は流れ未来となる)
最後に冒頭のコーラスが繰り返される
You'll remember me~♪
同じ歌詞、同じ情景なのに
両者の心象は微妙に変化している

Sting の歌はなまめかしく意味が複雑。解釈も難しい。

Eva は、 原曲の構成に手を入れ その難解な部分を削ぎ落とし、敢えてわかりやすくしているように思える。
時間の流れをより明確に感じさせている。
それは伝えるべき想いがあったから・・・

■その想いとは

サビからAメロにもどった部分
つまり、歳月が流れ未来の情景を歌うところ。
オリジナルはこうなっています。

See the children run as the sun goes down
Among the fields of gold

これを

See the children run as the sun goes down
as you lie in fields of gold

と Eva Cassidy は歌っています。
走り回る子供たちを見ているのは
あなただけでそこに自分はいないんです。

余命を知った Eva が愛する人たちに伝えたかった想いは
こんなふうに曲に込められていたのでは
とボクは想像するのです。

Fields Of Gold に込められた Eva Cassidy の想いに熱いものが込み上げてきます。
(おいおい、トコトン迂闊な奴だ)