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2015年10月まで、右半身麻痺で車いす生活だった母を介護しながら、日々の出来事や思いを書き綴っていました。

在宅介護の様子や心の葛藤をできるだけ隠さず書いたつもりです。 もし参考にしていただける部分があればと思い、古い情報になる日記もそのままにしてありますのでお許しください。



認定調査 ここがヘン?

2011-02-23 21:06:12 | 介護保険 認定・サービスなどについて
 
今年も介護保険証の更新があるので調査員が来ました。
1年なんてあっという間ですね~
うちは去年 要介護5になりましたが サービス利用は特に変化ないし、また4になってもどっちでもいいんですが
どうしても気になることを一つ・・

質問項目の、調査員がチェックを入れる所が
例えば 【口腔清潔】 に関する回答では 【自立】、【一部介助】、【全介助】 の3つらしいんですけど、 【一部介助】と 【全介助】 のあいだに何かあればいいのにね。 【ほとんど介助】 とかみたいな(笑)

だって母の場合、 

容器を目の前に置いてあげれば入れ歯を口から自分で出します。 歯を洗って口に入れてあげるのは介助者です。
なぜかというと入れ歯を自分で入れようとしても歯の向きがわからないのです。

さてどれになるでしょう?

【一部介助】 だそうです。

入れ歯を口から出すことだけでも自分でするなら 【全介助】ではないそうです。

例えば 【排尿について】 は、 【自立】、【見守り】、【一部介助】、【全介助】 に分かれているようですが、母の場合。

車椅子を便器の前まで付ける、母の左手を手摺りに掴ませる、上体を支えて立たせる、車椅子をどかしながら背中を倒れないよう押さえながらズボンとパンツを下ろす。 便器に座らせる、紙を取って渡す、上体を支えて立たせる、トイレを流す、背中を押さえながらズボンを上げて整える、車椅子を押さえながら抱き抱えるように座らせる、・・ 全部介助者がすることです。
かなり力が要ります。
母がすることは、〈小〉をして、渡された紙で拭くことだけ。

さてどれに?

そう。 これも 【一部介助】 です。

拭く という行為だけでも自分でするなら 【全介助】にはならないそうです。
 ちょっとこれは絶対オカシイでしょ
そりゃ 拭くことも何も自分でできない人もたくさんいることはわかりますけど、そもそも介護保険に限って言えば、その人にかかる介護の手間を量ってるんだって聞きましたよ?
だとしたら介護にかかる手間は同じくらいじゃない? 【一部介助】 の 「一部」 が、10パーセントでも99パーセントでも同じ とされてしまうのは報われませんよね・・

ちなみに母の場合 【排便について】 は 【全介助】です。 自分でお尻を拭くことは出来ないから。  フ~ン(笑) ですよね。

だいたいこの 【一部介助】 って誰が考えたんだろう? って思いますよね。
自立の側には 自立 と 見守り とあるのに、 介助側は 全介助 の前が 一部介助 ?
なわけないですよねえ

去年の調査員はたぶん、現況よりも介護の手間を考慮して「全介助」にチェックしてくれたのだろうと思います。 想像力を仕事に活かせる人なのでしょうね。

今年の人はあくまで現況重視で、
「拭くのは自分でできるんですか? じゃあ全介助ではないですね。」
といった具合で
じゃあ「全介助」ではないですねえ」 と 「一部介助」 に直された項目がいくつかありました。

言ってもしょうがないですけど、制度の不備を補えるのは人の想像力なんでしょうね・・

認定には医学的見解が最も影響力が大きい とか、 判定会議のメンバーによって変わる とか調査員は言いますが、
いやいや、調査員によってもかなり変わりますよね。

でも介護保険利用者は増えるばかりで調査員もますます忙しそうになっているのも明らかです。
大変ですよね。


お決まりで最後に
ご家族から何かお聞きになりたいことは?」

に オジーサン 「あ、 あのね! ムスメが通って来てるののさ、交通費って保険で出ないの?」

ハーーー・・  どうしてこういう時 決まってとんちんかんな質問するんでしょうね

私からあっさりツッコミ入れて笑ってシメました